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嫌いな人から学ぶこと~嫌いな人と上手く付き合う方法~ 第3回:相手との基準の違いを知る

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前回は、嫌な感情を思い起こさせるということを、ビュッフェやケーキバイキングで置き換えて考えてみました。

嫌な感情を思い起こさせるという先払いをさせられているならば、
その人から「何か」を取り戻すことで、損を取り戻そう。

そんな心構えのお話でした。

今回は具体的に方法を説明したいと思います。

1.自分に問いかける

「この人のどんなことが嫌な気持ちにさせるのだろう?」

そう自分に問いかけてみましょう。
たいていの場合は原因となる思い当たることがあるはずです。

書類が細かすぎる、ひいきだ、意地悪だ、
口癖がイラつく、無表情で冷たい、おなじ話を何度もする、
何度言っても伝わらない、支払いが悪い、ニオイが気になる......

性格だったり、話し方だったり、服装だったり......
人それぞれいろいろな理由で嫌な気持ちになります。

たいていの場合、
相手との関わりの中で嫌な気持ちになるのは、
あなたが意識しなくても持っている「基準」や
「こうあるべき」「社会の基準」という範囲から
外れているということなのです。

ということは、「自分で意識していないのに、自分にとって大事なこと」
を、嫌いな人を通じて学ぶことができるチャンスでもあるのです。

「いつもみっともない格好」で嫌ならば、
あなたにとって「こうあるべき服装」からはずれているということ。

「何度も聞いたのに、おなじ話を繰り返しする人」が嫌ならば、
あなたは「一度した話をもう一度することは相手に失礼だ」というポリシーがある。

このように裏返して考えてみることで、あなたの気づいていない
価値基準、信念などの大事なことを、気づくチャンスとなることでしょう。

2.違いを調べる

具体的な出来事や事例があるならば、
そこを調べて学ぶこともできそうです。

自分では「これで十分な書類ができた、完璧!」と思って提出したのに、
細かすぎるチェックでやり直しの指示を受けたとします。

・自分は十分だと思う
・相手は足りないと思っている

こうした見解の相違があります。
ということは、十分だと思う範囲の違いがあるということですね。

「この書類はここまで記入されているべきだ」という合格基準が
お互いに違うということから、ぶつかり合う反対の結論になったようです。

「そこまでチェックする必要はない」
「無意味だ」「時間の無駄だよ」

そうあなたが思うならば、あなたの十分の範囲は
相手によって否定されていますから、当然嫌な気持ちになるでしょう。

範囲が違うということですから、お互いが十分だと思う範囲の違いについて話し合い、
相手の指摘に納得する、双方で折り合える合意点を見つけるというやりとりで、相手から学びましょう。

これで解決です。

......

......というのは綺麗事ですよね。

おそらくそんなことは、あなただけではなく、
誰もがしていないのではないでしょうか?

忙しかったり、めんどうだったり、早く立ち去りたかったり......
理想論では相互の理解に努め、謙虚に学びましょう......

ということですが、できないのならば対策をとるしかありません。

納得できない指示、否定された不満で嫌な気持ちになる。
上司もなんとなく不満げな態度を見たり感じたりして、眉をひそめる。

こうしたことが繰り返されてしまえば、
いつもお互いに合意が取れないことが続きます。

合意が取れない、否定しあう関係は楽しくありませんから、
こうして嫌いな人が生まれます。

そうならないために、あるいは「嫌いな人」への積み重なる不満を
さらに強化しないため、私たちにできることもあるはずです。

単純に書類のことだけであるならば、範囲の違いに対策はとれるはずでしょう。

・その人に提出するならば、いつもよりポイントを絞って細かく作成する
・ほかのメンバーの書類を参考にする
・実例などで現場のスタンダードを説明して理解を求める

ほかにもいろいろあることでしょう。

範囲を一致させる、合意を取ることが一番です。

けれどもそうできないならば、
自分と範囲が違うことを前提として、
相手の範囲を予想し合わせましょう。

厳密にいけば、直接嫌いな人から学ぶということとは異なります。

けれども「嫌いな人を避ける」のではなく、
こちらから「相手を読み通してコントロールしていく」という経験は、
上手くいけば大きな自信と経験になるでしょう。

「こうすると、こうなるんだ」「これはあまり効果がないな」
というように、現実をまるで実験やゲームのように楽しめれば理想的でしょうか。

まとめ

・仕事に趣味にショッピング......何事も下調べ、リサーチは欠かせません。

どんなことが嫌な気持ちにさせるのだろう?
具体的な出来事や事例から調べてみる

それだけで、あなたのなかで「学び」がはじまっています。

(2016年06月08日「ボトルボイス」より転載)

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