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小池氏は「失速」なんてしていません!

なぜ誤った選挙報道をしてしまったのか検証してみてはどうですか?

2017年10月23日 16時14分 JST | 更新 2017年10月23日 16時16分 JST
STEPHANE DE SAKUTIN via Getty Images

 多くのメディアが今回の選挙で「なぜ小池氏は失速したのか?」について議論しているのが理解できない。小池さんが希望の党を結成した直後の世論調査で、希望の党を支持政党としている人はわずか3パーセントだった。比例代表の投票先でも希望の党は15パーセントで、自民党の24パーセントとは、すでに大きく差があった。それが選挙直前の朝日新聞の調査では、希望の党を支持する人は6パーセント、比例代表で投票する人は11パーセントで、4パーセント落ちただけで、そこまで変わっていない。希望の党は初めからそこまで人気はなく、「失速」したくてもできないような状況だった。

 じゃあ、なぜ「失速」という表現になるのか?都知事選、都議会選挙での小池氏の人気ぶりが、全国に波及するだろうとメディアが勝手に予想し、小池氏が党を立ち上げた途端、「安倍VS小池」と勝手に構図を作り上げたが、その予想が見事に外れ、その責任を取りたくないから「失速」という表現を使って、ごまかしているようにしか見えない。

 国会議員時代は、東京の選挙区から選出され、知事選、都議会選で圧勝した小池氏は確かに東京ではずば抜けた知名度を誇るかもしれない。しかし、残念ながら、私の住む新潟の片田舎では、自民党の元幹部の一人というイメージが強く、テレビで「安倍VS小池」と騒がれても、政策で何が違うのかよくわからず、まったくついていけなかった。

 都議会議員選挙は国政選挙の前哨戦とか言う人がいるが、それは地方を完全に軽視した発言だ。東京ほど、その時の風に吹かれやすい有権者が多いところはなく、その証拠に、数か月前の都議会選で小池さんの党に入れた人たちの大部分が、今回の選挙で別の党に入れている。知事がこれだけ頻繁に変わる都道府県はない。

 新潟の6選挙区では希望の党の公認候補はゼロで、民進党から出る予定だった候補者は5人が無所属、1人が立憲民主党から出馬した。無所属での立候補は政見放送ができず、比例復活もない。それでも、「簡単に衣を替えて、支援者を裏切ることはしたくない」という候補者たちの気持ちが伝わったのか、結果、4選挙区で野党系が勝利した。東京で吹いた風は新潟で吹くどころか、その風に吹かれてたまるかという候補者の思いに有権者が共感したのだ。

 あたかも東京が日本の縮図であるかの様に勘違いし、「安倍VS小池」と誤った見出しで選挙を報じ、小池氏が出馬するかしないかに多くの報道時間を割いたメディアに要望したい。失速していない小池さんが、なぜ失速したかの理由を問うのではなく、あなたたちがなぜ誤った選挙報道をしてしまったのか検証してみてはどうですか?あなたたちが小池報道に費やした時間を、政策論争に費やしていたら、同じ選挙結果にはならなかったかもしれない。これを機に、無意味な政局報道に熱狂するのはやめていただきたい。