力を抜くのが上手な人は、必要な時だけ必要な個所を緊張させることができ、それ以外はリラックスできる人なんです。

力を抜く習慣

肩こりや頭痛、首の痛みや眼精疲労、

胸が重く感じたり、息が詰まったような苦しさ、

どれも、とても辛いですよね。

まったく肩こりなどの経験もないという、

羨ましい人もいますね。

同じように働いている、同じように頑張っているのに、

自分は肩こりや頭痛が辛くて大変なのに、

なんで?と疑問に思ったことがある人も

多いんじゃないでしょうか?

疲れの差は、力の抜き方の差

力を抜くのが上手な人は、

必要な時だけ必要な個所を緊張させることができ、

それ以外はリラックスできる人なんです。

スポーツでも格闘技でも、

力が入った状態では、

全身を使うことはできません。

必要な時に、必要な個所にだけ、

力が入るようにして、

それ以外はリラックスした状態を作れることが重要なんです。

意識を集中する時は身体はリラックスしているとも言えます。

緊張すれば力が入る

緊張すると、神経は興奮状態となって、

頭に血が昇り、身体中に力が入ってしまって、

うまく動けなくなってしまうんです。

神経の興奮は脳の興奮でもありますから、

思考も窮屈になりやすく、

呼吸も浅くなってしまう。

よくいう頭が真っ白の状態は、

緊張して脳が興奮している状態なんです。

緊張しているときに「肩の力を抜いて」と言われると、

余計に緊張してしまった経験ないですか?

緊張しちゃダメだ!と思えば思うほど、

身体に力が入ってしまって、

自分でも、どうしていいかわからなくなると、

その場から逃げ出したくなってしまいますよね。

これは緊張から脳が興奮状態になってしまったため、

自分で制御できない状態になっているからなんです。

誰でも緊張する場面では緊張はするんですよ。

ただ、必要な個所だけ緊張させられるか?

すべてが緊張してしまうかの差なんですね。

緊張する場面で力が入ってしまうの

は仕方ないとして、

緊張する必要が無い状態なのに

力が入ってしまっている人が多いです。

これが肩こりや頭痛などの辛い症状の

ほとんどの原因になっていると思われます。

毎日が気ぜわしくて緊張を和らげることが

できなくなってしまって、

力を抜こうとしても、

なかなか抜けなくなってしまうんですね。

全身に力が入ってしまうわけですから、

肉体疲労も多くなり、肩こりや頭痛などの

不調も起きやすくなってしまっても、

仕方ないですね。

力を抜く時間を作りましょう

一日頑張って、帰ってきたら、

頑張った自分を褒めてあげる時間を作りましょう。

お風呂にゆっくり入って、

腕や手首、腿やふくらはぎに

「ありがとう」の気持ちを込めて、

もみほぐしてあげてください。

お風呂からあがったら、

水分補給をしっかりして、

ストレッチや足の裏のマッサージをして、

「あ~、楽になった。」と声に出して

言ってみてくだささい。

その時が全身の力が抜けて、

脳の興奮も落ち着いている状態です。

リラックスしているときは、

自然と口角も上がって眉の間も広く感じます。

肩は下に下がって首が長くなったように感じます。

肩に力が入っていない状態になると、

自然と背筋は伸びてアゴが引けて、呼吸も楽になり、

全身が軽くなるのがわかると思います。

自然体というのは力が入っていない状態のことなんです。

頭も軽く感じて、思考も穏やかになっていくと思います。

お風呂上りの3分程度で大丈夫です。

力の抜けた状態を感じる時間を作ってみてください。

緊張していない自分を感じてみてください。

繰り返していくうちに、

力の抜き方を脳と身体が覚えてくれます。

緊張する場面になっても、

うまく力を抜くようにしていけば、

自然と深い呼吸になって、

緊張を和らげることができるようになります。

力を抜く習慣、作るようにしてみてください。

(2016年04月11日「ボトルボイス」より転載)