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メキシコのおばあちゃんも、やっぱり「おばあちゃん」だった

2014年11月26日 23時00分 JST | 更新 2015年01月25日 19時12分 JST

遠くに住んでいる孫の動画を100回ぐらい見せられた。週末の夜には「アメリカンアイドル」のメキシコ版みたいなテレビ番組を一緒に見ながら「この人は上手い」とか「これはダメだ」と盛り上がった。「体にいいから飲みなさい!」とパセリの青汁を何度も飲まされた。「食べすぎちゃダメよ」と言いながら、いつも甘いお菓子をくれた。iPadに夢中で、毎日私より遅く寝て私が出かける朝9時前に起きてくる事は滅多に無かった。毎晩「今日も楽しかった、ありがとう」とハグをして、会える朝は「よい一日を」とハグをした。

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Photo: Eika Akasaki「airbnbでメキシコに暮らしてみた」より

提供は宿のみ、基本は全て自分で。そんな条件だったホームステイ先のルーシーの家は10人ぐらいが泊まれる環境だったけど、滞在中は私ひとりが泊まっているだけで、つまりルーシーと二人暮らし。

3日目ぐらいに、特に何も考えず私が買って帰ったキャベツを見て「お好み焼きを作るのか!?」と、期待満々の声で聞かれたので「じゃあ......」と作った。後日、親族のホームパーティーでルーシーが得意げに「お好み焼き」の作り方を説明していたけど、それは日本のお好み焼きとは全く別物で、日本の食文化が歪められて広がって行くという貴重な現場に居合わせた瞬間だった。

お好み焼きを発端に、その後、サボテンの天ぷらや、お酢の代わりにワインビネガーを使ったお寿司を作った。

日本ですら天ぷらを作る事は滅多に無かったし、ましてや巻き寿司なんて作るのは、人生初。まさかメキシコで作るなんて夢にも思わなかったけど、ふたりで料理を作るのはとても楽しかった。ルーシーは私が何を作っても「これが日本食か!」と興味深そうに食べては「美味しい」と言ってくれて嬉しかった。(本当に美味しいと思ってたかは分からないけど)

ルーシーの家に滞在する最後の夜、ルーシーが「特別に」とポジョデモーレを作ってくれた。モーレはチョコレートを使ったソースで、作るのにとても手間がかかる為、特別な時の料理らしい。それに、私の大好きなスープと、三食のメキシコカラーのゼリー。どれも時間と手間がかかるものばかりで、こみ上げてくる想いと一緒に飲み込んでは「美味しい」というのが精一杯だった。

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ライター:Eika Akasaki

http://blog.compathy.net

▲編集元:TRiPORT