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あなたの指紋が消されたら? 難民支援協会「THE MISSING FINGERPRINT」キャンペーン

2016年02月09日 20時12分 JST | 更新 2017年02月08日 19時12分 JST

TRiPORTライターのレティです。

自分の指紋について考えたことはありますか? 終生不変という特徴を持つこの「紋様」は人によって全て異なり、自身を証明するものとなっています。

日本から出ない限り「自身を証明すること」について考える機会は、ほとんどないとは思いますが、海外に行く際にはパスポートやビザ、国によっては指紋採取も必要になります。多くの日本人にとって、それらの作業で自身を証明するのは比較的容易なことでしょう。しかし世界中には、そう簡単に自身を証明できない人がたくさんいます。たとえば、母国から逃れた難民もそうです。

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Photo credit: 難民支援協会

去年からシリア難民の問題が話題になり、「難民=戦争から逃れる貧しい人」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、難民とは、紛争や人権侵害から命の危険を逃れて母国を離れざるを得ない人たちのことを言います。「改宗した」「民主化活動に参加した」「同性を好きになった」など、難民となる理由はさまざまですが、「難民」となる前は、私たちと同じように仕事や家があり、家族との日常がありました。

それぞれ違う状況に置かれている難民の共通点といえば、自身を証明する困難さでしょう。難民として認めてもらうためにはたくさんの証拠書類の提出が求められ、日本では平均3年の審査期間がかかるそうです。しかし逃れる中でパスポートを失ったり、故郷とのつながりを示す書類が手に入らなかったり、なかなか「自分が何者か」を、証明できない人が多いのです。

この事実を知ってもらうため、また日本に逃れてきた難民の存在を伝えるために難民支援協会は「THE MISSING FINGERPRINT」というキャンペーンを行っています。

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Photo credit: 難民支援協会

自身の指紋を認証されない不安

2015年に開始したTHE MISSING FINGERPRINTキャンペーン。難民支援協会が世界難民の日である6月20日に「難民の体験イベント-失われた指紋?!」というイベントを開催し、日本に逃れてきた5人の難民(シリア、ビルマ、ロヒンギャ、エチオピア、カメルーン)の指紋をモチーフにしたポスター展示を行いました。

そのポスターをスマホで読み取ると、その方のインタビュー動画が見られる仕組みになっていて、難民の存在がより伝わるものになっています。

また、参加者に難民の気持ちを身近に感じてもらうために、靴を収納するための指紋認証ロッカーを設置。これは一人を除き、指紋が認証されないロッカーでした。2014年に日本で難民申請を行った人が5,000人がいたのですが、認定されたのはたった11人だけ(※1)。来場者は自分を証明する術がない心情を体感できたのではないでしょうか。

(※1)参照:法務省入国管理局ウェブサイト

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Photo credit: 難民支援協会

2014年時点で世界の難民は約5,950万人でした(※2)。これだけ大きな数字を目の前に「難民って何なのかよくわからない」という発言をする人がいるのも事実です。今後も日本だけではなく、世界各国において難民問題にまつわる論争が続き、賛否が分かれていくはず。この時代に生きている人間は、皆この問題の解決について考える義務があります。

まずは難民支援協会が開催しているキャンペーンイベントやRefugee Talkなどに参加してみてはいかがですか? 難民に関する知識を深めることがもちろん、自分の常識を覆すチャンスになるかもしれません。

(※2)参照:UNHCRウエブサイト

ライター:Letizia Guarini

Photo by: 難民支援協会

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