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山田敏夫 Headshot

ルンバが掃除をする工場

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床を駆け回るルンバを見たとき、正直驚きを禁じ得ませんでした。
これまでに全国の工場を行脚してきた私であっても、初めて目にする光景だったからです。

岡山から電車に揺られること30分。デニム名産の街として知られる総社市に新本社ビルを置く『カイタックインターナショナル』は、アパレル業界の中でも先進的な取り組みを行っている会社です。『YANUK』『Monâme』『lideal』などの自社ブランドを多数かまえ、洗練された雰囲気のショップも岡山・東京・福岡に展開しています。

■若年層の採用を目的に、3億円かけて工場をリノベーション

『カイタックインターナショナル』がすごいのは、工場の整備にも徹底的にこだわっているところ。
2年前に3億円かけて工場を大々的にリノベーションし、もともと倉庫が置かれていた日当たりの良い場所に敷地も移し替えました。

リノベーションの目的は、若い人たちに「ここで働きたい」と思ってもらえる環境を構築すること。
狙いは功を奏しているようで、私が訪れたときも若い女性の方たちが楽しそうに働いていました。

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環境を構築するだけなく、環境を維持するためのルールづくりにも余念はありません。
たとえば整理整頓に関しても、スプレーやモップといった全ての道具の置き場所が指定されているため、風景の乱れが一切ないのです。そして極め付けが、食堂などのあらゆる憩いの場をところ狭しと駆け回るルンバ。

一見、製造現場のイメージに似つかわしくないお掃除ロボットが、最先端を行く工場のシンボルに思えてなりません。

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■"永続"を念頭に置いた未来志向型の工場

工場のもう1つの特徴が、全ての工程を内製化していること。裁断から縫製、ストーンウォッシュ加工までを機械で一貫して行い、アタリは手作業でつけています。

これだけの工程をワンストップで行っている工場は、ジーンズメーカーでは日本で唯一。
さらにはトヨタ生産システムも導入しているため、工程のどこかで不具合が生じた際にはすぐに改善を図ることができます。

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このように『カイタックインターナショナル』の工場は、全てが未来志向型。「会社をいかにして永続させていくか」という点にとことんこだわり、細部まで配慮されています。

今、若い女性がアパレル業界で歩むキャリアは販売やデザインなどがほとんどですが、そこに工場で働くという選択肢が加われば、業界はもっと明るくなっていくのではないでしょうか。

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