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嘘の心理

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嘘をつくのは自分を守らなければという自己防衛か、誰かに見て欲しい!認めて欲しいという欲求によるものが、ほとんどなんです。

子供の頃、痛かったり、苦しかったり、悲しかったり、寂しかったり辛い思いをしているときに、親や周囲の大人たちの愛情をしっかり受けられないと、自己愛が強くなってしまい、嘘をつくことで自分を守ろうとする自己防衛システムを作ってしまうんです。

自分は独りぼっちという殻に閉じこもってしまうために、「ありがとう」と「ごめんなさい」という感謝と謝罪の言葉が言えなくなってしまい、なんとか嘘の芝居をして、感謝と謝罪を言わないで済ませようとするんですね。

例えば、自分の失態が原因で、周囲の人たちに迷惑をかけてしまった時は、「お腹が痛い」「頭が割れそう」など身体的な不調を全身で表現して具合の悪さをアピールしたり、「その程度で済んだならよかったよ」「自分が関わったときはもっと大変だったんだ」などと、自分は周囲の人たちよりも苦労をしたことにしたり、その場面ごとに実に巧妙に嘘の芝居を演じるようになるんです。

この嘘の恐ろしいところは自分自身で嘘の芝居をしていることに気付かないことなんです。

頭の中で嘘のイメージを固めていくうちに本当に具合が悪くなってしまったり、本当に大変だったんだと思い込んでしまうんです。

自分が一番


一番の被害者で誰よりも頑張っているのは自分だという強い思い込みにより、他者への思いやりを持つことはできず、周囲の人たちに嫌な思いをさせたり、傷つけてしまったりするような言動が多くなってしまうんです。

モラハラやパワハラをする人たちの多くは、子供の頃に受けるべき愛情を受けられず、自己愛が強くなってしまった嘘つきの自己防衛者なんです。

自己愛が強いため、あからさまに犯罪を犯すことはありません。

とても小心者なので犯罪を犯す勇気もないでしょう。

身近に居る人に細かいダメ出しを繰り返して、精神的なダメージを与えて、自分が指導的な立場に立つことで、その人を支配しようとしていきます。

自分の悪しきところを探されそうになると、身体的不調や虚勢など、極めて巧妙な嘘の芝居をすることで、相手も自分も騙したり、ごまかしたりして、自分を守ろうとするんです。

真実と向かい合うことを何よりも恐れており、どんな方法であれ、最終的には誰かに依存できるように、様々な方法を常に考えるようになっていきます。

グループを作るときには、自分が責任を負う立場になることを恐れているため、最終的な責任を押し付けられるリーダーを作り、細かい問題をあれこれ探してはグループを乱し、事実上のリーダーは自分なんだと思い込み、グループを支配しようとします。

グループを支配する


自分が支配しているグループが最高で、他のグループは間違っていると思い込んでしまい、異常なまでに対立心が強くなり、攻撃的になっていきます。

自分たちを正当化するために相手を平気で抹殺するようになっていきます。

自分のグループ内で問題が起きて、自分では収められないと判断したときには、自分には責任はない、問題が起きたのはリーダーの責任だとリーダーを責めて、自分を正当化していきます。

ほんの少しの愛情をプレゼント


愛情をプレゼントする人

自分にも周囲にも平気で嘘をついてしまう心理は、寂しさが邪悪な思考に変換されたものとも言えます。

邪悪を正そうと正義を振って裁くなら、そこには潜在的に邪悪が生じてしまうものです。

平気で嘘をつく人と関わってしまった時は、自分も愛情が足りなければ、嘘をつく側になっていたかもしれないと、自分に愛情を注いでくれた人たちに感謝をして、ほんの少しの愛情をプレゼントしてあげましょう。

それは邪悪を中和して、大きな問題を抑制し、嘘をついてしまう相手の気付きにつながっていきます。

嘘の心理は寂しさなんです。

(2016年04月02日「ボトルボイス」より転載)

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