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5万以上の語彙から形成される日本人の感性は世界一か?

2017年06月22日 16時30分 JST | 更新 2017年06月22日 16時30分 JST

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「日本人の感性は世界一だと思う」

先日、熊本市内の焼き鳥屋さんでフランス料理店のシェフ手島竜司氏とお酒を飲んでいたとき、ふと彼がそんな言葉を口にしました。

彼は40歳と私より少し年上で、私と同じ熊本県出身。

三年前にパリにお店をオープンするや否や、すぐにミシュラン一つ星を獲得し、メディアからも大きな注目を浴びています。

■ミシュランガイドの星の数は日本>フランス

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彼の話によると、日本人のシェフは世界で充分通用しており、フランスで活躍する日本人シェフはたくさんいるそうです。

面白い話ですが、ミシュランガイドにおける星の数の合計は、フランスよりも日本の方が多いとのこと。ガイドブックの出版元である国を上回っていることからも、日本人の食のレベルの高さを窺い知ることができます。

■日本語の語彙は、英語の3倍

感性は言葉の数に比例すると言われます。

日本人は、ひらがな・カタカナ・漢字といった異なる表記を自然に使い分けており、語彙の数は5万語以上。一方、英語の表記はローマ字のみであり、語彙は日本語の3分の1です。

だからと言って、日本人の感性の方が繊細であると短絡的に決めつけるわけではありませんが、現象や事象をより細やかに汲み取ろうという気持ちがあるからこそ、これだけの語彙が生まれたのでしょう。

加えて日本には、「行間を読む」「沈黙は金」といった表現があるように、言葉としてアウトプットすることだけがコミュニケーションではありません。

海外にも同じ意味を持つ慣用句やことわざはありますが、言葉で直接的に自己主張することが重んじられる欧米に比べ、日本には言語として表れない余白や間に対しても敬意が払われているように思います。

■田園風景に呼応する日本人の心

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私は仕事で全国各地の工場を訪れており、田園風景に身を置く機会が日常的にあります。

壮大で豊かな森、美しく色づく葉、道端に咲く花、のどかなせせらぎを奏でる川、鼓膜に優しく響く虫の音、童心がよみがえる境内のお祭り。

こういった風景には、何度出会っても心の琴線に触れるものがあります。

心と田園風景が呼応する理由。それは、私の感性が四季折々の自然に恵まれた島国の中で育まれてきたからだと思います。

もっと言うと、はるか祖先の時代から自然のあらゆるものに神性を感じてきた記憶が、血を通して受け継がれている。そんな悠久の流れの中で感性が形成されてきたからこそ、都会の生活に慣れてしまった今もなお、地方の風景に安らぎを覚えるのだと思います。

■地方から発信される価値が武器になる

近年、都会を離れて田舎に移住する若者が増えています。自分が本来いるべき場所であると思える根源的で本質的な安心感や豊かさは、やはり田舎にあるのでしょう。

東京、大阪、福岡、ニューヨーク、パリ、ロンドン。どこを歩いていても同じお店が並ぶ現代において、大都市から文化の香りはしません。

大都市が画一化していく中、文化的背景の色濃い地方から発信される価値こそが、これからの武器になっていくのではないでしょうか。

日本も、世界に誇るべき特有の感性をさらに磨いていくために、土着的な文化の根付く地域社会に寄り添っていかなければならないと感じています。