著作権法の新たな適用除外により、自分の車がハック可能に

タブレットの“脱獄”も合法に。

米規制当局は今日(米国時間10/28)、デジタルミレミアム著作権法(DMCA)に新たな適用除外項目を追加し、マニアが著作権法に違反することなく車やガジェットをいじり回せるようになった。

この裁定は、デジタル著作権管理技術の回避を、目的によらず禁止するという、物議を醸した1201条を抑制する。同条項は、HBO GOのパスワードを共有したり、スマートフォンのキャリアーを解除することを違法化していた。

新たな適用除外は来年発効する。

昨年、議会は携帯電話の通信会社ロックを解除することを合法化する法案を通過させた。今日の裁定は、初めて同じ権利をタブレットや他の携帯端末にも拡張する。さらに、DVDやブルーレイのコンテンツを公正なリミックス目的で複製することや、販売が打ち切られたビデオゲームを保存することも合法にした。議会は、修理あるいはセキュリティー調査のために自動車のアクセス制限を回避することも合法化した。

電子フロンティア財団はこの行動を、公正使用の大きな勝利と呼んだ。

「これらの適用除外がさらに優れた公正使用を可能にし、教育、エンターテイメント、基盤技術改善、およびわれわれの安全に役立つことを願っている」と同財団がブログに書いた。「しかし、より望ましい長期的解決方法は、この面倒な法制手続きの必要性を排除することだ」

デジタルコミュニティーでは多くの人々がこの適用除外を歓迎しているが、彼らは今日の発表を利用して、10年以上前に制定されたため既に時代遅れあるいは根本的欠陥があると彼らが信じる著作権法の、改訂への取り組みに注目を集めようとしている。これらの除外は恒久的ではなく3年毎に改訂される必要がある。

電子フロンティア財団がこの分野で支持している議案の一つにアンロック技術法案があり、これは自分の装置を修理したり、著作権物を公正使用するためにデジタル著作権管理を回避する個人を、企業がDMCAを使って追求することを制限する。その場合企業が訴えられるのは、著作権物を侵害するためにDRMを回避した者だけになる。

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

【関連記事】

注目記事