台風接近 8日(月)には日本の東で「強い勢力」

台風5号は今後も暴風を伴って日本の南東海上を北寄りに進む見込みです。次第にスピードを速めて、あすには日本の東で「強い勢力」となるでしょう。

日本の南を進む大型の台風5号は9日(火)には三陸沖へ進む見込みです。関東と東北、北海道では次第に荒れた天気になる恐れがありますので、今後の台風の動きにご注意下さい。

台風の現在位置

7日午前6時、大型の台風5号は父島の東にあって、1時間におそよ25キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は975ヘクトパスカル、最大瞬間風速は45メートル/秒。中心の東側220キロ以内と西側110キロ以内では風速25メートル/秒以上の暴風となっています。台風に近い小笠原諸島では風が強く吹き、海上ではしけとなっています。小笠原諸島ではあすにかけて強風や急な強い雨、落雷にご注意下さい。

今後の進路と今後の影響

台風5号は今後も暴風を伴って日本の南東海上を北寄りに進む見込みです。次第にスピードを速めて、あすには日本の東で「強い勢力」となるでしょう。あさって9日(火)には強い勢力を維持したまま、関東の東から三陸沖へ進む見込みです。

台風5号の特徴は、中心付近よりもその周りで風が強く吹く特徴があります。

関東から東北の太平洋側はきょうから、北海道の太平洋側もあすには、うねりを伴い次第に波が高くなる見込みです。9日には大しけとなるおそれがありますので、高波に警戒して下さい。

また、このまま予想通りに北上し、台風の中心が予報円の西側を進みますと、暴風は関東をかすめて、東北の太平洋側と北海道に影響のでるおそれがあります。暴風にも警戒するなど、今後の台風の動きにご注意下さい。

※台風5号の影響は、北海道や東北、関東だけでなく、東海から南西諸島の太平洋側にかけて広い範囲に及ぶ見込みです。うねりに敏感な所では次第に波が高くなるでしょう。

きょうは「立秋」で、暦の上では秋になりますが、気温は夏真っ盛り。涼を求めて海へ行かれる方も多いと思いますが、海水浴は高波に十分ご注意下さい。また、サーフィンは波を見極めて、技量にあったポイントで楽しんでいきましょう!

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2016-08-07-1470530095-3679882-small.jpg藤野 勝成

[日本気象協会本社]気象予報士・防災士

流経大柏高校ラグビー部を卒業して、大学時代はサーフィンに熱中。

卒業後はオーストラリア、宮崎、湘南に移り住み、海と暮らしました。

「自分らしさ」で社会貢献を目指します!

趣味

サーフィン・ゴルフ

気象予報士の劇団「お天気しるべ」所属

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