「本気モード」の冬将軍、来る。水曜・木曜の朝は全国7割で氷点下になる予想

真冬の寒さへの備えは、早めに行って下さい
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横綱級の本気モードの冬将軍が居座るので、水曜と木曜の朝は、全国の約7割で最低気温が氷点下と、今季最多の予想。東京都心でも、霜がおりてもおかしくないほどの寒さになりそう。西日本で雪の降った所では、路面の凍結に要注意。

冬将軍の「影響」は?

日本付近には、冬将軍(この時期にしては強い寒気)が到来しています。今回の冬将軍は、今までよりも「本気モード」で、西日本の平地でも雪を降らせています。5日火曜は、高松や熊本、大分、佐賀、福岡、下関、松江で初雪を観測しました。平年より10日以上早い所が多く、冬将軍の威力を感じさせられます。

この冬将軍の影響は、西日本だけではありません。水曜と木曜は寒さの底で、全国的に冷え込みが強まるでしょう。最低気温をみてみますと...水曜と木曜は、全国の約7割で最低気温が氷点下になる予想です。これまでは、全国の氷点下の地点は、多くても50%台だったので、本格的な冬に向けて、急に季節が進みそうです。

東京都心でも、水曜と木曜は、最低気温が3度から4度くらいまで下がるでしょう。霜がおりてもおかしくないくらいの寒さで、朝の通勤や通学の時間帯は、マフラーだけでなく、手袋も欲しいくらいになりそうです。バスを待っている時などは、足元から冷えてきますので、厚手の靴下などをご用意下さい。

この寒さで、特に注意が必要なのは、西日本で雪の降った所です。熊本の水曜の予想最低気温は1度ですが、気温を観測するのは地面から1.5メートルの高さですので、地面に近い所では、更に冷えるでしょう。普段から雪にあまり慣れていない上に、濡れた路面が凍結する恐れがあります。「ブラックアイスバーン」と言って、アスファルトが黒く濡れているように見えて、実は薄い氷の膜が張っている場合もあります。思わぬスリップ事故を起こさないよう、車の運転は、いつも以上に慎重にして下さい。

冬将軍は「いつまで」?

この冬将軍(強い寒気)ですが、週末や来週にかけて影響が残るでしょう。今の段階では、来週の前半は冬将軍が更にパワーアップして、日本付近にやってくる可能性があります。東京の予報をみてみますと...

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来週火曜と水曜は、晴れても、最高気温が10度に届かず、真冬並みの寒さでしょう。朝晩だけでなく、昼間も万全の寒さ対策が必要です。クリスマスや年末など忙しい時期を前に、体調を崩さないよいう、一番厚手のコートやダウンを用意しておくなど、真冬の寒さへの備えは、早めに行って下さい。

望月 圭子

[日本気象協会本社]気象予報士 熱中症予防指導員

福島県会津生まれ。

東京での大学生活を経て、テレビ山梨のアナウンサーに。

ニュースや中継、県政番組、音楽番組、グルメコーナーなど、幅広く経験しました。

フリーに転身後、大好きな気象を学び、気象予報士の資格を取得。

『OAに強い気象予報士』として

テレビ山梨「ニュースの星」気象キャスターや

NHKラジオ「ジャーナル」気象キャスターを務め、

フジテレビで気象の解説をしたり、

文化放送やニッポン放送、JFNなどでも、天気を伝えてきました。

現在は、テレビやラジオの天気原稿を書いたり、

新聞の天気概況も担当しています。

「どう伝えるか」ではなく

「あなたに、どう伝わるか」を大切にしながら

日々の天気を伝えている私が、

『あなたのお抱え気象予報士』になれれば、幸いです。

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