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「女性も働くのは当たり前」~女性の社会進出先進国の台湾人女性にインタビュー

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こんにちは!WOMenらぼのRikaです。今日は、いつもとちょっと視点を変えて、日本で総合職として働く台湾人女性へのインタビューをご紹介します。

台湾は、アジア各国の中でも、女性の社会進出率がトップレベルの国。女性が働くことについての意識の違いなどを聞いてみましたので、ぜひ読んでみてください!

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■ 第2外国語として日本語を学んだところからスタートして、自然な流れで日本企業への就職・来日が決まりました。

Rika こんにちは!まずは簡単な自己紹介をお願いします!

キン  台湾出身のキンです。約2年前に日本に来て就職しました。現在24歳です。日本の大学に留学経験があるので、日本語が話せます。

Rika なぜ日本で働こうと思ったのですか?

キン 台湾は親日家が多い国として知られているかと思いますが、私も高校生の頃から第二外国語として日本語を学んでいました。語学を勉強することが好きでしたので、大学入学後は日本語専攻を選択しました。そのままの流れで日本へ留学を経験し、身に着けた語学力を活かすために、日本企業に就職することを選びました。

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■「女」だからという意識もなく、女性も男性と同じように働くということが当たり前

Rika 台湾は女性の社会進出がかなり進んでいるそうですが、女性が働くことに対する意識は、何か日本と違いますか?

キン  はい。結構違いがあると感じます。

そもそも「女」だからという意識もなく、女性も男性と同じように働くということが当たり前になっています。ですから、日本でこのプロジェクトのような、女性が働くことを支援する取組みがあると聞くと、少し不思議な気分になっていました。

『働きつづけるかどうか?』という選択肢なしに、あたりまえに働き続けるものだと考えている人が多いと思います。

たとえば、日本には『寿退社』って言葉があるそうですが、台湾には、そういう意味の言葉はありません。もし友人の女性が、結婚するから仕事を辞めるといったら、逆にとても驚くと思います。

■ 女性の社会進出が進んでいる理由は、金銭的必要性と母親の家事育児負担の少なさが大きいのでは。

Rika 近い位置にある国なのに、全然違いますね。どうしてなのでしょうか?

キン  いろいろな理由が考えられますが、大きなところでは、金銭的な必要性と母親の家事・育児の負担の少なさが日本と違うのだと思います。

まず金銭面では、男性1人の収入では、一家族の収入を賄うことが難しいため、女性も働く必要があることが多いのだと思います。台湾は日本より給与水準が低く、男女の賃金差もあまりないように思います。

母親の家事・育児負担という視点では、親と同居していて、祖父母が孫の面倒を見てくれる人が多いと感じます。また、男性も家事や育児を分担してくれますし、金銭的に余裕のある家庭ではハウスキーパーを雇うことも特殊なことではありません。安くておいしい屋台などの外食も発達しているので、毎日料理をしなくても大丈夫だったりもします。

こういった環境があるので、母親が仕事に出やすいのだと思います。

Rika なるほど。必要性と環境、納得です。

日本でも、今、終身雇用制度の崩壊や、給与ダウンなどで、共働きの必要性が高まってきています。同時に、育児サポートの制度は年々整ってきているので、この2点で言うと、いずれ台湾のようになる可能性はありますね。なにか他に思い当たることはありますか?

■ 自営業を始めやすく、転職も当たり前。そんな自由度の高い仕事環境も、女性が働くために好都合なのかも。

キン  仕事のスタイルや、仕事に対する意識も違うかもしれません。

台湾では、自営業の家庭が比較的多い印象です。なぜなのかはわかりませんが、自営業がし易い環境なのかもしれません。たとえば、ビジネスが都会に集中しすぎていないため、無理なく自分の住んでいる地域でお店などを開く人が多いとか。自営業のお母さんは、自分のできる範囲で仕事ができるので、家事育児との両立もしやすい気がします。

また、企業に勤める場合も、日本のような新卒採用と終身雇用という制度はありません。一度仕事に就いても、どんどん転職を繰り返し、自分により合った待遇や環境を求めて動いていくことが当たり前です。

日本のように、基本的には転職せずに一社で働くことがあたりまえの環境だと、結婚や出産で一時的にでも離脱することは一大事ですが、男性も含めどんどん入れ替わって、気軽に職場を変わっていく環境は、女性にはいつでもやり直せるので良いのかもしれません。

Rika 自営業とどんどん転職する環境の推進。これもたしかに納得。でも、1企業の女性活躍プロジェクトとしてはそのままでは取り入れにくいですね(笑)。

ただ、私はフルタイムの在宅勤務をしていましたが、その際、すごく自営業者になったようなイメージを持っていました、自由さも背負う責任も。ですので、私たちはまず在宅勤務の推進をすることが、良いのかもしれません!

転職があたりまえの環境というのは、社内異動の活性化で代用できるかも。同僚の男性が皆10年同じ仕事をするような部署で産休を取ると確実に遅れをとるけれど、3年で入れ替わる部署だったら問題はぐっと減る気がしますよね。ジョブチェンジをしたければ、自分の意思で手を挙げられる社内公募制度なども有効だと思います。

キン  たしかにそうですね!台湾では、皆がより無理なく自然体で働いている気がします。家庭との両立のためには、まずは無理せず仕事ができる環境が必要ですよね。

■ 台湾の男性は皆『イクメン』! 男性も育児するのは当たり前なので、特別な名称はありません。

Rika ところで、一つ前の話からすると、台湾の男性は皆『イクメン』なのですか?
平日は仕事で夜中に帰宅し、休日は家事に忙しく動き回る妻に構わずテレビの前でビール飲んでダラダラ...みたいな、日本の典型的なお父さんみたいな人はいないんでしょうか?(笑)

キン  そんな人、ありえないです!(笑)日本のお父さんは本当にそんなことが許されるんですか?

台湾では、料理や家事は女子がやるって決めつけてる人は少ないと思います。あと、そんなにがむしゃらに残業する人も少ないので、平日も早くに帰宅しているのではないでしょうか。

女性がすごく強いっていうことも、要因の一つかもしれません。日本では男性をたてる控えめな女性が良妻だそうですが、台湾の女性はとにかく主張が強くて全然引きません(笑)。そんな女性にすべて押し付けるなんてできないのでしょう。

Rika 女性が働き続けるには、男性の意識や協力もやはり大きそうですね。

キン  はい。こんなにも意識や協力体制が違うとは思いませんでした!

■ 就職を決める際、日本の女性活躍度が低いことは知りませんでした。でも状況を知った今でも、特に心配はしていません。影響されずに、自国の女性たち同様、ずっと働いていきたいと思っています。

Rika ここまでの話をまとめると、どう考えても女性は台湾で働くほうがよさそうですが(笑)、なぜあえて日本での就職を決めたのか、これからどう働いていこうと思うかを教えてください。

キン  正直、日本で企業における女性活躍がこういう状況だとはらなかったです。台湾ではあまりにも当たり前すぎて、そこを疑問に思わなかったので。

ですが、そうした状況を知った今でも、特に心配はしていません。影響されずに、ふつうに他の台湾人の女性が働いているように働いていきたいと思っていますし、このまま日本でずっと働いていこうと思っています。

Rika 頼もしいですね!仕事をこのまま頑張り続けることはもちろん、もし日本人男性と結婚を考える場合は、仕事に理解のある人か確認してからにしてくださいね!笑 今後の活躍、楽しみにしています!

キン  ありがとうございます笑!

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いかがでしたか?

『イクメン』『女性活用』『育児サポート』など、一見ワーキングマザーを助けるためのキーワードも、そういう単語がある時点で、意識の根本的な阻害要因になっているのだなーと感じました。女性が働くことも、男性が育児をすることも、まわりをサポートすることも、どれも当たり前にならないといけないですね。

今ではすっかり女性が働くことがあたりまえになっている台湾でも、昔は日本と同じように、女性は家で家事と育児をする役割だったそうです。そう聞いて、なんだか希望が持てました。

引き続きWOMenらぼの活躍を通じて、女性が活躍し続けられる環境の推進を頑張っていきたいと思います。

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(2013年10月17日「WOMenらぼ」より転載)

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