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コッポラ監督の最新作、南イタリアの豪華ホテル「パラッツォ・マルゲリータ」とは

2014年09月14日 22時56分 JST | 更新 2014年11月14日 19時12分 JST

フランシス・フォード・コッポラの名前、あなたは知っていますか? 『ゴッドファーザー』など傑作作品を作った世界的に有名な監督です。『ゴッドファーザー』といえばイタリアのマフィアが頭に浮かびますが、実はコッポラ監督とイタリアとのつながりはそこに留まりません。

名字の響きからも想像できるように、コッポラ監督の家族はイタリア出身です。コッポラ監督はアメリカのデトロイトに生まれ、ニューヨークで育ちましたが、祖父はイタリア人で南イタリアのバシリカータ州の町ベルナルダ出身でした。

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Photo Credit: Letizia Guarini「Potenza-Matera (Basilicata)への旅

1900年代に南イタリアからアメリカに出稼ぎへ行った移民は、30万人だと言われています。コッポラ監督の祖父も1904年にアメリカに移住しましたが、コッポラ家の食卓には干したソーセージやランパショーネ(小タマネギの大きさのムスカリ)などのバシリカータ州の名物やワインが欠かせませんでした。そしてコッポラ監督は子どもの時から南イタリアの話をずっと聞かされていたそうです。

そのため、コッポラ監督は故郷へ帰省するような感覚でバシリカータ州を訪問し続け、2012年にベルナルダで豪華なホテルをオープンしました。今日はハリウッドのスターも宿泊する、ゴージャスな「パラッツォ・マルゲリータ」を一緒にのぞいてみましょう。

映画を作るようにホテルを経営する

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公開HPより

コッポラ監督は1962年にはじめてベルナルダの地を踏みました。イタリア語は少ししか話せなかった彼が家族の出身地を何回も訪れ、彼の言葉を借りるならば「本当のイタリア」「ありのままのイタリア」に触れていきました。そして、バシリカータ州の魅力を世界に伝えるために、パラッツォ・マルゲリータを購入し、彼自身が経営する「コッポラ・リゾート」に新たな、そして非常に個性的なホテルを設えました。

1892年に構築されたパラッツォ・マルゲリータを修復し、ホテルにすることによって、コッポラ監督は移民の子孫の夢を叶えたと言えるでしょう。母国に帰ってどうにか恩を返すという夢です。

コッポラ監督によると、ホテルを運営するのは映画を作ると同じだそうです。アイディアやテーマから始まり、だんだんディテールに力を入れていくわけです。ホテルに泊まるにせよ、映画を観るにせよ、その体験を特別にしてくれるのはディテールこそです。

残念ながらパラッツォ・マルゲリータの宿泊料は非常に高くて(2泊料金は10万円〜50万円)誰でも泊まれるわけにはいきません。しかし、コッポラさんの作品のひとつとして覗いてみても、楽しめると思います。

コッポラ家のスイートルーム

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公開HPより

フランシス・フォード・コッポラの娘、ソフィア・コッポラもまた映画監督として世界中の脚光を浴びています。彼女からインスピレーションを受けて、ジャック・グランジという建築家が、スイート4「ソフィア」をデザインしたそうです。壁のフレスコ画や『ロミオとジュリエット』に出てくるようなジュリエットバルコニーがついていて、室内にはとてもデリケートな雰囲気が漂っています。

寝室からプライベトテラスに出て、庭や泉の魅力的な眺望がきいています。

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公開HPより

パラッツォ・マルゲリータに滞在する際に、フランシス・フォード・コッポラと妻は、スイート9「フランシス」を利用しています。

チュニジア出身の祖母へのオマージュとしてコッポラ監督がスイート9のデザインをアラブ模様にしたとか。巨大なテラスから最高の景色を楽しむことができます。

庭で地中海料理を楽しむ

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公開HPより

バロック式の泉を中心に巨大な庭が広がっています。木々の間に散歩しながら清潔な空気を吸ったり、涼しい風を感じながら庭で育てられてい果物や野菜などを味わったりすることができます。ちなみに、この庭でソフィア・コッポラ監督の結婚式が行われていたそうです。

映画館になるサロン

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公開HPより

サロンと言えば、リラックスできる場所というイメージが浮かぶでしょう。しかし、パラッツォ・マルゲリータのサロンはそれだけではありません。スイッチを入れるだけでシャンデリアが上がって映画スクリーンが降りてきて、サロンが映画館になるわけです。

イタリア映画監督ルキノ・ヴィスコンティの映画からインスピレーションを受けて作られたこのサロンでは、フランシス・フォード・コッポラが選んだ300つ以上のイタリア映画を観ることができます。しばしばライブパフォーマンスやコンサートも行われているそうです。

料理教室は無料!

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公開HPより

イタリアを旅行する多くの人が本場のイタリア料理を食べるのを楽しみにしているかと思います。パラッツォ・マルゲリータでは、おいしいバシリカータ料理を食べるのはもちろん、無料で料理レッスンを受けることもできます。

現地のシェフ、フィロメーナさんの指示に従いながら、自家製パスタやgnumm'rièdd(「ニュッムリエッド」、子羊の内蔵で作られた肉巻き)などの作り方も学ぶことができます。

最後に

フランシス・フォード・コッポラのホテルに宿泊するには、お財布の余裕が必要です。しかし、そんな豪華なホテルに泊まることができなくても、バシリカータ州を訪れる価値はあります。

コッポラ監督の言葉を借りるならば、「バシリカータ州を訪れる人はありのままの、清潔なイタリアを見ることができます」。今度の旅は彼の言葉に信じてバシリカータ州まで足を運んでみてはいかがですか?

参考:コッポラ監督のバシリカータ州紹介動画

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ライター:Leti Letizia Guarini

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▲編集元:TRiPORT