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なぜ籠池氏の身柄を拘束する必要があるのか説明を

2017年08月01日 00時18分 JST

今回の逮捕ほど、なぜ「逮捕」なのか説明が求められる逮捕はない。

大阪地検特捜部は籠池夫妻を補助金適正化法違反容疑で逮捕したが、通常、被疑者に証拠隠滅や逃亡の恐れがない場合、身柄は拘束せず書類送検で取り調べる。果たして、籠池夫妻に証拠隠滅や逃亡の恐れがあったのだろうか?

まず、証拠隠滅の恐れだが、補助金を不正に受給した証拠は籠池氏側から提出された書類さえあれば、大体の証拠は固まるはずだし、すでに家宅捜査に入っているわけだから、隠滅できる証拠も限られているだろう。

次に、逃亡の恐れだが、どれだけ叩かれようが、変人扱いされようが、あれだけ堂々とメディアの取材をオープンに受けている籠池氏が逃亡するとは考えにくい。しかもあのお顔はいまや全国民に知れ渡っているから、逃亡するのは至難の業だ。

じゃ、なぜ「逮捕」なのか?大阪地検特捜部はしっかり説明する必要があるし、メディアは「なぜ逮捕なのか?」について解説すべきだ。すべての逮捕原稿に説明が必要だとは思わないが、前回のブログで書いたように、一民間人の補助金不正受給問題がここまで大きく扱われるのは異例で、「国策捜査ではないか」などと様々な憶測が飛び交う事件なのだから、ここは丁寧な説明が必要だろう。

各紙の第一報を読む限り、これについて言及があったのは朝日新聞だけ。しかも「籠池容疑者はほぼ黙秘しているとみられ、強制捜査による実態解明が不可欠と判断した模様だ」の一文だけ。

「みられ」とか「模様だ」という曖昧な表現があるため、大阪地検特捜部が明確に説明していないことが伺える。さらに、籠池氏は、すでに出頭要請には応じているわけだから、身柄を拘束したら、籠池氏がより捜査に協力的になるとは思えず、十分な説明とはいいがたい。

もしかして、特定の個人を狙った「逮捕ありき」の捜査だったから、説明は必要ないとでも言うのだろうか?まさか、法治国家の日本において、そんなことあるはずがないだろう。