SDGs x 島ぜんぶでおーきな祭:持続可能な開発目標(SDGs)を沖縄から発信

今回の映画祭は、SDGsを国連広報局の協力のもと、映画祭をあげてアピールした、世界で初めての国際映画祭となりました。

国連広報センター所長の根本です。4月20日から23日まで沖縄各地で開催された「島ぜんぶでおーきな祭・第9回沖縄国際映画祭」に参加し、最終日の23日にはレッドカーペットを歩くという、生まれて初めての体験をさせていただきました。

西川きよし師匠、そしてアジア6カ国・地域で活躍している「アジア住みます芸人」の方々と一緒にSDGsのプラカードを持ってにぎやかにアピールして、9万1千人を動員した華やかなレッドカーペットを歩く機会をいただいたのです。

老若男女、あらゆる世代から絶大な人気を誇る西川きよし師匠が通るだけで、歓声が沸き上がります。師匠は、沿道でスマホを片手に手を振る人々に駆け寄り、「脱線」続きの行進となりましたが、カラフルなSDGsのプラカードは「Laugh&Peace」という同映画祭の明るいテーマにぴったりで、かつ目立っていました!

取材でマイクを向けるレポーターの方々からも「ところで、師匠が手に持っていらっしゃるプラカードはいったい何ですか?」と自ずと質問があり、強力なアピールにつながりました。

1986年から3期18年参議院議員として福祉問題に取り組んでこられ、政界引退後もタレント活動のかたわら、福祉の活動に関わってこられた西川きよし師匠は、「誰も取り残さない」を掲げるSDGsに大いに賛同してくださいました。師匠の座右の銘「小さなことからこつこつと」は、全員参加型で日々のアクションを必要としているSDGsの理念と通じています。

開催期間中33万人が来場した「島ぜんぶでおーきな祭・第9回沖縄国際映画祭」では、SDGsを映画祭あげてアピールしてくださいました。

人気芸人がナレーションをつとめたSDGs紹介ショートアニメ映像を映画本編・イベント本番前に上映。

「住みます芸人」たちが「自分の足元のSDGs」に目を向けて撮った写真と、昨年のSDGs学生フォトコンテスト入賞作品とのコラボ展示。

SDGsのゴールごとの17の人気芸人のスタンプを、"自分たちの身近なところ"に目を向けさせる解説を見ながら全部集めると抽選くじに参加できるという、参加体験型の「そうだ!どんどん がんばろう!スタンプラリー」。

さらには、沖縄出身のガレッジセールのお二人と、SDGs、とりわけ教育の大切さについてトークする機会もありました。

私が知る限りでは今回の映画祭は、SDGsを国連広報局の協力のもと、映画祭をあげてアピールした、世界で初めての国際映画祭となりました。このSDGs企画は、吉本興業が企画・運営の中核を担う他の大型イベントでも継続して展開していきたいとのありがたいお話をいただいています。

沖縄ののびやかな雰囲気の中、楽しみながらSDGsや世界のこと、足元のことに目を向けている親子連れなどの姿を見て、お笑いやエンタメの影響力・巻き込み力をあらためて実感しました。また、地元コミュニティーの方々が笑顔で一緒に映画祭の運営に関わっているのが、強く印象に残りました。こうした「参加型」の姿勢も、マルチ・ステークホルダーで連携して推進するというSDGsの精神に通じるものがあります。

素晴らしい機会を作ってくださった映画祭実行委員会ならびに吉本興業の皆さんに厚く御礼申し上げます。

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