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【コラム】アンコールワットで見た子供たちの現実と日常

2015年05月23日 15時32分 JST | 更新 2016年05月21日 18時12分 JST

朝の4時にタイマーをセットし、暗闇のなか悪路をひた走る理由は、遺跡群の中心に鎮座するアンコールワットの背部から徐々に昇る太陽が、空を燃やすように染め上げ、遺跡の輪郭を浮かび上がらせてゆく幻想的な景色を味わうため。

太陽が昇って周りのもの全てが認識できるようになり、幻想的な景色を味わうために早起きをした世界各国の観光客たちが朝日に飽きて軽いあくびをする頃、彼らの仕事が始まる。

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Photo Credit: Eika Akasaki「ベトナム・カンボジアージェノサイドのキリングフィールドへー

首からカゴをぶら下げた5歳~10歳程度の子供たち。彼らのカゴの中にはアンコールワットのポストカードやキーホルダー、ボールペンなどが有り余るほど入っていた。その商品をひとつ手に持ち、「One dollar! One dollar!($1! $1!)」という声と共に、次から次へと近づいてくる彼らに対して私が首を横に振ると、負けじと手に持つ商品を三個、五個と増やしていく。

買っていく人、交渉をする人、茶化す人、無視をする人...。そんな観光客たちが少なくなると、彼らはそれぞれの親と思われる人のところへ行き、商品と売り上げを渡した後、自転車やバイクに乗せられて去っていった。

聞くと、親が子どもたちを学校へ送っていったとのこと。日本人の感覚から言ってしまえば「子どもなのに働くなんて」「かわいそう」「親は何をしているんだ」 そんな言葉はいくらでも出てくる。

親が働き、子も働く。それによって家族がご飯を食べることができる。朝の仕事の後に学校へ行き、勉強をする。それが彼らの現実であり、日常なのだ。

それが幸か不幸かは別にして、私には彼らのほうが「家族」や「生きること」を感じることができているように見えた。

(ライター:赤崎えいか

Photo by: Eika Akasaki「ベトナム・カンボジアージェノサイドのキリングフィールドへー

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