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私が編み出した育児を「大変」から「楽しい」に変える方法

2017年02月04日 02時58分 JST

掃除、料理、皿洗いなど一般の家事は、誰かと2人でやれば2倍楽になる。

しかし、育児は違う。

自分の他に、協力者が1人いれば、2倍どころか、5倍、10倍、いや、100倍楽になることだってある。私は専業主夫として、生後5ヶ月の長男の育児をしているが、誰かが傍でサポートしてくれるだけで、育児が「大変」から「楽しい」に豹変する。

たった1人いてくれるだけで、ここまで差が出る仕事は経験したことがない。私1人だと、小便や洗顔など、ささいな行為さえ、長男のご機嫌を伺いながらしなければならず、大便やお風呂となれば、長男が寝ている時のみ許される。

大好きなラーメンを食べに行くのだって、「食べる最中にぐずったらどうしよう」と思い、足が遠のく。家に引きこもりがちになり、私も長男もストレスが溜まる。豪雪地帯の新潟ならなおさら、外出は厳しい。

しかし、協力者が10-20分でも長男を世話してくれたら、トイレやお風呂は好きな時間にできる。外食も、私が食べている間、協力者が長男の世話をし、私が食べ終わったら、その協力者が食べる。日帰り温泉も、まず、協力者がお湯につかり、私が休憩室で長男と過ごす。協力者が出てきたら、今度は私がお湯につかる。車の長時間ドライブも、後部座席のチャイルドシート横に協力者が座ってくれるだけで、長男がぐずる可能性が格段に下がる。

問題は、この「協力者」をどうやって見つけるかである。普通なら、配偶者になるわけだが、私の妻は長男出産後に亡くなったため、この選択肢はない。ただ、男性の育児休暇取得率が2パーセントという今の日本の現状を考えれば、多くの母親は私と似た状況かもしれない。 

「妻が専業主婦だから育児休暇は必要ない」とか言う男性がいるが、育児を1人だけにさせるのはあまりにも酷である。父親も母親も最低3ヶ月くらいは育児休暇を取って、家族3人で楽しい時間を過ごせたら、それは子どもにとってだけでなく、親にとってもかけがえのない財産となるだろう。少なくとも、私にはこの選択肢はないわけだから、ある人たちが羨ましくて仕方ない。

配偶者に頼れないとなると、よく候補に挙げられるのが母親かママ友だ。しかし、私の体験では、この二人は良き協力者にはなりづらい。まず、私も母を頼って、昨年10月に新潟の実家に移り住んだが、長男の育児方針についての「主導権争い」が起きてしまった。私にとっては初めての育児だから、母は私を助けたい一心で、色々助言をしてくれる。

しかし、育児の哲学は星の数だけあり、世代ごとに移り変わる。母の時代は、赤ちゃんをおんぶしながら運転するのが当たり前だった。生後間もない頃から白湯を飲ませたり、離乳食を3-4ヶ月で始めたりしていたが、今は違う。長男と普段時間を過ごしているのは私だから、長男が何が好きで嫌いかは私が一番理解しているつもりで、「ミルク今あげたら?」とか「うつぶせ寝にしてあげたら?」などの母親の助言を素直に受け取ることができないこともある。

さらに、「私は子どもの頃、親に○○されて嫌だったから、自分の子どもには逆に○○したくない」みたいなわだかまりがある場合、この協力関係の実現はさらに難しくなる。

次に、ママ友はどうか。4ヶ月検診では、「子育てサークル」みたいなのに参加して、育児中の親同士の交流が推奨され、私も0-1歳児がいる友人宅に何泊かお世話になったことがある。

しかし、彼らにも自分たちの子どもがいるため、気軽に物事をお願いできない。一緒にお出かけしても、お互い自分の子どもの世話で一杯一杯だ。さらに、自分の子が友人の子より泣いたりするのを目の当たりにすると、変な劣等感を抱いたりして、気が滅入る。

ということで、良い協力者になりえる人は、母親でもママ友でもなく、子どもが大好きだけど、子どものいない友人である。「育児経験のない人に任せるなんて不安」という人もいるだろう。私もそうだった。

しかし、第一子として生まれてきた方は、ほぼ全員、育児経験のない人に育てられて、この社会は成り立っている。長男のあやし方を一番良く知っているのは、長男と一番時間を過ごしている私であり、育児経験や専門知識は関係ない。私が、長男の好きなおんぶ紐の使い方を教えたら、何人もの育児未経験者が長男の寝かしつけに成功した。大事なのはやる気である。

私は、「長男の育児サポートをしてくれる方いませんか?一緒に日帰り温泉とかランチとかしませんか?」と呼びかけ、これまで何人もの友人に助けにきてもらっている。子どもが大好きな年金生活者や、仕事を病気休養中の友人たちと、美術館に行ったり、スキー場でそり遊びをしたり、スポーツジムで汗を流したりした。

おかげで、最初は長男が泣き続けたら「どうしよう」とパニックになっていたけど、最近は泣き顔もかわいいと思える余裕ができるようになった。お座りやつかみ立ちができるようになったり、長男の成長を間近で見れることが楽しくて仕方ない。週に1度保育園に預けるのも止めたし、今年4月からの入園申請もキャンセルした。もう少しだけこの楽しみを味わいたいから。