【台風22号】29日に本州付近へ 大雨への備えが必要

29日(日)にかけて本州付近に進んでくるため、太平洋側を中心に雨や風が強まる恐れも。

台風22号の接近に伴い、あす28日(土)は沖縄と奄美で大荒れに。九州から関東も、今週末は広く雨。台風22号が29日(日)にかけて本州付近に進んでくるため、太平洋側を中心に雨や風が強まる恐れも。

台風22号の進路予想

台風22号は、きょう27日午前9時現在、沖縄の南にあります。あす28日(土)にかけて、発達しながら沖縄や奄美の付近を北上するでしょう。29日(日)の日中から夜にかけては、スピードを上げながら本州の南まで進んでくる見込みです。

台風22号の進路(27日午前9時45分発表)

あすの天気

台風22号が沖縄や奄美に接近する見込みです。また、本州の南には前線が延びるでしょう。

沖縄と奄美は大荒れの天気となるでしょう。台風の発達した雨雲がかかり、非常に激しい雨の降る所もありそうです。海は大シケで、昼頃からは非常に強い風が吹くでしょう。特に、沖縄本島地方は風速30m/sの猛烈な風が吹き、外出がかなり危険な状態になる恐れがあります。

九州は断続的に雨で、ザッと強く降ることもありそうです。南部では沿岸部を中心に風がやや強く吹いて、横殴りの雨になる所もあるでしょう。

中国と四国、近畿、東海、関東にかけても昼前から広く雨。特に、四国や紀伊半島は本降りになりそうです。

北陸と東北南部は、午前中は晴天。午後は次第に雲が増えて、夜は所々で雨が降るでしょう。

東北北部と北海道は、あすもおおむね晴れる見込みです。

あさって以降の天気

【沖縄と奄美】29日(日)も台風22号の影響が残り、午前を中心に荒れた天気でしょう。月曜日からは晴れる見込みです。

【九州から関東】29日(日)から30日(月)の午前にかけて広く雨。南に延びる前線と、台風22号の影響です。台風の進路は、現時点の予想では、まだかなり幅があります。最も北寄りの進路を取れば、九州から関東にかなり接近するため、太平洋側を中心に雨も風も強まり、荒れた天気に。陸地から離れたコースの場合、風はそれほど強まらなくても、台風周辺の湿った空気が流れ込むため、雨が強まる恐れはあります。いずれにしても、大雨への備えが必要になりそうです。火曜日以降はおおむね晴れるでしょう。

【北陸、東北、北海道】

こちらは台風の直接の影響はないでしょう。ただ、別の気圧の谷が通過するため、29日(日)と30日(月)は広く雨。北から強い寒気が流れ込み、北海道では平地も雨から雪に変わる所があるでしょう。火曜日からは晴れる日が多くなりそうです。

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戸田 よしか

[日本気象協会本社] 気象予報士

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