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疲れが溜まっている方へ!タイ古式マッサージの流儀を知り、サバーイ(気持ちのいい)ひとときを!

2014年08月17日 15時23分 JST | 更新 2014年10月15日 18時12分 JST

初めて訪れる国でもそうでない国でも、その土地のルーツや文化を一手間かけて勉強して、よりディープな"なるほど"の旅に。

今回は、日本人の間でも人気な「タイ古式マッサージ」をフィーチャー。

タイの古都チェンマイにあるタイ古式マッサージ&ヨガスクール「ロイ・クロ チェンマイ」で指導されている矢嶋啓二先生に話をうかがいました。

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伸ばしてほぐす、タイマッサージ独自のスタイル

いまでは日本国内にも多くの店舗があり、広く親しまれているタイマッサージ。でも、一度は本場タイの空気を感じながら癒し体験をしてみたいと思っている方も多いのでは? 

頭のてっぺんからつま先まで、全身をストレッチさせて体のコリをほぐす独特のスタイルは、一度体験したらやみつきになる。矢嶋さんもその魅力の虜になったひとり。

「学生時代は空手道部で、自分のストレッチや2人組んでの柔軟体操をよく行っていたのですが、タイマッサージを受けてみてその時のストレッチと同じだったので面白く感じた」というのが、この道に入るきっかけとなったそう。

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のんびりがいい、チェンマイのスタイル

矢嶋さんが初めてタイマッサージを習得したのは、タイ北部の古都・チェンマイ。

そのときに本校の代表であるタサニーさんと出会ったのが縁で、この地で一緒にマッサージの個人レッスンを開始したのが始まりだという。

広大な自然に囲まれ、昔ながらの伝統が育まれるチェンマイは観光都市としても人気が高いが、「私のような余所者でも放っておいてくれる」ところが魅力の一つと言う矢嶋さん。

もしかするとそれは、長い歴史の中で多様な民族の影響を受けてきた北部地方ならでは寛容性なのかも?

タイマッサージにおける施術スタイルも、チェンマイ式とバンコク(ワット・ポー)式では少し異なるよう。例えば技の数やマッサージにかける時間などがちがうと聞くが、それも「施術する人の気質が施術スタイルに表れ、その気質を生むのはその土地の気候風土」だから。

「南は情熱的で北はのんびり。ただ、どちらもタイマッサージなので大きな違いはないと感じる」と矢嶋さん。

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生活の一部としてのタイマッサージ

そもそもタイでは、体の不調を改善する医学的な役割として人々の生活に深く根付いている古式マッサージ。実際にタイの人々にとっては、「嫁入り道具であり、親孝行の手段」(矢嶋さん)のひとつでもあるというからおもしろい。

その起源は、遡ること約2,500年前のインド。仏陀の主治医シバカ・クマールバッカ氏が創始者と言われている。古くから脈々と受け継がれてきた健康メソッドなのだ。

そして、これと切り離せないのが仏教の存在。日本に仏教と共に漢字が伝来したように、インドからの仏教伝来と共にタイには仏教医学が伝わり、中国医学を吸収してタイの伝統医学が確立。

病院としての役割もあった仏教寺院で、奉仕の一つとしてタイマッサージが施されていたとか。

そんな「心構え(仏教の教え)」はもちろん、理にかなった正しい姿勢、そして呼吸を施術では一番心がけている矢嶋さん。「マッサージを人に施すことが自分の徳になる。徳を積むと来世の安心と現世の得が得られる。今でもそんな心で施術していると感じる」という。

よくタイ古式マッサージは施術する人とされる人がストレッチを通して2人一緒に癒されると言われるが、心身共にお互いがリラックスできるのが最大の魅力なのかもしれない。

これからタイを旅する人へ

さて、タイの街を実際に訪れると、そこかしこにマッサージ店の看板を見かけるはず。

正直、初心者からするとどの店に入るべきか不安に感じてしまうことも...。

それでも、まずは「目についたマッサージ店にとにかく入って受けてみる。当たり外れも楽しんでしまう」ことを矢嶋さんはおすすめする。それも旅の冒険ですからね。そして、訪れた際には「せかせかしないでのんびり。体は清潔に。チップはサービスを正当に評価して」。

忙しい毎日からしばし離れ、身を委ねて、サバイ(気持ちがいい)なひとときを過ごしてみては?

矢嶋啓二先生プロフィール>