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ケニア女子のヘアスタイル事情

2014年11月25日 23時16分 JST | 更新 2015年01月24日 19時12分 JST

旅の最中、髪の毛は伸び放題になる。男の人なら、ひげもじゃになることも少なくないだろう。わたしも、ひとり旅の最中髪を切らずに過ごしたせいで、いつのまにか胸元まで長く黒い髪が伸びてきた。幸い、ひげもじゃにはならずに済んだけれど、この長い髪の毛が、意外なところで物議を醸すとは。

アフリカの一国、ケニアに赴いた時、数多くの若い女性と話すことがあった。ナイロビで美容院を営む人や、学生、姉妹だけで暮らししている若い女の子や田舎に住む大家族のお母さん、その人のママ友など。

彼女たちに出会って、しばらく会話をしてから、おおよそ全員がわたしの伸び放題の髪の毛をめずらしそうに撫でてきた。最初、わたしは「なんだ?」と思い身構えたが、次に飛び出した彼女たちのセリフにびっくり。

「いい艶ね、どこで買ったの?」。

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Misaki Tachibana「ヴィクトリア湖を望む村で命拾い

最初、どういう意味か分からなくて返事に窮していると、「こんなさらさらでまっすぐな黒髪は見たことないわあ」と言いながら、ウィッグのカタログなどをめくりだした人もいた。その時、ようやく気がついたのだけれど、彼女たちのおしゃれに、ウィッグは必需品なのである。と言うのも、アフリカ一帯の人々は、ほとんどの人がクルクルというよりチリチリ状態になった短くて硬い毛を持っていたからだ。

わたしのような黒くてまっすぐな髪の毛は、ウィッグでなければ手に入らないのである。「これは自毛ですよ」と言うと、珍しがったり羨ましがったり、長いあいだ髪の毛を触り続けていた。

当たり前だと思っていた髪質。煩わしいから切ってしまいたいと何度も思ったし、決して最高のコンディションだったわけではないけれど、伸び放題だった髪の毛も切らずにいて良かった。

思わぬものが誰かの心を打つこともある。「あなたの髪の毛を洗わせて!」「アレンジしていい?」と目を輝かせて聞いてくる彼女たちのリクエストにできる限り答えながら、そんなことを思った。

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ライター:Misaki Tachibana

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▲編集元:TRiPORT