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アメリカにおける恋愛関係の基本「DTR」ってどういう意味?

2015年12月04日 23時40分 JST | 更新 2016年12月02日 19時12分 JST

イタリアで生まれ育った私から見ると、アメリカ社会の人間関係はとても不思議です。今回は長い間、考察した結果を紹介したいと思います。

私は昔からアメリカの人間関係に興味を持っていました。昔見たアメリカ映画で、彼氏がいなくて悩んでいる30代の女性の話がありました。その話では、30代女性の友達が独身男性をリストアップして、彼女に見せていました。それが当時の効率的な恋愛の相手を見つける方法だったのでしょう。

アメリカにおける恋愛関係の基本はDTRです。DTRとは「Define the Relationship」の略で「関係をはっきりすること」という意味です。これはどういう意味でしょうか? 簡単に言えば、付き合っているパートナー同士が同じ前提で付き合っているかどうか、つまりすれ違いを避けるために「関係」について話し合って、はっきりさせるということです。同じ考え方なら付き合いつづける。そうじゃなかったら、お別れします。このDTRは必ず行われるわけではなく、賛否両論です。

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ネット上にはこのような意見もありました。

「私はDTRのことを知ってから様々な疑問が湧いてきました。徐々にお互いにわかり合って好きになることや、一緒に成長すること、つまり青春時代のロマンスはどうなるのでしょうか? 論理的に話し合ってルールを決めるなんて、愛としては不自然だと思います。愛は決めることじゃなく、毎日味わうことではないでしょうか」

アメリカで2年間留学している中国人の女子大学生がネット上でこのように指摘していました。

「DTRで関係をはっきりさせることは本当に必要なのでしょうか? 一緒にいることが幸せなら、それはそれでいいじゃない! その後はどうにかなるでしょ!」

しかし、アメリカでは違います。恋愛関係といっても様々な形があり、それぞれ規則があります。相手と自分の認識が合っているかどうか、確かめることが重要です。ネット上でいろいろ調べた結果、よく説明してくれているブログが見つかりました。では紹介しましょう!

二人が何回か会って、まだ親しくなくてもお互いに興味を持つようになったとき、対話が始まります。お互いが好きになっていても、まだ相手のことをよく知らないので、これからの関係についてまだ決められません。キスをしても、関係がはっきりしていないので、まだ「付き合っていない」と認識しています。

次のステップは少し真剣になってきた頃、「I guess we are seeing each other(「付き合っているよね」)」という段階です。少し本気ですが、まだ本物の恋愛関係ではありません。興味あるけれど、まだ「恋愛関係」に行くまでの勇気はありません。カップルとして行動することもあるし、セックスもOK。すごくデリケート段階なので、自分の気持ちをよく聞くべきです。

このフェーズの一つには「friends with benefits」というものがあります。これはセックスする友達同士のことを指します。気持ちは入っていません。大事なのは、同時にパートナーは何人いるのかとお互いに把握することです。どんな段階でも、必ず互いにオープンな関係だと認めることが大切です。

もう一つの面白い恋愛関係に「hooked」(ホックにかけちゃった)と呼ばれているものがあります。この関係は決まった日(普通は週末)、または一晩だけ一緒に過ごす関係のことです。二人とも合意していること、そして酔っぱらっていないことがポイントです。決まった日に会うことになっているので、この「デート」以外の場では、ただの知り合い同士として振る舞っています。一晩だけの出会いだったら、二度と会わないこともおかしくないのです。気持ちは全く入っていません。

しかし重要な決断をしないといけないときもあります。性的快感か愛情か。もしくは両方ともあって、お互いにパートナーが一人しかいない状況です。ただし、まだ「恋人同士」とは言いません。

もっと真剣なのはdating(交流中)の段階です。この段階では、一緒に時間を過ごしたり、レストランや映画館に行ったりします。やっと「恋愛関係」の始まりと言えるでしょう。次のステップは、「恋愛関係中」(I'm in a relationship)、「婚約中」(engagement)、そして最後に「結婚」まで進むのです。

年齢も重要です。大学時代に婚約はありえません。その前に他の段階を経て、性体験を積む必要があると考えているからです。このように考えると、DTRの必然性がわかってきました。細かい規則によって定められている一般アメリカ人の社会生活は、様々な形の関係の中で、「DTR」なしで生きることができないのかもしれません。

しかし、個人的にこれは「寂しい」としか思えません。どのような形で付き合うか、人それぞれだと思いますが、いちいち「関係」を定義して、その定義に従って振る舞うのが自分にとっては考えがたいことです。便利な制度かもしれませんが、自然なものであるはずの「愛情」を規則で定めてしまう必要性は全く理解できません。年のせいかな?

参照:「How to DTR (Define-The-Relationship)」「The DTR (Defining the Relationship)」(英語のみ)

Licensed material used with permission by Italiano negli USA

訳:Barbara Casu

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