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聴くとは?

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「聞く」と「聴く」の違い、みなさん知っていますか?


「聞く」とは、
音として会話を聞く。
情報として耳に入れる。
聞き流す。

という場合、この「聞く」を使うようです。

「聴く」は、
耳を傾け、相手の心に寄り添いながら聴く。
相手の気持ちや心情を理解しようと心から共感する姿勢で相手の言葉を聴く。

というような場合、この「聴く」を使うようです。

「聴く」という漢字の成り立ち

耳に目と心を+すると「聴く」という漢字になり、
心をこめて、心の目で見て感じて聴くこと、という意味合いと、
「徳を持って耳を傾ける」という意味合いがあるそうです。

もう一つの考え方として、耳に十四の心という見方があり、
耳だけでなく、十四の心で聴くようにしようという考え方もあるそうです。

「十四の心」とは?

① 美しい心で聴く
② 新しい心で聴く
③ 広い心で聴く
④ 楽しい心で聴く 
⑤ 嬉しい心で聴く 

⑥ 面白い心で聴く 
⑦ 微笑みの心で聴く 
⑧ 素晴らしい心で聴く
⑨ 悲しい心を聴く 
⑩ 苦しい心を聴く

⑪ 愛しい心で聴く
⑫ 労わる心で聴く
⑬ 憂う心で聴く
⑭ 感謝する心で聴く

「聴く」ということが、
いかに大事で、難しいことであることが、
この漢字の成り立ちを読んでみると、わかると思います。

「聴く」とは、

自分の偏見を捨てて、
話している相手を理解しよう、
歩み寄ろうとする心

辛そうにしている人を見たら、
「よかったら話してみて、話しぐらい聞いてあげるよ」
などと、声を掛けたことがある。
という人は多いと思いますが、

聴くことに徹したことがある。という人は少ないと思います。

相手が辛いと思っていることは、
場合によっては自分も経験したことがあり、
その辛い試練を乗り越えていたりすれば、

「そんなの大したことじゃないよ」などと、
励ますつもりで、自分が辛い状態を乗り越えたときの話しをしたり、

相手が話している途中で、「じゃー、こうしたらどう?」
などと、自分の意見を言ってしまったり、

いつの間にか話しを聴く立場から、
自分の話しを相手に聞かせる立場に変わってしまうこと、
意外と多いんじゃないでしょうか?

これは「聴く」ではなく、「聞く」になってしまいますね。

「聞く」では相手の心情は理解できない。

心から耳を傾けることに徹するようにしなければ、
自分の我が、どこかで出てしまい、心は遮断してしまったり、
結果を決めつけてしまうことで、
相手の声を音として「聞く」という流れになってしまいがちなんです。

心と目でしっかり捕らえて耳を傾けていなければ相手の心情は理解できません。

「聴く」ことに意識を集中するだけで相手の辛さは激減する

人は自分の辛さを心から理解して耳を傾けてくれることで、
ものすごい心強さを感じて、
勇気と前向きな気持ちを整えていくことが出来るものなんです。

辛いと思っていることや、悩んでいることを聞いてあげて、
答えをあげても、相手には伝わらないことも多いですね。

相手の話しを「聴く」ときには心と目でしっかり捕らえて、
耳を傾けるようにして、相手の心情を理解する努力をしてみてください。

その場で答えが見つからなくても、相手の心情が理解できていれば、
お互いにその問題の解決策を考えることも、必要な情報を調べることもできます。

「聞く」ではなく「聴く」努力をしていきたいですね。

(2016年09月10日「ボトルボイス」より転載)

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