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カーニバルの起源はローマ?ローマで食べるべきカーニバルのお菓子

2016年02月07日 02時09分 JST | 更新 2017年02月04日 19時12分 JST

こんにちは。イタリア在住15年、TRiPORTライターのEdicolanteです。

今回はイタリアのカーニバル、そしてカーニバルのお菓子について、ご紹介します。

そもそもカーニバルって?

カーニバルといえばブラジルのリオデジャネイロやイタリアのヴェネチアが有名ですが、ローマ神話に登場する農耕神のサートゥルヌスを祭ったのが起源とされています。「厳しい冬をお祭りで追いやり、春を待つ」ということからはじまったのです。時代が経つにつれカーニバルは、カトリック教の文化圏で見られる通俗的な節期となり、現在では宗教と関係なく開催されることもあります。

カーニバルではマスクをして、いたずらを楽しみ、カラフルな衣装を着てパレードに参加し、みんな陽気に踊ります。マスクを着けるのはその時期は身分関係なく、一緒に歌って踊るためです。カーニバルは誰もが待ち望む、一年で一番明るく楽しいイベントなのです。

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Photo credit: Edicolante「ヴェッレートリ カステッリ・ロマーニ地方 美味しい料理とカーニバル

今年のカーニバルはいつ?

カーニバル(Carnevale)の語源は「carnem levare(肉を取り除く)」という言葉からきています。もともとは四旬節がはじまる灰の水曜日の前夜に開かれた、肉に別れを告げる宴のことを指しました。

一週間、教会の内外で羽目を外した祝祭を繰り返し、その最後に自分たちの羽目を外した責任を大きな藁人形に転嫁して、それを火あぶりにして祭りは閉幕。地域の宗教的な伝統により少し異なるところもありますが、今年、2016年は四旬節が2月10日なので、2月4日(giovedì grasso)頃から賑わい、2月9日(martedì grasso)に閉幕します。

イタリアのカーニバルのお菓子

灰の水曜日までに、卵を食べきってしまう風習だったためか、この時期は揚げ菓子など伝統的なお菓子が存在します。イタリアは小さな国がたくさん集まった場所だったので、地域により文化も方言も違ってきます。お菓子のレシピも名前も面白いくらい様々!

●フラッペ Frappe

ローマ帝国時代には既に「frictilia」という、豚の脂肪と蜂蜜を混ぜて揚げる菓子、現在のフラッペの元となるものが存在しました。その頃ローマ帝国の統治下だった土地ごとで、名前やレシピは変わりますが、現在でも食べられているのです。

例えば、キアッキエレ(Chiacchiere お喋り)、ブジーエ(Bugie 嘘)、チェンチ(Cenci 雑巾という意味でねじってあったりする)、レタスや手袋、ラザニアという意味の名前で呼ぶ地域もあります。

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フラッペとカスタニョーレ(筆者撮影)

●カスタニョーレ Castagnole

形が栗(castagna)に似ているため。前述のフラッペと材料は同じようですが、フラッペは棒で伸ばすのに対して、カスタニョーレはスプーンですくって丸めます。

●ビニエ・ディ・サン・ジュゼッペ Bignè di San Giuseppe

カスタニョーレに似ていますが、中にリコッタ、クリーム、チョコなどが詰めてあり、生地はとても柔らかく軽いです。普通のシュークリームのような大きいのもあります。

カーニバルの時期は毎年変わり、年によっては3月になることもあるので、3月19日(金)のサン・ジュゼッペの祝日(Festa di San Giuseppe)に食べられるお菓子も1月から3月半ばまでの時期に食べられるようになりました。サン・ジュゼッペはイエス・キリストの育ての父。日本の父の日のように父親に感謝する祝日の揚げシュークリームです。

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ビニエ・ディ・サン・ジュゼッペ(筆者撮影)

●ゼッポレ・ディ・サン・ジュゼッペ Zeppole di San Giuseppe

シュー生地をドーナツ型に揚げて冷ました後、カスタードクリームを絞り、さくらんぼのシロップ漬けを中央に飾ったお菓子。

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Photo credit: Edicolante ゼッポレ・ディ・サン・ジュゼッペ

その他の地域でも

今回は筆者が住んでいるローマについて書きましたが、フィレンツェに住んでいた頃は、お米とカスタードクリームが入ったものを揚げたスイーツもよく食べました。スキアッチャータ・アッラ・フィオレンティーナというフィレンツェ風パンケーキなどもカーニバルの時期のお菓子として有名です。

土地ごとの季節のお菓子を試してみるのも旅の楽しみですよね。ほとんどが揚げ菓子で高カロリーですが、この時期だけダイエットを忘れて、楽しんでみてはいかがでしょうか。

文・写真:Edicolante

Compathyのイタリアのカーニバルの旅行記を見ましょう

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