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CS制度廃止を求めるカープファンに伝えたい。この制度こそカープを強くさせてくれたのではないですか?

来年、再来年に期待

2017年10月26日 15時20分 JST | 更新 2017年10月26日 15時49分 JST

レギュラーシーズンを圧倒的な強さで優勝したカープが、クライマックスシリーズ(以下、CS)でDENAに負け、日本シリーズ進出を逃した。30年カープを応援し続け、日本シリーズにいったら、新潟から1歳の長男を連れて広島へ応援しに行く予定だった私は、負けが決まった瞬間、全身の力が一気に抜け、予約していた広島市内の宿舎をキャンセルした。この時期にたまたまけが人が続出し、4連敗したから日本シリーズに行けないなんて。

レギュラーシーズンの143試合、一生懸命応援した自分が馬鹿らしくなった。ネット上では、予想通り、「2位に10ゲーム差付けて優勝したのに日本シリーズにいけないなんておかしい」などと、CS制度に疑問符を付けるコメントがたくさん投稿された。

同じカープファンとして気持ちはわかる。でも、ここは冷静になろう。2007年に導入されたCS制度こそ、当時万年4位以下だったカープを強くさせた要因の一つではないか。レギュラーシーズン3位以内に入れば日本一になれる夢を与えてくれるこの制度のおかげで、毎年7月とか8月で優勝する可能性が消えると応援する力を失っていた私たちカープファンは、9月、10月まで必死に3位争いをするカープを応援し続けるようになった。それが選手のモチベーションにもつながったのか2013年、カープは15年振りに3位になり、初めてCSに出場した。

当時、私はアゼルバイジャンという国に滞在していたが、CSでカープを応援するために日本に一時帰国した。2位は阪神で、「甲子園で阪神以外のチームを応援するのは危険よ」と友人から忠告されたが、球場に入ってみたら、球場の4割ほどが真っ赤に染まっていた。「こんな甲子園見たことない」と多くの解説者が驚いていた。1991年以来リーグ優勝していなかったカープが日本一になる可能性に私たちは熱狂していた。

結局、CSファイナルステージで巨人に敗れ、日本シリーズには行けなかったが、当時のカープのレギュラーシーズンの成績を覚えているだろうか?69勝72敗で、勝率5割にさえ届いていなかった。「勝ち試合より負け試合の方が多いチームが日本一になんてなったらみんなしらけるぞ」と他球団のファンから言われたが、「そんなこと制度導入時に予想できたことだ。不満があるなら、その時に言えばよかったじゃないか」と私は全く動じなかった。今年のDENAは73勝65敗で、少なくとも、当時のカープよりは好成績だ。

もし、2013年、カープが日本一になることを夢見ていたのなら、今回のDENAの勝利で制度を批判するのは自己矛盾ではないだろうか?主力選手が次々と他球団へ取られ、1998年から2012年まで4<位以下だったカープに夢を与えてくれたCS制度。当時、DENAとカープが日本シリーズ出場を最後まで争うことになる日がくるなんて誰も想像できなかった。他球団と違い、カープの主力選手はまだまだ若い。来年、再来年にまた夢を見させてもらえるよう、応援をし続けましょう。