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田辺寿夫 Headshot

やられたら、やり返す。という心理

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やられたら、やり返す。

この言葉を聞いてケンカをイメージしない人は居ないと思いますが、
いかがですか?

弱肉強食の動物の世界では負けることは死に直結してしまいますから、
勝つために、或いは負けないために、まさに必死で戦います。

人間にも本能の中には勝たなきゃ、食べられて死んでしまう。
という心理が残っているんでしょうか?

私たちは子供の頃から、「勝て!」「負けるな!」
と競争を強いられて、成長していきます。

負けたとしても食べられて死んでしまうという
最悪の結果に成る訳でもないのに、

「勝て!」「負けるな!」「やられたら、やり返せ!」と
「負けたら終わり」「弱者は落ちこぼれ」と
レッテルを貼られてしまうことが非常に多いように感じます。

次第に自分の中にも
「負けたら終わり」「弱者は落ちこぼれ」「やられたら、やり返す!」
という強い勝ち負け思考が養われてしまいます。

お友達とキャッチボールをしていて、ボールを取りそびれてしまった。
「失敗した」と思って謝ろうとしたときに

「何やってんだよ!ちゃんとボール見ろよ!」
と指摘されてしまった途端、悔しくなって

「投げ方が悪いんだよ!ちゃんと投げろ!」
と言い返してしまう。

こんな場面、誰でも経験あるんじゃないですか?

失敗を指摘されると、相手が失敗するのを望んでしまう。

キャッチボールを再開すると、
今度は相手がボールを取るのを失敗しろ!
と強く願ってしまう。

失敗したら
「自分だって取れないじゃないか!ちゃんとボール見ろよ!」
と言い返してスッキリする。

言われた方は、
「いまのは、絶対取れないような投げ方をした!ふざけるな!」
と激怒。

最後には殴り合いのケンカになって友達と絶交!
なんとも浅はかに友情が消えてしまう瞬間ですね。

わかりやすく、子供時代のキャッチボールを例にして書いてみましたが、

みなさんも日常生活の中で、
「やられたら、やり返す」
「自分の失敗を指摘されたら、相手の失敗を望む」

というような思考で周囲の人たちとの
人間関係を築いているんじゃないでしょうか?

提出物の書類の誤字、脱字を指摘されたら、
相手のメールの文章に誤字、脱字が無いか探してしまう。

話し方の意味が伝わらない指摘されたら、
相手の話し方で意味が伝わらないところを探してしまう。

遅刻してしまったことを責められたら、
次の待ち合わせで相手が遅刻してくるのを望んでしまう。

「やられたら、やり返す」「やられっぱなしじゃ終わらない」
という小さなケンカですよね。

お互いに失敗したら指摘されるという
張り詰めた心理状態で気持ちが休まらないし、

相手の失敗を望み、自分は失敗しないことに意識を向けすぎて、
肝心の仕事の効率が落ちてしまう。

思考は完全にマイナスで、とても窮屈なものになってしまうでしょう。

子供の頃の様に殴り合いのケンカをして絶交することもできないので、
小さなケンカの繰り返しです。

最後には、どちらかが精神疲労から、
うつ状態などの精神疾患を患い離職するという
結果になってしまうケースも少なくありません。


やられたら1度だけ受け止めて、相手にお礼の仕返し(お返し)をしましょう。

相手に失敗を指摘されたとき、
「教えてくれてありがとう。気を付けるよ」

と指摘を情報として受け止めて、
相手にお礼の仕返し(お返し)をしてみてください。

「私も同じ間違いしたことがあるんだよね」とか
「私のやり方が悪かったか?」など、
歩み寄った言葉が返ってくると思います。

たった1度、指摘を受け止めてお礼の仕返し(お返し)をすることで、
お互いを認めあうための「やられたら、やり返す」という繰り返しが起こるようになります。

深層心理にあるのは
「やられたら、やり返す」というワードだけしかありません。

「指摘されたら、指摘し返せ!」ではないので、

褒めて認めれば、相手を褒めて認めたい。
という心理が働くようにできているんです。

相手によっては羞恥心の強さから、上から目線が消えない人も居ます。

こういう人は自分が支配できる人を探している人ですから、
できるだけ関わらないようにするのもひとつの手段です。

やられたら1度だけ受け止めて、相手にお礼の仕返し(お返し)をしてみて、
一緒に頑張れる仲間か?自分を支配しようとしている厄介な存在かを見分けるだけでも、
精神疲労はかなり減りますし、仲間を見つけることもできます。

相手を褒めて認める。「やられたら、やり返す」という人間関係を、
できるだけ、たくさんの人と築いていきたいですよね。

(2016年06月27日「ボトルボイス」より転載)

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