2017年、様々な立場の人がより自由で住みやすい社会になるために

2017年、ハフポスト日本版は、「様々な立場の人がより自由で住みやすい社会になるために」をテーマにしました。

あけましておめでとうございます。

いつもハフィントンポスト日本版を読んでいただきありがとうございます。編集主幹に就任以来、「ハフポスト読んでるよ」とお声がけいただく機会が年々増えてきてとても嬉しく思っています。

これまでハフポスト日本版は、世界17か国・地域で展開する強みを生かした、どこよりも充実した国際ニュース、そして、ダイバーシティをテーマに、社会に埋もれがちな小さな声を大きな声にして届ける記事を主軸として発信してきました。さらにテレビの世界にいる私が編集主幹だからこそ、時間制限があるテレビ番組が取り上げないニュースにアクセスできるメディア、さらには様々な立場の人が意見を交わすことのできる議論のプラットフォームとなるメディアを目指してきました。

実は先日、4周年を迎える2017年、ハフポスト日本版がさらに読者の皆様に期待されるメディアになるべく何をするべきか、スタッフ全員で意見を出し合いました。

その中で出てきたのが、これまで発信してきた記事を発信・提案で終わらせることなく、実現につなげていきたいという思いです。

取材をする中で、世界各国との連携があるが故に、なぜ日本はこれができないのだろう、という疑問にぶつかることがあります。例えば欧米では独身者の養子縁組が認められる国もあるのに、日本ではなぜダメなのかといった既存の価値観、仕組みに対する「?」です。昨年、電通社員の自殺により社会問題として大きく取り上げられた働きかたの問題、あるいは世界各国共通の課題である移民・難民問題など、これまでハフポスト日本版が積極的に取り上げてきたテーマも、取材を進めるほどに日本の構造的な問題に直面します。

2017年、ハフポスト日本版は、「様々な立場の人がより自由で住みやすい社会になるために」をテーマにしました。発信が一方通行となる既存メディアと異なり、ネットメディアの最大の強みは、発信した記事について読者の皆様からのフィードバックを直接的に反映することができる点です。ハフポスト日本版をプラットフォームにして、読者の皆様と議論を積み重ねることで生まれた新しい視点が、例えば政治の場で取り上げられ、具体化につなげることができるようなメディアを目指したいと考えています。

もちろん、2017年はアメリカ新大統領就任、イギリスのEU離脱に向けた交渉のスタートほか、国際ニュースが大きく動く一年になります。強みを生かして、どこにも負けないスピードで、独自性に富んだ記事を発信してきたいと思います。

2017年もハフィントンポスト日本版を、よろしくお願いいたします。

長野智子

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