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フィリピン映画『NONO』チャリティ上映会レポート

2016年01月12日 21時04分 JST | 更新 2017年01月11日 19時12分 JST

こんにちは!TRiPORTライターの冒険女子アオノトモカです。

先日、2015年12月26日に青年海外協力隊OB・OG有志等の団体Angatによるフィリピン支援のためのチャリティ映画上映会が行われました。

皆さんは2013年11月にフィリピンを襲った巨大台風ヨランダを覚えていますか? この台風はフィリピン・レイテ島を中心とした地域に甚大な被害をもたらし、2年が経過した今も、一部地域はまだ復興していません。

そこでAngatはフィリピンの映画の上映会を実施し、その収益の一部を被災地に寄付する取り組みを行っています。第一回となる今回は『NONO(邦題:ノノ 見つけた!僕のコトバ)』が上映されました。

フィリピンが結ぶ縁

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筆者撮影

こじんまりとした上映会会場では、フィリピンにまつわる様々なグッズが発売されていました。フィリピンの本や漫画、食べ物や雑貨など、フィリピンで暮らしていた私にとっては懐かしいものばかり。映画上映前のひとときを物販の方々とお話ししながら過ごしました。日本にいながらにして、自分と同じようにフィリピンに縁のある方々と出会うことができて、上映前からテンションが上がります!

上映開始!

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筆者撮影

そしていよいよ上映開始。『NONO』は、口唇裂(口唇の一部に裂け目が現れる状態)を持って生まれた少年トトが、発音がうまくできないために学校でからかわれたり、差別されたりしながらも、お母さんや友達に支えられながらスピーチコンテストに出場する決意をする物語です。フィリピンのリアルな生活が、フィリピン人の目線でうまく描かれていて、この映画を通してフィリピンの空気を感じることができます。

笑いあり、心温まるシーンあり、さらに考えさせられるようなシーンもあって、とても見応えのある映画でした。

「フィリピンらしい」映画

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筆者撮影

上映後には、映画監督のすずきじゅんいち氏によるトークショーも行われました。映画『クロスロード』の撮影をフィリピンで行ったすずき監督の目から見て、この映画は「非常にフィリピンらしさが出ている映画」だと感想を述べていました。その「フィリピンらしさ」とは、具体的にいうと「タブーのなさ」や「ぬるさ」です。

例えば映画の中にはゲイも出てきますが、フィリピンでは同性愛者への差別も少なく、社会の中で普通に受け入れられています。すずき監督はフィリピンを訪れた際に、「タブーを作らずに、みんなが仲良く暮らしている国。逆に言うと、規律がない」という印象を受けたのだとか。この『NONO』という映画は、そういったフィリピンらしさがよく出ているのだそうです。

フィリピンの息遣いを感じる

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筆者撮影

「発展途上国で作られた映画は、その国によっぽど興味がないと、なかなか見ませんよね」と語るすずき監督。確かに私も普段観るのはハリウッド映画や邦画など、メジャーな映画ばかりで、発展途上国で制作された映画を観たのは初めてでした。

発展途上国で作られたものはハリウッド映画のように膨大な制作費をかけているわけではないので、有名な出演俳優や豪華なセットは出てきません。しかしフィリピンの日常生活や子供達の様子がありのままに描かれていて、映画のストーリーを楽しみながらも、その中で描かれるフィリピンの文化を楽しむことができました。まるで自分も物語の一部となって、映画の中のフィリピン人たちと生活しているような感覚になれるのです。

映画で観る異文化

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Photo credit: Tomoka Aono「フィリピン・メルセデス町ツアー Mercedes, Camarines Norte, Philippines

今回映画を見て、その国に行かずとも、映画を通してその国の文化を垣間みることができると、私は気が付きました。時間がなくてなかなか海外に行けず、うずうずしているアナタも、自分が行ってみたいと思う国を舞台とした映画を観てみてはいかがでしょうか? 映画で旅の予習をしておけば、旅がもっと楽しくなるかもしれません!

文・写真:アオノトモカ「冒険女子

フィリピンの旅行記はこちら

*Tomoka Aono「フィリピン・メルセデス町ツアー Mercedes, Camarines Norte, Philippines

*Tomoka Aono「東洋のマチュピチュ?フィリピンの絶景棚田と田植え体験!Batad Rice Terraces and Bangaan Rice Terraces

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▲編集元:TRiPORT