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"おとう飯"「簡単でいいからパパも料理しよう」がプチ炎上した3つの理由

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otouhan

絶賛賛否両論のおとう飯キャンペーン。このキャンペーン自体にも、そして炎上している内容にも色々と思うところがある。なぜ炎上したのか、炎上の内容はどうなのかについて一言物申します。

プチ炎上中のおとう飯!


内閣府が満を持して(?)このような企画を立ち上げました。

------

これまで料理なんかできないと思っていたあなた、
立派な料理をつくらなければいけないと思っていたあなた、
いいんです。
"おとう飯"ならいいんです!
簡単に、手間を掛けず、
多少見た目が悪くても美味しければ、
それが"おとう飯"

------

とのこと。
つまりは、簡単でいいからパパも飯つくろうぜってキャンペーンです。

このキャンペーンがどうやらプチ炎上している模様なのです。

なんて炎上してるのか?


このキャンペーンを見て、ツイッターなどで色々な意見が出ているようです。
詳しくはBLOGOSNAVERを。
ざっと意見をまとめると以下のような意見が多いようです。

①おとう飯なら簡単で見栄え悪くてもいいけど、おかん飯はそれじゃダメってこと?

②長時間労働是正が先だろ!&内閣府がやることじゃないんじゃない?
③洗い物までしっかりやれよ!

といった所です。

そもそも"おとう飯"をどう思うか


それぞれの炎上案件についても色々思う所はありますが、そもそもおとう飯キャンペーンについて個人的に思う所を。

正直「やっちまったな!」感は否めない。。。
コンセプトや料理がダメってことではなく、パパを意識しすぎるあまり文面が「すでに料理をしている人(パパ・ママ含め)」を中心に気持ちを逆なでしてしまう。

つまり、前提を低く持ってきすぎているのではないかと思うんです。

「パパ=料理できない、料理しない」

と考えすぎてしまっている。一昔前なら、これで良かったのかもしれません。
でもすでに男性の家庭参加についての意識(意識ね、実働や実態じゃなく)は男だって家事育児するのが当たり前って変わってきている。
まるで「今から勉強しようと思っていたのに、勉強しなさいって言われるとする気なくなる」みたいなアプローチになっている。

こういう場合はもっと「パパだって料理する。したいと思っている」と言う前提に立って考えた方がいいのではないでしょうか。

パパが料理をする事を前提に考えて、「どうしたら家族のためになる料理ができるのか」→「帰りが遅いパパはどうしたらいいのか?」「夫婦で料理の負担を上手にシェアし合うにはどうすればいいのか」という内容を伝えていくキャンペーンでないといけないんじゃないかな。
料理は家事シェアのためのソリューション(解決策)なんだからシーン別のニーズ(家族の要望や希望)に応じて対応策を講じなくてはいけない。
なんだか料理自体が目的になってしまっている所は残念です。

せっかく内閣府に色々関わって来ていたのだから、少しでもこのキャンペーンに関われたらよかったのにと思います。(残念)

炎上については?


①おとう飯なら簡単で見栄え悪くてもいいけど、おかん飯はそれじゃダメってこと?

まぁ、そういう解釈をされてしまうよねと。
もちろんそういう意味は全く含んでいないとは思うのですが。
結局男性を意識しすぎて、女性をを置いてけぼりにしたことで「カチン!」とこさせたのだと思います。

昔ながらの「男の料理=趣味の料理」みたいなイメージを払拭しようとして、払拭しきれなかったんだなと感じます。

②長時間労働是正が先だろ!&内閣府がやることじゃないんじゃない?

これは物申したい。長時間労働是正と男性の家庭参加は両輪です。
どっちが先で、どっちが後って話じゃない。

長時間労働が是正されたら、本当に男性はバッチリ家事育児を平等にやるとみんな信じているのかな?
そんなに簡単に家庭内の不公平感は解消されない。

ましてや日本は国際的に超下位のジェンダーギャップ指数な国。
炎上しようが、失敗しようが、しつこく言い続ける事は必要なんです。

国が率先して男性の家庭参加を促そうとするアクションを起こし続けることは、やっぱり世論を形成する上で大きな力を発揮するのだと思います。

③洗い物までしっかりやれよ!

ごもっとも。料理を普段しない人が料理した後ほど悲惨なキッチンはないもんです。
わが家は「料理をつくっていない方が洗い物をする」というルールでやっているので、料理した人は洗い物は基本的にはしません。
そういったルールも、できるのなら1つありだと思うんです。

さいごに


こういったキャンペーンやネタが発信されれば多かれ少なかれ賛否は出るし、賛否が出ずにサラッと流れてしまうのも、それはそれで失敗だと思うのでプチ炎上自体はまぁ仕方ないのかとも思います。
とは言え「そうそう!」「よくやった!」と言う賛成の声が広がるのがベスト。

先にも述べましたが、男性の長時間労働是正と男性の家庭参加の問題はどっちが先でどっちが後、ということじゃない。

両方同時に勧めていかなくてはいけないんです。
世の中の動きよりアクションが一歩古くなってしまっている、それを改善したキャンペーンが必要です。

(2017年6月15日 NPO法人tadaima!「プチ炎上!?“おとう飯”キャンペーン批判に物申す!」より転載)