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象たちと一緒に川遊び!象使いになるよりENPを選ぶべき理由

2015年06月15日 17時00分 JST | 更新 2016年06月04日 18時12分 JST

TRiPORTライターのレティです。

タイの象徴であり、外国人観光客の興味を惹く象。しかし、実際にタイには何頭残っていると思いますか? 実は現在3~4000頭ほどしか存在していません。その半分は観光業で使われ、残りの半分は国立公園に生息しています。

タイを訪れるとき「象に乗るぞ!」とわくわくする人も少なくないでしょう。しかし「人気の「象使いライセンス」取得の裏に潜む事実を知っていますか?」にも書いたように、観光業で使われている象は小さいときから虐待されながら訓練を受けており、乗るべきではありません。また、象乗りだけではなく、絵を描く象やパフォーマンスする象についても同じことが言えます。ではタイで象と触れ合いたい場合はどうすればいいのでしょうか?

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Photo credit: Letizia Guarini「象の上に乗るんじゃない!一週間象たちと一緒に過ごした

ENPとは?

タイ北部にあるチェンマイまで足を運べば、障害を与えずに象と触れ合うチャンスがあります。象に乗る(Elephant trekking)のではなく、象と一緒に歩く(Elephant walking)サービスを提供する施設が徐々に増えてきているのです。90年代に成立された「Elephant Nature Park」(以下ENP)はそのうちの一つです。

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ENPの成立者Lekさんが象たちとはしゃぐ 

Photo credit: Letizia Guarini「象の上に乗るんじゃない!一週間象たちと一緒に過ごした

チェンマイから1時間ほど離れた場所にあるこの施設には現在15頭ほどの象が生息しています。施設で生まれた二人の赤ちゃん以外は全て観光業や違法伐採業で怪我した象であり、足や目が不自由だったり、精神的なダメージを受けていることもあります。

障害を負ってここにレスキューされた象たちは、自分の象使い(mahout)と一緒にENPに移住し、他の象たちと一緒に群れをなして生息することができます。毎日必要な食べ物(200~300キロ/1頭)と水(100~200リトル/1頭)はもちろん、治療も受けることができます。歩きたいときだけ歩き、川に入りたいときだけ川で遊ぶ。寝る時間(およそ5時間)だけシェルターの中に入って鎖がつけられますが、それ以外の時間は自由に公園内で過ごすことができます。

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Photo credit: Letizia Guarini「象の上に乗るんじゃない!一週間象たちと一緒に過ごした

象と一緒に川遊び

基本的にENPは虐待されていた象たちに安らぎを与える場所となっているので、観光客が勝手に象に乗ったり、触ったりすることはできません。触れ合いたい人はプログラムに参加しましょう。

朝にチェンマイのオフィスからバスが出発して、1時間半後に施設へ到着。移動時間中は象についてのドキュメンタリー映画を見て、オリエンテーションを受けます。施設に着いたらまずメインプラットフォームに行って、象たちに餌をあげます。午後はスタッフと一緒に歩いて、象を観察。そして、夕方には象たちと一緒に川に入って川遊びがスタート!

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Photo credit: Letizia Guarini「象の上に乗るんじゃない!一週間象たちと一緒に過ごした

この施設を訪れる人は皆ボランティア(参加費がかかります)として活動しますが、滞在時間によってスケジュールが変わります。1日、1泊2日、1週間以上のコースがあり、ボランティアのための宿泊施設(シェアールーム)もあります。1日だけのボランティアの場合、餌やりや川遊びが主な体験となりますが、1週間以上施設に泊まる人は基本的に以下の作業も行います。

・朝食後に象のシェルターを掃除する

具体的にはシャベルで15頭のうんちを拾ってトラックに乗せる作業になります。「お金払って象のうんちを拾うなんて、ばかじゃない?」と思う人がいるかもしれませんが(私も友達に何回も言われました)、それもそれで楽しいです。作業は全て他のボランティア参加者と話したり歌ったりしながらやるので一瞬で終了します。

・象たちの食事を支度する

バナナやカボチャなどを洗って切るだけの簡単な作業です。象たちは人間と同じように好き嫌いがあって、カボチャしか食べない象や、バナナをあげても全部地面に捨てる象もいます。

・昼食後に植物を植える

象は毎日200~300キロの食べ物が必要です。ENPは現地の農村からバナナやカボチャなどを購入していますが、自分たちでも植物を育てています。

・夕方は待望の川遊び

象たちと一緒に川に入ってバケツで水をかけたり、はしゃいだりして、夕暮れをみながら象たちと遊びます。

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Photo credit: Letizia Guarini「象の上に乗るんじゃない!一週間象たちと一緒に過ごした

象を遠くから見守りましょう

私もENPを訪れる前は象に触れたり、一緒に川に入って遊んだり、象との接触を一番期待していました。しかし振り返ってみると、象を遠くから眺めたときが一番充実していました。周りに人間がいると象たちはそれぞれの象使いの指示に従わなくてはいけないので、別々に行動します。しかし、近くに誰もいないときには群れをなしてお互いに鼻で抱き合ったり、触り合ったりして、自然に振る舞えます。その風景を見ると「一緒に川遊びしていたとき、私たちは楽しかったけど象たちはつまらなそうに餌を食べていただけなのかもしれない」と思うのです。

地球で最も大きな陸上生物を「近くで見たい」「触ってみたい」という気持ちは私もわからないわけではありません。しかし、象に障害を与えてまで触れ合いたいと思いますか? ダメージを与えずに接触する方法はいくらでもあります。今後タイへ行ったときは、あなたも遠くから象たちを観察し、見守ってみてはいかがですか?

ENPの詳細

ENPで基本的に英語が使われています。スタッフの指示を理解するために中学校レベルの英語力が必要でしょう(タイ語はもちろん大丈夫です)。

料金:

1日訪問:2500タイバーツ(約9000円。チェンマイからの往復、1食を含む)

1泊2日訪問:5800タイバーツ(約21000円。チェンマイからの往復、宿泊、2日4食含む)

1週間訪問:12000タイバーツ(約44000円。チェンマイからの往復、宿泊、毎日3食含む)

象に関わるプログラム以外、レスキューされた犬のボランティアプログラムや獣医師のボランティアプログラムもあります。

詳細はENPの公式サイトをご覧ください。

(以下ENPの成立者Lekさんを描いたドキュメンタリー映画「Elephant Wishperer」)

人気の「象使いライセンス」取得の裏に潜む事実を知っていますか?

(ライター:Letizia Guarini)

Photo by: Letizia Guarini「象の上に乗るんじゃない!一週間象たちと一緒に過ごした

Elephant Nature Parkの旅行記はこちら

*Letizia Guarini「象の上に乗るんじゃない!一週間象たちと一緒に過ごした

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http://blog.compathy.net

▲編集元:TRiPORT