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まちのプロデューサー論〜徳島県神山町篇

2015年08月26日 14時04分 JST | 更新 2016年08月25日 18時12分 JST

昨日、一昨日と2日間のお休みをいただき、1泊2日の弾丸ツアーで、徳島県のシリコンバレー・神山町に視察に行ってきました。

以前、ある方にお誘いいただいて以来、ずっと行きたかった場所。市内から60分も車を走らせた場所にIT企業やアーティストが集まる秘密を知りたくて、事務所のスタッフ・仲間とともに歩き、町内を案内していただきました。

山間部なのに町じゅうに光ファイバーが張り巡らされているだけでもすごいですが、実際に行ってみると、地元の方々(農業や林業)とアーティスト・企業(移住者)が自然にコラボレーションしている様子が見て取れました。

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2007年、徳島県が「移住交流支援センター」を8市町村に置いた際、神山町だけはもともと実積のあった民間(NPO法人グリーンバレー)に運営を委託したそうです。彼らは空いている古民家を紹介するサイトを立ち上げ、いくつかの企業を招致。「良い環境で暮らし、クリエイティブなパフォーマンスをしたい」という企業の需要に見事に響いてからは、人が人を呼ぶ形で、次々とこの地にサテライトオフィスがつくられるようになりました。

そして、「町の将来にとって必要な職種だけを逆指名していった」結果、優良な企業が集まり、町に雇用を生み、経済成長・観光需要も生み出しました。人口約6,000人で減少傾向にあった町は、今では転入超過になっています。

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特徴的なのは、①「一人の優秀なプロデューサー」が地元の自治体やNPOなどに呼ばれて町に入って、②ニーズを丁寧に聞き取り、③住民が気づいていなかった「良さ」を発見し、④特産品やイベントなどを生み出す、という今では一般的になったつくり方で町が活性化したのではない点。町に必要な人たちを選んで外から呼びこみ、マッチングさせ、地元との有機的なつながりを生み出すという手法が、面白いと思いました。

IT企業・アーティストと農村という一見真逆なものを組み合わせることで生まれるイノベーションがまた、そこに人をひきつける魅力を生み出す。逆に考えれば、IT企業やクリエイティブ産業が集積する港区でも応用できるはず。短い期間でしたが、これからのまちづくりにとても参考になる視察でした。

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