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旅の予習MOVIE!いま行きたくなる、インド映画5選!公開中の話題作から名作までピックアップ

2014年09月12日 18時47分 JST | 更新 2014年11月08日 19時12分 JST

旅した者が「訪れてみて人生観が変わった」と口々に言う場所、インド。世界第2の人口を有する大国であり、多様な民族が暮らす中で、神々の信仰のもとに独自の文化と制度が継がれる国。人の数だけインドに対して抱くイメージがある。旅する前に見たくなる「旅予習MOVIE」では、様々な顔をもつ魅惑の国インドで生まれた傑作5本を紹介。観たらきっと旅情がぐぐっとそそられるはず!

1.『めぐり逢わせのお弁当』from ムンバイ

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まず最初にご紹介するのは、インド最大の都市ムンバイから届いた情感あふれるストーリー。多くの企業が本社を置き、多国籍企業も拠点を置くこのコスモポリタンシティでは、ダッバーワーラーと呼ばれる弁当配達人が大活躍。100年以上前からある職業で、昼時になると、彼らは家庭の台所から出来立ての弁当を集荷してオフィスに届けるのだ。その数5,000人で、配る弁当の数はなんと1日20万個。そんな中、"600万分の1"の確率で誤配送されてしまった弁当をきっかけに、夫の愛情を取り戻すために料理の腕を振るう主婦と早期退職を控えた男性、顔も知らない一組の男女の交流が始まる----。

慌ただしく人や車が行き交い、ラッシュ時の電車は東京顔負けの超満員となるムンバイの街。多忙ゆえに昼ご飯もバナナだけというビジネスマンも少なくないそうだが、だからこそ敢えて一手間かかる"お弁当"に思いを重ねたというリテーシュ・バトラ監督もこの街で育った一人。「ムンバイにはたくさんの都市がある」と話すように、異なる宗教や生活環境で暮らす人々が隣り合っている様子がキャラクターの描写からもうかがえる。そんな中で変わらず生活の一部となっている、おかずたっぷりのお弁当とそこに添えられた手紙から、ノスタルジックな人の優しさが伝わってくる。忙しい日々を過ごしている方にこそぜひ観てほしい、味わい深い作品である。

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『めぐり逢わせのお弁当』

シネスイッチ銀座ほか全国にて公開中

http://www.lunchbox-movie.jp

©AKFPL, ARTE France Cinéma, ASAP Films, Dar Motion Pictures, NFDC, Rohfilm―2013

2.『バルフィ!人生に唄えば』from ダージリン&コルカト

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アラビア海西岸に位置するムンバイから大きく北東に移動し、本作の舞台、ヒマラヤが望める小さな町ダージリンへ。高級茶葉の山地として知られ、インド有数の避暑地でもあるこの街で、主人公・バルフィは二人の女性と恋に落ちる。生まれつき耳が聞こえず、話もできないが、そのユーモアと豊かな表現力で感情を真っ直ぐに伝える心優しき青年・バルフィ。既に婚約者がいる身の美女・シュルティと相思相愛になるも、身分の差に阻まれ...。その後、彼は幼なじみの自閉症の女性ジルミルと再会し、ひょんなきっかけで二人きりの逃亡の旅へ出ることに――。

シュルティとのひと夏のラブストーリーの背景に映し出されるのは、雄大な山々が見えるタイガー・ヒルや街を縫う坂道の爽やかな風景。映画にこそ出てこないものの、ダージリンを訪れたならトイ・トレインの愛称で親しまれるアジア最古の登山鉄道、ダージリン・ヒマラヤ鉄道からの山岳景色も楽しみたい。また、本作のもう一つの舞台となるのが、南に約500キロ離れた大都会コルカタ(カルカッタ)。インドの民族運動が始まった土地でもあり、マザー・テレサが眠るマザーハウスがあることでも知られる街だ。道には車や牛、人力車などがごった返し、本作からも混沌とした街の熱気が感じられる。さて、この2つの街を舞台に展開される150分に及ぶ壮大ラブストーリーの結末は...ぜひ劇場でハッピーな気分に満たされて。

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『バルフィ!人生に唄えば』

TOHO シネマズシャンテ、新宿シネマカリテほか全国公開中

http://barfi-movie.com

©UTV Software Communications Ltd 2012

3.『スタンリーのお弁当箱』from ムンバイ

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グルメの宝庫でもあるインド。地方によっても主食が異なるが、マサラと呼ばれる多彩な香辛料を組み合わせて作る独特の料理に挑戦するのも、インド旅行の醍醐味の一つだろう。それで言うと、最初に紹介した『めぐり逢わせのお弁当』もそうだが、本作に登場するインド式弁当の数々を見れば、本場のスパイシー家庭料理を食べたくなること請け合い。

舞台はムンバイにある小学校。お昼になると、生徒たちは一斉にそれぞれのお弁当箱を広げるが、クラスの人気者スタンリーは家庭の事情でお弁当を持参できず、教室を抜け出して空腹を凌いでいた。そんな彼を見かねたクラスメイトたちは、自分たちのお弁当を少しずつスタンリーに分けて一緒に食べることになったのだが、食い意地の悪い教師が目を光らせていて...。ここで一致団結した少年たちと教師のコミカルな攻防も笑いを誘うが、何よりもみんなで仲良くお弁当を分け合って食べる姿に心洗われる。本作では、ごはんを題材にインドの児童労働という現実にも触れているが、みんなに笑顔が生まれるのもごはんを食べる時間。インドの父子(教師役のアモール・グプテは監督で、主演のパルソー君は実の息子)が贈る"おいしい"映画から、インドの日常風景を覗いてみては?

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『スタンリーのお弁当箱』

DVD発売中

価格:¥3,800+税

販売元:アンプラグド

stanley-cinema.com

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4.『マリーゴールド ホテルで会いましょう』from ジャイプル&ウダイプル

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5.『ダージリン急行』from ラジャスタン一帯

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