2015年で最も小さく見える満月、3月6日午前3時に(中川裕美子)

6日午前3時頃の月は、今年もっとも小さく見える満月です。北海道から本州の太平洋側では雲の切れ間から、今年最小の満月を愛でることができそう。

6日午前3時頃の月は、今年もっとも小さく見える満月です。北海道から本州の太平洋側では雲の切れ間から、今年最小の満月を愛でることができそう。今夜は冷え込みが強まるため、暖かくして。

6日午前3時頃の月は、今年もっとも小さく見える満月です。月は地球の周りを、楕円形の軌道で回るため、地球との距離によって見た目の大きさが変わります。月が地球から近くなるほど大きく、遠くなるほど小さく見えます。今年、月が地球からもっとも離れるのは9月14日ですが、このときは満月ではありません。月が地球からより遠く、かつ満月となるのが、3月6日午前3時5分です。ちなみに今年もっとも大きく見える満月は9月28日。小さいときと、大きいときとでは、14%くらいの違いがあるようです。大きさの違いにピンとこない方は、ぜひ同じ条件で写真を撮って、見比べてくださいね。

さて、気になる今夜のお天気ですが、日本海側の各地と四国、九州は雲に覆われ、観測にはあいにくの天気です。一方、北海道から本州の太平洋側では雲が多めながらも晴れ間があるでしょう。雲が少し邪魔しますが、満月の姿を眺めることができそうです。中でも関東から東海の内陸では、そのほかの地域より星空指数が高くなっています。ただ、深夜には風が弱まる分、冷え込みが強まります。西日本には霜注意報の発表されている所もあり、体が芯から冷えてしまいそうです。このところ気温の変化が大きく、体にも少なからず負担がかかっています。体調を崩さないように、観測や写真撮影の際は、しっかり着込んで暖かくしてくださいね。

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中川 裕美子

気象予報士 防災士

一児の母となり、公私ともに奮闘中。

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