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スナック感覚でも食事としても楽しめる!アメリカ西海岸の超ローカルフード「ブリトー」とは?

2014年05月20日 16時24分 JST | 更新 2014年07月18日 18時12分 JST

こんにちは、TRiPORTライターの市來です。

メキシコ料理の「ブリトー」。同じメキシカンだとタコスの方がピンときたり、なんとなく名前を聞いたことはあるけれど食べたことはない、という方も多いのではないでしょうか。

気軽に様々な具や味付けを楽しめるブリトーは、アメリカ西海岸ではすっかりポピュラーな料理。「友達と仲良くし続ける為には、(人ぞれぞれである)政治と信仰とブリトーの好みには触れるな」(ライフスタイルメディア「スリリスト」より)と言われるほど。

日本国内ではあまり一般的ではないブリトーを味わえるお店が、原宿の「BURRI」があります。お店のオーナーの小山さんは、なんとカリフォルニアのメキシコ料理店に飛び込み修行して、カリフォルニア流のブリトーを日本に持ち帰ってこのお店を開いたとか。

タコスは具を「載せる」、ブリトーは「巻く」

そもそもブリトーとは、大きめのトルティーヤにお肉や野菜など好きな具材を巻いて食べるものです。タコスはトルティーヤにシンプルに具を載せ、挟む形で食べます。

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Photo Credit: Betty Crocker Recipes via Compfightcc

メキシコではタコスの方が一般的で、『メキシコは夕食が遅いので、昼食と夕食の間に食べたりするんですよね』(小山さん/以下文中『』内は小山さん談話)とのこと。

一方ブリトーは、間食ではなくちゃんとしたご飯代わりになるくらいの量です。『アメリカではブリトーをランチにしたり、一人暮らしの人なんかは夕食としても食べるし、お酒を飲んだ後のブリトーというパターンもあります。日本でのラーメンのような親しまれ方をされていますね』。近年では、卵やコリアンダー、サルサなどシンプルな味付けの「ブレックファーストブリトー」が登場したり、ベジタリアン向けのブリトーも登場しているそうです。

また、「タコベル」「デルタコ」といった全米にチェーン展開しているメジャーなファーストフード店の定番メニューでもあり、スーパーマーケットの冷凍食品売り場でも必ずと言っていいほど見かけることが出来ます。さらに今年はロサンゼルス近郊、ウエストハリウッドのガソリンスタンドを皮切りに「ブリトーボックス」というブリトーの自動販売機まで登場しています。

写真:「BURRI」提供

アメリカの生活にすっかり身近な存在となったブリトー。小山さんもブリトーとの出会いは『仕事でよくアメリカに行っていたので、食事をさっと済ませなければいけない時によく食べていた』という何気ないもので、日本にいる時に『アメリカであんなに普通にあるものが、(日本に)帰ってきて食べられないなんて』と思い立ったことで開業を決意したそうです。

筆者も日本とカリフォル二ア両方での生活を振り返ると、日本では具を包むトルティーヤを扱っているまだ多くはないからか、ほとんど食べたことがありませんでした。しかしカリフォルニアに住んでみると週に数回は食べる日常の食べ物という印象があります。

ブリトーのメッカはサンフランシスコ

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写真:Rieko Matsumoto「ヨセミテ国立公園とサンフランシスコの旅(アメリカ)」より

アメリカにおけるブリトーの起源は諸説あるものの、ブリトーがひとつの料理として広まるきっかけになったのは、1961年にサンフランシスコのタコス料理屋がブリトーを出し始めたことだと言われています。また、1980年代にサンディエゴを中心に広まったポテトやチーズが入ったタイプは「カリフォルニア・ブリトー」と呼ばれるなど、地域によって様々な食べ方、味付けがあります(食専門サイト「フードリパブリック」、地域情報サイト「SFウィークリー」より)。

特にサンフランシスコは、食専門サイト「デイリー・ミール」が2013年に発表した「全米トップ20ブリトー」で1位と2位を獲得しました。トップ20のうち5つをサンフランシスコの店舗が占めるなど、全米でも特にブリトーが定着している街です。サンフランシスコでよく食べられる大きめのサイズのブリトーは「ミッションスタイル・ブリトー」と言われています。

写真:Takato Ichiki「"La Taqueria"カリフォルニア・ブリトー&タコス紀行」より/「BURRI」提供

開業を決意してカリフォルニアに数度渡り、ブリトーの作り方を研究した小山さんが目をつけたのもサンフランシスコ。

『ミッションストリートにメキシコ料理屋さんが沢山あるのは知っていたので、まずはブリトーもタコスもいろいろ食べ歩いて。その中で一番優しい味を作るお店を見つけました。「Las Palmas」というお店で、タコスしか扱っていなかったのですが、これはどこで仕入れているのかなどと質問していたら、翌日オーナーが来るからオーナーに直接聞いたらいい、とオーナーを紹介してくれました。そこで、日本でブリトーのお店を出したいと言ったら、こういう厨房道具が必要だ、こういうものを食べて研究しなさいとアドバイスをくれたんです』。

写真:作り方を学び、味をマスターした店舗"Las Palmas"/「カリフォルニア・ブリトー&タコス紀行」より/「BURRI」提供

次の渡米ではサンフランシスコからさらに車で約2時間北上した郊外のユーカイアに泊まり込んで、お店で修行をしながら作り方を学んでいきました。

全レシピを習得した小山さんは、ヘクターさんに『大切なレシピを教えてくれてありがとう』と伝えたところ、「僕が東京にお店を出すことはなかなか出来ないから、君が東京で僕の味を作ってくれたら嬉しいよ。作り方は全部ビデオに録りなさい」と言ってくれたことが思い出に残っているそうです。

写真:「BURRI」提供

そして帰国後は現地で学んだ作り方をベースに、『日本で手に入る食材でサンフランシスコの味を再現』する「BURRI」を開店しました。

アメリカでブリトーにチャレンジするなら?

そんな「ブリトー」マスターの小山さんに、アメリカへ行った際、はじめてブリトーにチャレンジするにはどうすればいいか聞いてみました。

写真:「BURRI」提供

『ブリトーで使うお肉は辛いものや内蔵系もあるので、向こうで食べるならまずはチキンやカルニタス(ポーク)から試すのが良いと思います。メニューが沢山あって分からないという時も、チキンブリトー!などと言えばお任せで作ってくれますよ。』

現地の人はやはり好みがはっきりしており「あれを入れて、これを入れないで」などと注文しているそう。場数を踏めばその段階に至ることも可能かも?

様々な食材を包むブリトーのキモは「バランス」。まずは海を渡る前に、小山さんも店頭に立つ原宿で、美味しいバランスや注文の仕方を聞いてみるのも良いかもしれませんね。

http://blog.compathy.net/

▲編集元:TRiPORT