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言葉の壁を乗りこえられたのは、みんなが大好きなあの遊びのおかげでした

2014年12月04日 00時56分 JST | 更新 2015年01月31日 19時12分 JST

初めて訪れた北欧の国、フィンランド。そこでわたしは現地の子どもたちと過ごす機会を得た。またとない貴重な時間。

しかし、ワクワクするより先に、自分の胸に広がったのは不安の二文字だった。

わたしはフィンランド語は全く話せないし、子供たちも日本語はもちろん話せない。ましてや、英語の学習も進んでいない。つまりフィンランド語しか話せない。まさにことばの壁に直面した。

扉を開けると出迎えてくれたのは、天使のような笑顔をした子供たちだった。彼らは、わたしの不安なんてそっちのけで、案の定フィンランド語でまくしたてるように話しかけてきた。

「~ジャパニスタ~。」

ところどころに登場するジャパニスタという言葉。どうやらわたしたちが日本人ということは理解しているみたい。そんなことを考えていたのも束の間、次の瞬間わたしは、校庭へと連行されていた。そして校庭に着いたとたんわーっとわたしのもとを離れて、ちりじりに散っていく子どもたちをみて、わたしはピン!ときた。

「おにごっこ」だ。

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写真:Mika Watabe「フィンランド

「待てええええ!」

日本語で、そう叫びながら四方八方に散らばった子供たちを追い掛け回すわたし。そして同じようにフィンランド語で何かを叫びながら逃げ回っている子供たち。

「わーきたー!!!」

「やばい! やばい!」

「こわいこわい!」

なんて言っているのかな? 言葉がわからない方が、逆に想像の余地があって楽しいし、おもしろい。

追い、追われる追いかけっこ。シンプルで単純なこの遊びは、万国共通の楽しさがあることを改めて実感した。そしておにごっこをしながら過ごす一秒一秒の時間を共有しながら、心の距離を一歩ずつ縮めていくことができた。

コミュニケーションってことばだけじゃないんだね。また一つ、これから先の人生を生きていくうえで、大切なことを学んだ。

わたしはフィンランドの子供たちとおにごっこをして、心を通わせた経験をきっと一生忘れない。どうか彼らの心の中にも、異国のジャパニスタとおにごっこをして遊んだあの日の記憶がずっと咲き続けますように。

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ライター:Mika Watabe

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▲編集元:TRiPORT