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モナリザより雑多な展示物に惹かれた どんでん返しのルーヴル美術館

2015年05月23日 23時07分 JST | 更新 2016年05月21日 18時12分 JST

TRiPORTライターのChibirockです。

パリの「ルーヴル美術館」といえば、世界最大級美術館として有名です。アート嫌いでないのなら、パリを訪れた際にはまず行くであろうこの美術館。ここにあなたは何を期待しますか?

私はフランス印象派がお気に入りです。私にとって、クロード・モネはいつだって一番ホットなアーティストなのです。しかし、印象派系については、その分野に特化したオランジュリー美術館やマルモッタン美術館などがあるため、ここではほとんど見られません。

その事実を訪れる前に知ってはいたものの、「ルーヴル美術館」という知名度に惹かれ、入ってみることに。しかし、いざ入ってみると「この広い館内で一体何を目当てに動き回ればいいのだろう?」「そもそも何しに来たんだろう?」と思い、すっかり途方に暮れてしまいました。

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Photo Credit: トモテラ 「年跨ぎパリ旅行ちょっとランス

そんな中、ミロのヴィーナスを発見。思わず「写真で見たのと同じだ!」とテンションが上がりました。痩せているほうが素敵だという風潮がある今の時代ではあまり評価されないようなお腹まわりの自然な貫禄や、服の柔らかさを表現している細かい切れ込みにすっかりと見惚れてしまいました。他の国の人がペタペタ触っているのを見たときは、少し驚きましたが...。

そして次はモナリザを見に行こうと歩き出しました。世界中を長きにわたり魅了し続けているそのほほ笑みを生で見られると思うと、自然と期待が高まります。

モナリザが展示されている場所に足を踏み入れ、まず見えたものは、色とりどりのカジュアルウェアを身に纏った観光客たち。「まさか、モナリザはあの人々の群れの向こうにいらっしゃるのか...」と、モチベーションがガクッと下がってしまいましたが、せっかくここまで来たのに見ないのはもったいないと思ったので、バーゲンセールのような行列の最後尾に並ぶことに。

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Photo Credit: Yukiko Tateoka「初フランスの旅

ようやくモナリザが見える距離までやってきました。しかし、そこに現われたのは防弾できるほどの分厚いガラスの向こうでちんまりと微笑むモナリザ嬢。あまりの遠さに少しショックを受け、ボーと眺めていると、隣の観光客が何の悪気もなしに私の目の前に入り込み、必死の写真撮影を開始。すっかり気持ちが冷めてしまった私は「そんなに必死になって写真を撮っても後から絶対見ないよ。花火大会のときにテンション上がって撮った写真もたいてい見ないでしょ?」と、冷めたセリフを心でつぶやいてしまいました。そして「一応見た」という事実だけを心に、人が少ないエリアへ移動。

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筆者撮影 なにかよくわからないが楽しげなもの

すると、先程まで眺めていた防弾ガラスが張られたディスプレイとは雲泥の差を感じるような、雑多感あふれるエジプト関連の展示を発見しました。フランス語で走り書きされたメモが添えてあるだけで、かなり説明不足ですが、作品自体の状態はすごくよさそうです。

とぼけた顔の彫刻や、カリブ海よりも真っ青な陶器、象形文字で書かれた食事のメニュー(のようなもの)...。学生時代の世界史の授業で「エジプトは昔からすごい文明を持っていた」と聞いたような記憶があり、これを見た瞬間「ホントにこんな大昔からすごいことやってたんだ!」と、エジプト人の驚異的な文明に感心しました。詳細はよくわかりませんでしたが、その辺りは勝手な想像で補いながら、大いに楽しむことができました。

大満足でその場を後にし、また人の群れに遭遇するまですっかり心ははるか昔のエジプトへ飛んでいました。世界的に有名なモナリザさえも「そういえばさっきまで、なんかほほ笑んでる女性やらなんやら見てたっけ?」程度の感想になってしまうほど、そのエジプトの雑多感あふれる展示は、私にとって素晴らしいものだったのです。

このような旅中の偶然の良い出会いは、「人間同士に限ったことではない」と身をもって実感できたような出来事だったと思います。皆さんも旅に出ればきっと、予想外の出会いに遭遇できるはずです。

(ライター:Chibirock

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パリの旅行記はこちら

*Motoko Birkenheier 「プチパリ生活20日間 / Paris

*Shinohara Kentaro 「ヨーロッパ初めての一人旅 ①フランス編

*トモテラ 「年跨ぎパリ旅行ちょっとランス

*Yukiko Tateoka「初フランスの旅

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▲編集元:TRiPORT