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日本人で群れることの重要性

2017年03月08日 00時59分 JST | 更新 2017年03月08日 00時59分 JST

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学生時代はフランス留学やバックパッカー、社会人になってからは海外出張と、これまでに多くの国を訪れてきました。その中で疑問に思ってきたのが、日本人宿は各国にあれども、日本人のコミュニティはほとんど見かけません。

チャイナタウン、コリアンタウン、リトルインディア、リトルイタリー。これらのコミュニティには各国で幾度となく遭遇してきましたし、日本にも点在しています。

日本人で群れないのは決して悪いことではありませんが、群れるからこそ成し得ることもある。むしろ、ジャパンタウンやリトルジャパンは、これからのグローバル化において必要不可欠であると感じています。

■海外進出の大きなアドバンテージ

歴史の授業で"華僑"という言葉が出てきたように、中国は古くから海外でコミュニティを形成してきました。長きにわたって受け継がれてきたこの風習は現代においても大きなアドバンテージとなっており、中国企業が海外に進出するときに華僑からサポートを受けるケースは少なくありません。

情報の提供、事業の連携、お客様の紹介など、享受できるメリットは多数。これらをゼロベースから構築していくのと、ある程度の基盤があった上でビジネスを立ち上げるのとでは、後者の方がはるかに障壁は低くなります。

また、チャイナタウンがあることで「その国に何かビジネスチャンスはないか」を考えられるように、場所ありきで逆算してアイデアを組み立てることも可能です。

■留学する際にも大きなメリットに

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(世界各国に店舗をかまえるイタリア食材店「EATALY」)

コミュニティがあることは留学する際にもメリットになります。本人が留学したくても親御さんが心配して行けないというケースは珍しくありませんが、もし現地にジャパンタウンやリトルジャパンがあれば、少しは安心感につながるのではないでしょうか。

コミュニティの中で群れてしまうと、海外に行くことの価値が薄れ、言葉を習得する上でも良くないという考え方もあります。確かにコミュニティに埋没してしまう可能性もありますが、異国の地に帰るべき場所があるということは心の拠り所になりますし、同国人同士が協力し合うことで広がっていく世界もある。これらのプラスは、マイナスを上回って余りあると感じています。

■協力し合うことは日本人の得意分野

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(一風堂ニューヨーク店は日本人で賑わう)

日本人はなぜ群れないのでしょう。海外に出る日本人は往々にして「成功したい」という強い気概と、「群れなくても自立できる」という反骨心のようなものを持ち併せているように思えます。

それで突き抜けられる人たちもたくさんいますが、サポートできるところは協力し合い、自立すべきところは自分の足で立つというようにバランスを取っていけば、成功事例はさらに増えていくはずです。

私が理想として描いているのは、各国で活躍する日本人が"和僑"となってネットワークを形成していくこと。各国にチャレンジの受け皿があれば、日本にいる人たちが「遠い」と体感している国との距離もグッと縮まり、最初の一歩が踏み出しやすくなります。

和の心を持っている日本人は連帯力で歴史を築いてきた人種であり、協力し合うことは得意分野と言っても過言ではありません。グローバル化の中で日本人の能力を最大限に発揮するためには、その強みを今こそジャパンタウンやリトルジャパンという形で活かすべきだと考えています。