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旅には絶対欠かせない!海外のフリーWifi事情とは

2014年06月15日 01時43分 JST | 更新 2014年08月12日 18時12分 JST

とあるアジアの田舎町でも無料で繋がり、ガラパゴス諸島やイースター島でもホテルなどでは比較的容易に利用することができる無料Wifi。日本ではスポットがあったとしても会員登録が必要だったり、ホテルでさえまだ有線LANのみという所も少なくありません

技術的に先進国と言われているにも関わらず、世界各国と比べて街中のWifi普及率は非常に低く、来日した旅行者たちが困惑していることもしばしば。観光庁が外国人旅行者に行ったアンケートによると「無料公衆無線LAN環境」は最も困ったこととして挙げられているのです。

日本と海外で違う、Wifiの使い方

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Photo Credit: woodleywonderworks via Compfight cc

私たちが日常的に使っていて、海外にも持っていくメインの通信機器はスマートフォンではないでしょうか。国内でスマホを使うためには主に契約キャリアの3GやLTE(4G)を用いることが多く、サブ的にWifiを使うことがほとんどです。

しかし、無料Wifiが普及している海外ではこの仕組みそのものが違っています。

例えばインドネシアなどでは使い放題としてキャリアと契約するよりも、プリペイド式を選ぶ国民が多くいます。なぜなら街中には無料Wifiが当然のように飛んでいるため、出来る限り無料で済ませようと考えているのです。

また、キャリアと契約できない移民も多い外国では、逆にこういった要望に答えていくかたちでWifiが発展していったという側面もあるようです。

このように日常的にWifiを利用している諸外国。ではなぜ、日本での普及はこれほどまでに遅れているのでしょうか。

日本に無料Wifiが普及しないワケ

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Photo Credit: Antonio Tajuelo via Compfight cc

そもそも国内に定住している人はほとんどが、キャリアと契約をしているため、Wifiが普及していないことに対する問題は、なかなか浮き彫りにならないのかもしれません。

キャリアの事情もありますが、一番の理由と考えられているのはセキュリティ。そのため、日本国内のWifiサービスには何らかの事前登録が必須になっていることがほとんどです。

また、これには海外と日本とのセキュリティに対する考え方の違いが関係しています。日本では犯罪抑制のため、当然本人認証をしっかりと行う必要があるという認識ですが、海外ではそこまで厳しく取り締まっていないことも多いのです。登録などのいらないフリーWifiは比較的安価で提供できる反面、セキュリティを重視したシステムにはお金がだけでなく手間もかかってしまうのです。

このように誰でもが気軽に使える公衆Wifiは、ただ導入すれば良いだけではないため一概に「日本が遅れている」とは言えないのかもしれません。

気になる海外のWifi事情

1. 韓国

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Photo:Narumi Terahara「韓国ソウル弾丸の旅!おいしいもの&お買いもの天国

  • 比較的日本に似ていて、Wifiの普及率そのものが低いわけではない
  • しかし、キャリア契約者のみに提供されていたり、登録が必要な場合が多い
  • 繋がる速度はあまり速くない

意外にも韓国はWifiに関してまだまだ発展中。しかし、2015年までに市内の公共施設をWifiフリースポットにするための「スマートソウル2015」という動きが高まっているため、今後に期待です。

2. タイ

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Photo:Kazunori Inoue「Bangkokへの旅 その2

  • 「Free Public WiFi」というサービスが広く普及している
  • かなりの田舎でない限り接続可能なことが多い
  • セキュリティチェックのないものの利用は自己判断で

東南アジア諸国の中でも急速にインターネット人口を伸ばしているのがタイ。国が多額の予算を投じてWifiスポットを増やしているため、日本と比べても非常に快適。完全フリーは便利でもありますが、安全性が気になる人は注意が必要です。

3. アメリカ

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Photo:文昭中川「サンフランシスコ北部&SiliconValley

  • 環境はとても良く、ホテル、カフェ、街中など至る所で接続できる
  • パスワードはレシートに書かれていたり、利用すると教えてくれることも
  • マクドナルドとスターバックスはスムーズに接続できる

さすがはアメリカ、旅行者にとっては非常に有り難い環境とも言えます。ホテルなどの施設のみならず、大きな街であれば公園にも無料Wifiが飛んでいることも。また、長距離バスや鉄道といった交通機関や図書館でも使えるというのも特徴です。

4. イギリス

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Photo:Satoko Nishiyama Fujioka「ロンドンの飾らない日常と、ローカルな景色を堪能。

  • 速度は日本と同じくらい
  • 「Virgin Media」「O2」の2つが無料Wifiとして有名だが、共に簡単な登録が必要
  • ヒースロー空港では登録をすると45分間無料で使える

ロンドンオリンピックは記憶に新しいですが、これに合わせて上記2つの無料Wifiが拡大しています。無料で使えるスポットは多いものの、主要な回線では登録が必要なことがほとんど。日本同様、セキュリティに力を入れていることが分かります。

5. ブラジル

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Photo:Nobuki Arai「マ~クドワ~ルド!!プロギャンブラーが届ける世界のマックMMM

  • インターネットは急速に普及しているが、無料Wifiは20%弱とも。
  • マクドナルドなどのファーストフードが無料スポットの狙い目。
  • 利用者登録がある場合、外国人はパスポート番号が必要になることが多い

ワールドカップで何かと話題のブラジルですが、無料Wifiの普及率は低いようです。また、アメリカやイギリスなどの英語圏とは違って、言語がなによりも大きな難関。登録案内がポルトガル語のみの場合も多く、慣れるまではこの手順はなかなか難しそうです。

6. イスラエル

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Photo:Natsumi Daizen「イスラエルは宗教の聖地だけじゃない!テルアビブへ行ってきました。

  • 空港には無料Wifiがあり、ホステルでも比較的整っている
  • 電車やバスでも無料でそれなりの速度
  • 都市テルアビブでは昨年「Digi-Tel構想」と題した計画により多くの無料スポットが整備された

海に面する国という土地柄、海岸でも無料で接続できるなど、かなり力を入れている様子。ちなみにWikipediaによると日本のインターネット普及率は75.40%で世界第15位、イスラエルは49.64%で第52位。この現状を元に見てみると、日本のフリーWifiの普及率はかなり低いのではないでしょうか。

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Photo Credit: Kārlis Dambrāns via Compfight cc

日本にとって、フリーのWifiの実装は早急に求められることでもあり、同時に設置までに多くの人の理解を促す必要がありそうです。とは言えど、2020年には東京オリンピックの開催も決定し、今後ますます訪日外国人も増えていくのは必至。五輪招致スピーチのように、是非Wifiという面でも「おもてなし」を実現してほしいものですね。

ライター:林綾子

http://blog.compathy.net

▲編集元:TRiPORT