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アングラな現代アートに目を瞠る。世界の現代美術館6選

2014年09月03日 23時27分 JST | 更新 2014年11月02日 19時12分 JST

現代アートは、定義が難しく「これがアート?」と感じることも多いですが、何か特別な知識を持っていなくても惹かれてしまうものでもあります。日本でも直島や霧島などが一躍有名になり、今や観光地として世界の人たちに親しまれています。現代アートの受け取り方は人様々ですが、アートを通じて問題や時代性を訴えかけているテーマも多く見受けられます。

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Chicaco Murakami「建築とアートを巡る瀬戸内旅行」より

世界にはニューヨークのMOMAをはじめとして沢山の現代美術館があります。今回は観光地としても有名な都市にある、現代美術館を6つご紹介します。

1. 多くのアーティストが過ごした街「バルセロナ」

バルセロナは、天才画家ピカソが青春時代を過ごし、現代絵画の巨匠ミロがこの地で生まれ、現代芸術の奇才ダリの作品が所蔵されている場所でもあるのです。彼らの作品所蔵の美術館はバルセロナの見所の一つでもりますが、現代美術館「Museu d'Art Contemporani de Barcelona」(MACBA) も必見です。

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PhotoCredit: NatsumiDaizen「芸術を五感で感じれる街、バルセロナ!現代アートを巡る旅。

この美術館は1995年にアメリカ人建築家Richard Meierによってデザインされ、外観も内観も白で統一されており、建物自体も洗練されたデザインです。美術館の外は地元の若者たちがスケボーをしていたり、パブリックなスペースとして利用されています。ピカソ、ダリ、ミロに次ぐスペイン現代美術の巨匠、アントニオ タピエス(Antoni Tapies)をはじめとする西洋現代美術から20世紀後半の作品が展示されています。

2. イスラエルの芸術の中心地"白い街"「テルアビブ」

イスラエルに行くなら、三大宗教の聖地と呼ばれるエルサレムへ行く人が多いと思うのですが、イスラエルの首都テルアビブは芸術・文化の中心であり、4000戸以上のバウハウス的(機能美と美しさが融合する工業的なデザインのことを指す)な白の建築が連なっています。それらは世界遺産にも登録されており、街全体がアートのよう。

テルアビブには数箇所ギャラリーや美術館が点在しています。代表的な美術館がテルアビブ美術館「Tel Aviv Museum of Art」です。

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PhotoCredit: NatsumiDaizen「イスラエルは宗教の聖地だけじゃない!テルアビブへ行ってきました。

16世紀から19世紀のヨーロッパ美術や、20世紀以降のヨーロッパとアメリカのモダンアート、1920年以降のイスラエルゆかりの作家作品などを中心に集めた美術館で、現在3館併設しています。作品としては幾何学的なものや宗教的背景の強い作品が多い印象です。

美術館内では定期的に様々なワークショップが行われており、アートの発信地として活用されています。

3. ヨーロッパとアジアが混じり合う街「イスタンブール」

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PhotoCredit: MisakiTachibana「真っ赤な国トルコ - 旅の始まり(イスタンブール・サフランボル・カッパドキア・パムッカレ・ベルガマ)

トルコといえばイスラムのモスク、トルコ風アイスや世界三大料理とも言われる食、カッパドキアなどの世界遺産など、たくさん見所があります。ヨーロッパとアジアをまたぐイスタンブールは、アジアの雑然とした雰囲気とヨーロッパのように区画整理されたエリアが混在しています。宗教服も厳格な決まりに沿うものもあれば、Tシャツと短パンで外出している女性も多いのが特徴です。

そんなイスタンブールの現代美術館「Istanbul modern」は、カラキョイ貨物船発着所の近くにあり、トルコ人作家を中心に展示されています。建物は元倉庫を改装しており、白のシンプルな外観や内装は近代的です。

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PhotoCredit: Istanbul Modern公式Facebook

この美術館の2階にはカフェが併設されており、海を一望することができます。イスタンブールにはこの美術館だけでなく、多くのギャラリ-が点在しており、近年では世界のアーティストによる展示が行われたりなど、今やアートシーンを牽引する都市とも言えます。

4. アジアを飛び出し世界のアートの中心地「シンガポール」

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PhotoCredit: ギルマン・バラックス公式Facebookページ

国としては歴史の浅いシンガポールですが、ここ数年で独自の文化の発展に寄与し、2000年から文芸都市を目指した「ルネッサンス・シティ」政策を掲げ、次世代アーティストの育成など、国を挙げてアートシーンの発展に注力しています。

さらに、各国から多くのアーティストが訪れてギャラリーを開設したり、中でも複合アート施設「ギルマン・バラックス」 (GilmanBarracks)には、多数の海外のギャラリーの誘致をし、アジアの芸術の中心地と言っても過言ではありません。

また、シンガポール美術館「Singapore Art Museum」は学校の校舎を改築し、前衛的なアートに触れることができます。マレー系や中華系、西欧系など移民が多いシンガポールだからこそ作り出せる世界観を持つアートに、きっと出会えます。

5. 地中海沿岸のエジプトのリゾート地「アレクサンドリア」

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PhotoCredit: YasukoKimura「初海外個人旅行でエジプト周遊19日間!その2カイロ・ダハブ・砂漠・アレキサンドリア編

「地中海の真珠」とも言われるエジプトの第二の都市、アレクサンドリアは古くからヨーロッパ諸国との交易もあったことから、古代エジプトの荘厳な雰囲気を残しつつ、海岸沿いにはオシャレなカフェが立ち並んでいます。

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PhotoCredit: Alexandria museum of art

アレクサンドリアの現代美術館「Alexandria museum of art」には、幅広いジャンルの絵画が所蔵され、エジプトと世界各国の芸術家の作品を展示する「アレキサンドリア・ビエンナーレ」が2年に1度催されているほどです。

美術館内ではアート教室やヨガ教室など、多くの人が楽しむことのできるコンテンツが用意されています。

6. 食、民芸品、芸術!何でもありの「オアハカ」

オアハカは、メキシコの中でも多く先住民が住み、他の地域と比べても治安がよく、チーズやチョコがよく食べられる特色のある食文化でも有名です。多様な民族の伝統を受け継ぐ文化や、優れた民芸品が集まっており、オアハカは観光にはうってつけの都市だと言えます。

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PhotoCredit: オアハカ現代美術館公式Facebookページ

オアハカ現代美術館」(el Museo de Arte Contemporáneo de Oaxaca)は、オアハカ中心部にのびる歩行者天国に位置しており、コロニアル様式の建物です。展示内容は1階と2階で異なる企画展が催されており、メキシコの伝統的な産業や社会問題を扱った作品が多いことが特徴です。昔は社会運動が多かった為、オアハカの街自体にもストリートアートが多く見受けられます。

さいごに

ご紹介した現代美術館には、それぞれの都市ごとに特徴や設立の背景を持っています。また世界各国のアーティストたちの作品も展示されているので、一つの美術館を訪れるだけで、まるで色んな世界を見たかのような気持ちになれそうですね。芸術の秋に向けて、美術館中心に旅の予定を立ててみてはいかがでしょうか?

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ライター:Natsumi Daizen

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▲編集元:TRiPORT