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日本でギャンブルをしない私が、旅先のカジノに惹かれる理由

2014年11月17日 16時39分 JST | 更新 2015年01月16日 19時12分 JST

思い立ったが旅日和! TRiPORTライターの林です。

『人はなぜ旅をするのか、そして私はなぜ旅をするのか。』

漠然と考えてみても、なかなか理由を明確に持っている人は大勢はいないかもしれません。実際のところ、現地の人と触れ合いたい、遺跡が見たい、本場の料理が食べたい......など、旅に出る理由はそれぞれでしょう。

その中で、私が旅に出る際にひとつのキーとなるのが「カジノ」です。初めてマカオに足を踏み入れたその時から、なぜだか日本を出るとカジノを求めてしまうのです。

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Photo Credit: Diego Torres Silvestre via Compfight cc

そんな私ですが、国内でのギャンブルは全くしません。パチンコや競馬など、日本でも気軽にできる賭け事は多々あるものの、気が進まないのが事実です。

それではなぜ旅先では、こんなにもカジノに取り憑かれてしまうのでしょうか。

カジノとの出会い

初めてのマカオ旅行で、行きたいカジノを決めていたのに適当なバスに乗り込んでしまったことがありました。なんだか見慣れない景色が見えてきて不安になり、ここはどこだ、などと話をしていた私たちに「これは(中国)本土のほうまで行くバスだよ」と声をかけてくれた、父親ほどの年齢の男性がいました。

日系旅行会社のマカオ支店で働いているらしく、親切にも途中で降りてくれ、さらに近くのカジノを案内してくれたのです。仕事帰りにたまにぶらりと来るそうで、両替のあとは慣れたようにフリードリンクを取りに向かって台を回りながらルールやコツを教えてくれたのです。

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Photo Credit: Ben Scholzen via Compfightcc

そしてそのまま「大小」のボードへ。大小とは、3つのサイコロの目の合計や組み合わせを当てるゲーム。おじさんは「まずは場の雰囲気に慣れるためにも『偶数と奇数に1枚ずつ賭けてみよう』。これなら"まず"負けることはないから。」と提案してくれました。

(※正確には3つのサイコロでぞろ目がでると、偶数/奇数の賭け分は無かったことになってしまうので"まず"でした。)

台の流れを掴んだ私たちは様々な台へ挑戦していきます。その様子を見て、じゃあここからは君たちでがんばって!ビギナーズラックはきっとあるよ、とおじさんは去っていきました。

途中で聞いた話によると、日本で暮らす娘の姿と私とがだぶって見えたとのこと。私にとって初めてのカジノは、思いがけぬ素敵な出会いによって始まったのでした。

有り金を使い果たしてしまうことさえできる、自由

これまでを思い出してみると、初めてのカジノもそれからの全ても、誰かと行っても1人でプレイしてきたという点が挙げられます。「じゃあここで1時間後に」と同伴した人と別れてフロアをうろうろしていると、ここで大失敗をしたら帰るお金も無くなるかも、なんて気分になってくるのです。

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Keigo Matsuura「2011 夏 マカオ・香港旅行

旅人ならば誰もが知っている、「深夜特急<1>香港・マカオ」(沢木耕太郎 著、新潮文庫)にもこんな一文があります。

『やろう、とことん、飽きるか、金がなくなるまで...』

「深夜特急<1>香港・マカオ」(沢木耕太郎 著、新潮文庫)第三章より

私がこの本に出会ったのは、舞台となっているマカオを旅した後でしたが、全てが共感だらけでした。

今ここでやめておけばこれだけ儲かる。だけど、今は調子がいいからまだ2倍、3倍と増やせるのではないか。

人間の心の中に潜む、本当の「欲」。ギャンブルとは遊びのようで、実は自分との戦いなのかもしれません。

勝負に国籍は関係ない。言葉だっていらない。

恥ずかしながら、私は英語をはじめとする他の国の言語は得意ではありません。だからこそカジノではワクワク感が増しているとも言えます。

ラスベガスなどの英語圏はまだしも、カジノタウンであるマカオではまったく分からない広東語や北京語が飛び交っていることもあります。一人歩き回っていたカジノでスタッフに尋ねた、「両替はどこ?」という簡単な英語さえも通じなかったとき、ジェスチャーで伝えるこの感じも面白いな、とさえ思いました。

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Photo Credit: JIm G via Compfight cc

マカオでメジャーなゲーム「バカラ」ではカードがめくられる瞬間、プレイヤーたちの高まりは最高潮を迎えます。方々から聞こえてくる悲鳴や歓喜の声の中、対等にゲームに参加できる喜びを感じることができるのも魅力のひとつではないでしょうか。

良いベットができてたくさんのチップが舞い戻ってきたゲーム終わりに、勝者同士目を合わせて微笑む。言葉で長く話さなくとも、カジノに夢中になる者たちが分かり合うにはそれだけで十分なのです。

これからの旅は?

以前「日本は少数派!?アジアからアフリカまで、5つの地域のカジノ事情」でも取り上げたように、世界には様々な地域にカジノが存在しています。

カジノではそれを職業とするプロギャンブラーから、日本のパチンコに通うおじさんのような地元民まで、幅広い人に出会えます。勝負に一喜一憂するその姿は、誰もが皆同じ人間なのだと思わせてもくれるのです。

有名な観光地を歩くのも良いですが、実はカジノではよっぽどその国や人々の素顔を垣間みることができるのかもしれません。

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Ryo Kaga「3.5連休で行く弾丸アジア、香港マカオの街歩き

カジノ、それは物理的に日本では体験できないことのひとつ。誰にでも一攫千金のチャンスがある場所。けれど、魅力は決してそれだけじゃない。あのフロアでしか感じることのできない、何とも言えないドキドキはクセになるのです。

だから私は旅をせずにはいられないのかもしれません。あなたはどうですか?

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ライター:Ayako Hayashi

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