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浜崎勇次さん - 好きすぎて移住した「タイ」と日本の架け橋に(前編) -

2014年08月29日 23時34分 JST | 更新 2014年10月27日 18時12分 JST

日本代表経験のある選手が相次いで移籍するなど日本でも話題のタイサッカー(岩政大樹選手/BECテロサーサナFC、茂庭照幸選手/バンコク・グラスFC、西紀寛選手/ポリス・ユナイテッド など)。

今シーズン、タイプレミアリーグ(一部リーグ相当)、ディビジョン1(二部リーグ相当)、ディビジョン2(三部リーグ相当)でプレーする日本人選手はなんと約60名(2014年7月現在)にのぼります。

盛り上がるタイのサッカー界での日本人選手の情報を、WEBサイトを通していち早く伝えてきたのが「タイプレミアリーグに行こう!」を運営する、浜崎勇次さん。元々タイ好きだったという浜崎さんが、サッカーを通して日本とタイの架け橋としてサイトを運営するに至った理由について、タイのバンコクにてお話を伺いました。

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写真:タイプレミアリーグに行こう!Samurai x TPL [www.tpljp.net]

サイト開設までのキャリア

─ 浜崎さんは元々タイにいらっしゃったんですか?

今年9年目で、6年ほどこちらの携帯アプリなどを制作する企業で会社員をやっていまして、その後2011年にこのサイトを立ち上げました。

─ 元々タイがお好きだったのでしょうか。

タイ料理を食べたときに「甘いのに辛くて酸っぱい。こんなものは食べたことがない!」とはまってしまって。当時日本の旅行代理店に勤めていたのですがすぐに日本のタイ料理屋さんのマネジメント職に転職しました。そこから10年タイ料理の世界にいて、「タイに住みたい」とずっと思っていたので、10年を区切りに移住してみようと決めました。

ーそこで携帯電話のアプリ制作の会社に。

来て最初は3ヶ月くらいタイ語学校に通っていたのですが、そのときに知り合いの日本人の方から「こっちで働ける人を探している」と紹介されました。なかなかない機会だと思い就職して、そこから約6年働きました。

ー「タイプレミアリーグに行こう!」を立ち上げたきっかけは、どのようなものだったのでしょうか。

(2011年当時)独立してビジネスをやりたいなと考えていて、元々思っていた「タイと日本をつなげる」ような仕事をしようと。当時、タイのサッカーリーグが盛り上がり始めていて、日本人選手も徐々に増え、自分もサッカーもタイも好きということで、サッカーで何かできないかと思いました。元々サッカーやってたんですかとかよく聞かれるんですけれど(笑)趣味でプレーするくらいでしたが、小さい頃からサッカーは大好きでした。

そこで、タイサッカーについて調べてみたところ全く「情報」がなかったんです。タイ語でも英語でも、ほとんど情報がない。ましてや日本語は皆無に近いです。でも、ないものなら作ってしまえばNo.1になるんじゃないかと。

まずはサッカーに興味がある人に見て頂いて、そこからタイにサッカーがあるんだと知ってもらい、タイに行ってみようかと思ってもらう。そして実際にタイに来てみて面白いなと思ったり、ビジネスも出来そうだなと思ったりする......そうするとタイに雇用の機会が生まれるかもしれない。こうして、日本とタイをつなげることが出来るのではないかと思いました。

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写真:BECテロサーサナのサポーターたち/タイプレミアリーグに行こう!Samurai x TPL [www.tpljp.net]

タイの住みやすさ、そして現地での日本人選手の活躍ぶりは

─ サイト立ち上げで大変だったことはありますか。

まず、情報を集めるのに苦労しましたね。これはタイ特有なんですけど、正確な情報がないんですよね。こっちのサイトではAって言っているのが、こっちのサイトではBって言っている、そんな時の裏付けをとるのが大変なんです。タイプレミアリーグのサイトで19時試合開始、大手のサッカー情報のサイトが16時試合開始とあると「どっち?」なんてことがあったり。ゼロから日本語の情報を載せていくのは大変でしたが、タイ語が出来る点が活きました。

また、サイト立ち上げの時には選手にも全員会って、「こういうことをしたい」と話をしました。その時から選手の数は圧倒的に増えましたね。タイは日本人も住みやすいですから。

─ 住みやすい理由は何なんでしょうか。

これだけ日本食レストランがあって、綺麗なマンションや家もたくさんあって、物価もそこまで高くないからだと思いますですね。ただ巷で言われているように日本人選手全員給料がいいというわけでは決してないですね。また、国民性だと思いますが、タイ人は外国人に対しておおらかに接してくれます。外国人でも普通に受け入れてくれる懐の深さがあるので、シャイな性格が多い日本人でも住みやすいのかなと思います。

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写真:チョンブリーFC、試合後の挨拶/タイプレミアリーグに行こう!Samurai x TPL [www.tpljp.net]

─ タイでの日本人選手の評価はいかがでしょうか。

サッカーに対して真剣に取り組んでいる姿勢が評価されていますね。これだけ選手が増えたのも今までのプレーを見てきて「日本人選手を欲しい」と思うからこそです。試合だけではなく普段の練習から真剣にサッカーを取り組んで、遅刻しないという基本的なところから、食事に気を遣ったり、試合の後にクールダウンをしっかりやるような細かい点も、日本では当たり前だけれどタイではまだまだ珍しいです。

私も、あのジーコが日本に来たばかりの頃に日本リーグ(Jリーグ創設前のプロリーグ)の試合を観に行きましたが、当時はジーコがプロとはどうあるべきかを日本に教えていました。タイでも、日本人選手がそういった存在になれると思いますし、そうなって欲しいですね。

─ 浜崎さんご自身の、今後の活動はどのような予定ですか。

今のサイトを運営することが一番ですね。それ以外にも、例えばビザについてクラブがなかなか動いてくれなくて、じゃあどうすればいいかなど、選手に困ったことがあれば相談にのったり、アドバイスをしています。タイ歴が長いからこそ出来るお手伝いも引き続きできればと思っています。

みなさんもぜひタイに来て下さい! 僕も元々旅行が大好きですが、目で見た方がいろんな情報を感じられますよね。タイサッカーも観てみたら本当に楽しいですし、旅ならではの体験が出来るのも海外サッカー観戦の魅力ですから。

後半へ続く(8/2公開予定)

[浜崎勇次:TORCER Co.,Ltd.代表。日本の旅行代理店勤務、飲食店マネジメント(タイ料理)を経て、タイに移住。現地の携帯電話アプリ制作会社を経て現職。タイサッカー情報サイト「タイプレミアリーグに行こう!」を運営。]

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ライター:市來孝人

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▲編集元:TRiPORT