テスラでも自動運転車が実現 無人でも車が自身で走る機能が搭載

新しいModel Sとアップデートされたソフトウェアには、車内に誰もいなくても車が自身で走ることのできる機能が含まれている。

たぶん香港の規制機関はこれを気に入らないだろう。昨年11月、当局はTeslaに対して、同社が10月に提供した半無人運転機能を、安全性が確認できるまで、リモートで無効化するよう要請した。彼らの懸念は(理解できるものだが)、Teslaの新しいオートパイロットソフトウェアを使って髭をそったり、後部座席に座ったりなどの馬鹿騒ぎが 広く報道されたことだった。

Teslaは指示に従った。しかしそれは、同社が全速力で前進するのをやめると言う意味ではない。今日(米国時間1/10)同社は、Model SおよびXソフトウェアのバージョン7.1を公開し、そこには車内に誰もいなくても車が自身で走ることのできる “Summon”(召喚)機能が含まれている。

具体的には、Teslaオーナーはキーリモコンを使って車を39フィート(12メートル)以内の場所に駐車させたり、車たけでガレージと往復させることができる。

安全への懸念に配慮して、同社は生活道路および中央分離帯のない道路におけるAutosteer(自動操舵)技術の利用を制限した。制限された道路でAutosteerが有効になると、速度は道路の制限速度プラス5マイル/時に制限される。

Electrekというサイトが最初にこのニュースを報じた。その後本誌はTeslaに問い合わせて追加情報を求めているので、入手次第続報する。

昨年10月、Teslaのソフトウェアアップデートによって操舵、車線変更、および駐車が可能になった時の記者会見で、TeslaのCEO Elon Muskは、完全無人自動車の構想を持っていることを表明した。

当時彼は、まだ「この早期段階では十分に注意することが重要」であるが、長期的には、「人がハンドルを持つ必要はなくなる ー 究極的にはハンドルもべダルもなくなるだろう」と話した。

今のところ、ハンドルとペダルは残っている。しかし、運転の開始時と終了時については、人間の介入は任意になった。

召喚機能が動作しているところを下のビデオで見ることができる。明らかに興奮気味のTeslaオーナーが提供してくれた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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(2016年1月11日 TechCrunch日本版「Tesla Model Sが、無人でも走れるようになった」より転載)

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