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Twitter「お気に入り」を「いいね」に変更した理由がかっこよすぎる

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Twitterがブラックホールのように思えるという人がいる。「ソーシャルな世界」が目の前に広がっているのだが、しかしせっかく発したツイートが孤独の中に消え去っていくばかりだと感じるのだという。

これはTwitterの仕組み自体による部分も大きい。たくさんのツイートが無制限に流れ続け、仲良しの友だちや親しいパートナーですら、あなたのツイートに気づきすらしないことも多い。実世界で有名であるとか、注目されている論客であるというような場合でもなければ、ツイートをみてくれるフォロワーを獲得することも非常に難しいものとなる。
そうした状況では「いいね」されたり「リツイート」されるといったような、フィードバックを得られることもほとんどなくなる。これは都会の真ん中で感じる孤独感にも似ているだろう。たとえば東京の繁華街にひとりっきりでいるようなものかもしれない。たくさんの人々に囲まれながら、しかし誰と話をするわけでもなく、呆然と立ちすくむような状況だ。

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そのような人に、なんとか満足感を感じて欲しいとTwitterが行ったのがハートマークの「いいね」の提供だ。星だろうがハートだろうが、「お気に入り」だろうが「いいね」だろうが大した違いはないと考える人もいることだろう。しかしTwitterは利用者層の拡大に苦しんでいるのだ。パワーユーザーやジャーナリスト、セレブなど(あるいは迷惑行為を行う「トロール」と呼ばれる人を加えても良いだろう)はTwitterをとても有効に活用しているようだ。しかしその他おおぜいの人は「なんのために使うものなのか」を掴めずに、利用をやめてしまうケースも多いのだ。

Twitterは近年、ますますこの問題に苦しめられつつある。誰も読んでくれないツイートを発することに人々は疲れ果て、人との繋がりが前提にあるFacebookの方に居心地の良さを感じるひとが増え続ける状況となっている様子。

ツイートして、しかし沈黙しか帰ってこなければ、ツイートすることの意味を考えてしまうだろう。Twitterを利用することが無意味だと感じてしまう人も多い。

TwitterおよびVineで、「星」による「お気に入り」を「ハート」の「いいね」に変えたのは、なんとか閲覧者からのレスポンスを増やしたいとする、Twitterの強い願いがこめられたものなのだ。

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もともと「星」を採用していたのは、さまざまな意味に使えるからだった。「お気に入り」に登録することには「いいね」であったり「読んだよ」であったり、あるいは「賛意」を表明したりする意味だった。あるいは「初めて知った」内容を「お気に入り」に登録したり、さらには単にあとで読むために星マークをタップしていたりもした。

しかし、利用者層を広げたいと考えた時、「柔軟性」が「曖昧さ」に変わってしまう可能性もあるとTwitterは考えたわけだ。Twitterは「星マークの意味がよくわからないという人もいました。とくに新しく利用をしてくれるようになった人にその傾向がありました。いろいろな発言に“いいね”と思うものの、“お気に入り”というほどでもないという人も多くいました。そういう人たちは“お気に入り”ボタンを押すのに躊躇いを感じていたようなのです」とツイートしている。

「お気に入り」に登録するよりも「いいね」にした方が多くの人に気軽に使ってもらえるに違いないと考えたわけだ。

何か気になる内容があれば、どんどん「いいね」して欲しいというのがTwitterの考えだ。大した労ではないし、何かしらの資源を消費するわけでもない。しかしひとつの「いいね」が誰かの1日を明るいものとする可能性があるわけだ。そしてそれはTwitterを利用しようとするモチベーションに繋がるはずだと認識しているわけだ。ここしばらく、ユーザー層の拡大に失敗してきたTwitterの努力の現れだとはいえよう。

そもそもTwitterというのは、ソーシャルグラフを活用する場ではなく、いわばイントレストグラフに基づく場ではある。Facebookなどでは、「面白いコンテンツを提示してくれるから」というわけではなく、「友だち」であったり「家族」であるという理由で人々が繋がっている。しかしTwitterではコンテンツがすべてという側面もあるのだ。

そうしたTwitterの特性は、いろいろな人のさまざまな見方を学んだり、楽しんだりする場所として機能するのに有利なものだ。しかし自分の投稿する内容がつまらなければ、何の反応も得られないという状況にもなる。そしてそうした状況を寂しいと感じる人も多いのだ。星よりもハートの方が少しでタップしてもらえる可能性があるのなら、そのおかげで多くのTwitter利用者が感じている「寂しさ」を和らげることが可能になるかもしれないと、Twitterは考えた。「ハート」をタップするちょっとした手間を払うことで、Twitterを続けてる人が増え、そしてTwitterの世界がいっそうおもしろくなるということはあり得るかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H

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(2015年11月4日「TechCrunch Japan」より転載)

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