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ファットからオーガニックに移行するアメリカ

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コカコーラにピザにハンバーガー。アメリカの食と言えば、こういったジャンクなメニューをイメージする方が多いと思います。事実、米疾病対策センター(CDC)による2015年の調査では、20歳以上の米国人の肥満率は過去最高の30.4%。

しかし、この数字は緩やかに下がっていくような気がしています。オーガニックフードの波が押し寄せているアメリカの実態、そして日本の食が抱えている課題をニューヨークの片隅から綴ってみました。

■サラダ専門店でランチやディナーを楽しむ人たち


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サラダ専門店『SWEET GREEN』も多くの人たちで賑わっていました。サラダがサイドメニューではなく主食になっているなんて、一昔前では考えられない光景です。ただ、さすがはアメリカ。ボウルのサイズは丼くらいありました。

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定番の商品だけでなく、自分で具材を選ぶこともできます。 ありとあらゆる野菜が用意されているので、オリジナルのサラダをつくってみるのも面白そうです。

■オーガニックフードの草分け『Wholefoods』


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オーガニックフードの草分け的な存在として知られるのが、 年々店舗数を増やし続けているスーパー『Wholefoods』。アメリカらしい広大な店内には、豊富な食料品をはじめ、健康に配慮された家庭用品や化粧品なども揃っています。

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パッケージにもオーガニックというワードが表示されていることに加え、ビジュアルでも自然食品であることを表現しています。

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日本ではほとんどお目にかかれないグラスフェッドのヨーグルト。グラスフェッドとは、「牧草飼育牛肉」 自然の環境で放牧され、牧草のみで飼育された牛のことです。

■年々浸透していく「グルテンフリー」「NO GMO」


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アメリカにおけるオーガニックフードの広がりは、健康志向を持った人たちが集まるニューヨークだけではありません。アメリカ西海岸を中心に店舗を展開している『Trader Joe's』では、自社PBのオーガニック商品を販売。開発コストと流通コストを抑えることで低価格化を実現させ、消費者の裾野を広げています。

『Wholefoods』や『Trader Joe's』の店頭に並ぶ食品によく見られるのが、「グルテンフリー」「NO GMO」という表示です。グルテンとは、小麦や大麦、ライ麦、オート麦などに含まれているタンパク質の一種。このタンパク質が原因となる小麦アレルギーが近年増加しており、グルテンのない食品へのニーズが高まっています。

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GMOは、遺伝子組み換え食品のこと。アメリカで栽培される大豆やトウモロコシは約90%がGMOですが、表示の義務化はありません。しかしGMOの出現と共に、ガンや白血病、アレルギーなどに疾患する人たちが増加したことから、「NO GMO」は安心感を与えるワードとしてアメリカ国民に浸透しはじめています。

■健康志向の熱が高まるアメリカ、高まらない日本


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日本でも小麦アレルギーを抱えている消費者は多く、遺伝子組み換え原料を含んだ食品も販売されています。にもかかわらず、「グルテンフリー」「NO GMO」が活性化していくアメリカに比べて、日本ではこれらの熱があまり高まっていません。

アメリカはこれまで、冷凍食品やファストフードを食べることが一般的でした。 サラダが主食になるといった現象は、ジャンクな食生活に振り切っていた反動からカウンター的に起こったように思えます。心のどこかで「体に良くないものを食べている」という意識を持っていた人たちにとっては食生活を一変させる格好の機会だったのではないでしょうか。

■良いものを届けたいという根っこでつながり合える


対して日本では、そこまでお金をかけなくても「ひどい水準」のものを食べることはほとんどなく、冷凍食品やファストフードであってもそれなりに美味しく食べられてしまいます。つまり、食に対してそこまで不満も疑問も抱いていないのです。日本人が食に対して不満や疑問を抱くようになったとき、もう状況は手遅れになっているように思えてなりません。

いかにして消費者に良いものを届けていくかという課題は、 私が主戦場としているアパレルが抱えている問題でもあります。食とアパレルは異業種ですが、良いものを届けるという根っこが同じであれば、日本人のライフスタイルを変えるという目標に向かって共に歩んでいけるはず。

ファクトリエの洋服をまとってくれる人たちの体が健やかであるように、食生活をサポートする活動にも力を入れていきたいと、今回のニューヨーク出張で強く思いました。