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クリエティブ都市・ベルリンのスタートアップが熱い理由

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ベルリンが東西に別れていたのは、もう20年も前の話だ。長いあいだ共産主義の下にあった東ベルリンは、経済格差に苦しんできたが、この街は見事に復活を果たした。それは、ヨーロッパでも稀に見るクリエイティブな都市としてだ。そして、現代アーティストが集まるヨーロッパの中心都市は、スタートアップを惹き付けている。

その1 デザインの長い歴史

デザインに関心がある人間にとって、あるいはそうでなくとも「バウハウス」という名前を一度は耳にしたことがあるのではないだろうか?これは、20世紀にドイツ・ヴァイマルに設立された、工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築に関する総合的な教育を行った学校の名称だ。

しかし、彼らは単なる教育機関に留まらなかった。ここから生まれた合理主義的・機能主義的な芸術は、モダニズム建築をはじめとして、アート、タイポグラフィ、グラフィックなど様々なデザインに影響を与えた。ベルリンが、クリエイティブ都市になったのは突然のことではない。彼らは長い歴史のなかで、多くのアーティストを惹き付けてきたのだ。

こうした優れたデザインの歴史を持っている都市は、現在テクノロジーの優位性のみならず、デザイン面での卓越さが求められるスタート・アップを引きつけるには、十分な歴史を持っていた。シンプルで機能的なデザインは、フラットデザインを彷彿とさせる。


その2 低コストなオフィス

ベルリンの壁が崩壊した後、東ドイツは経済的に取り残された。おおくのオフィスや倉庫が空き家となり、現在でも打ち捨てられた建物をいくつか見つけることが出来る。しかし、彼らはそこをクリエイティブに再生させることを選んだ。空いた倉庫やガレージは、低価格でクリエイターやデザイナー、そして企業家に貸し出されているのだ。

この事実は、ドイツ経済に未だに「見えない壁」として影を落としているものの、それでもヨーロッパ随一の経済成長を維持しながら、一方でロンドンやパリほどには高い賃料に至っていない中心地があることは、起業家にとってもこの上ない環境なのだ。


その3 大きな市場

ヨーロッパのスタートアップにとって、最初からEU全体を市場として狙うことに抵抗は無い。彼らは、日常的に多くの外国人(それは隣国の友人であり、時には問題となる移民であり、あるいは自分の親戚だ!)とかかわっている。それゆえ、ドイツのスタートアップが狙うのは最初から英語圏、つまり世界でもっとも大きな市場とならざるを得ない。

もちろん、隣国にポーランドをはじめとする東欧、そしてフランスとイギリスを抱えている彼らにとって、人材面での流動性も大きなプラス材料になっていることは言うまでもない。東欧には、優れたスタートアップが多いことはよく知られているが、こうした人材はピッチの度にドイツを訪れる。


その4 優秀なデザインの成功者

こうしたいくつかの条件と、よりハイクオリティなデザインを求める現在のスタートアップ状況が合致した。すでに成功を収めつつあるいくつかのスタートアップ企業は、彼らの高いデザイン性を競争優位性として提示している。彼らのプロダクトに惹き付けられ、優秀なデザイナーが世界中から集まり、エコシステムが出来つつある。

以下ではそんなドイツスタートアップの代表者をご紹介しよう。

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SoundCloud

ドイツ、そしてヨーロッパを代表するスタートアップを説明するまでもないだろう。彼らは、ユーザーがインターネット上であらゆる種類のサウンドを簡単に作成および共有することを可能にしており、2013年11月時点で全世界に2500万人以上のユーザーがいる。最近、彼らは写真共有サービス「Instagram」との連携を発表し、ユーザーはInstagramの画像を用いて、プレイリストのカバーアートとして利用することができる。

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MONOQI

彼らは最近、コンデナスト・ジャーマニーから投資を受けた高品質のデザインのアイテムを集めた、Fabのようなデザインコマースだ。2011年にサイモン・ファヴィッチとフェリックス・シュレーゲルによって設立されたこの企業は、このサイトでしか買えない商品を限定された短い時間の間に販売している。

今年2月には、彼らの26%の株式をCondé Nast Germany(コンデナスト・ドイツ)が取得したことで話題になった。

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ResearchGate

彼らは、200万人以上のユーザーを所有するサイエンティストとリサーチャーのためのソーシャルネットワークだ。研究者のためのSNSは決して新しいアイデアではないが、それに成功したところはない。彼らは、素晴らしいデザインのサイトによって、多くの研究者が手軽にコラボレーションを実現することを助けようとしている。

今年6月には、Microsoft創業者Bill GatesとTenaya Capitalから3500万ドルの資金調達をおこなったことを発表した彼らだが、名前をResearchGate"s"にするわけではないようだ。

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Gidsy

ベルリンでもっとも注目を集めている新進気鋭のスタートアップは彼らであった。旅行中のアクティビティを予約したい人々のためのコミュニティーでは、旅先で参加するための様々な体験を購入することが出来る。俳優のアシュトン・クッチャーが参加したことで世界中からの注目を集め、ドイツの活気あるカウンターカルチャー・シーンを象徴する企業だ。

彼らが、今年4月にGetYourGuideによって買収されたことは大きな驚きだが、40カ国140以上の都市でコミュニティを築いてきた実績は十分な者であったのだろう。

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EyeEm

Instagramのドイツ版「EyeEm」は、今年1月に不思議な成長を遂げた。Instagramの利用規約が変更されたことで嫌悪感を抱いたユーザーが一気に乗り換えたためだ。彼らのロゴがInstagramよりもイケてるとは思えないが、いずれにしてもそのアプリは、よりアーティストやコアなユーザーに愛されており独特のコミュニティを作り出している。

彼らは現在1000万人のアーティストをユーザーとして抱えている。

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(※この記事は、12月18日に掲載されたTHE NEW CLASSIC「クリエティブ都市・ベルリンのスタートアップが熱い理由」より転載しました)

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