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カフェの行方みたいなもの

2014年07月03日 18時43分 JST | 更新 2014年09月01日 18時12分 JST
Martin Puddy via Getty Images

上海に来てからずっと雨が続いています。

日本と同じモンスーン気候なわけですから、

こちらも梅雨なんですね。

生まれて初めて、折りたたみ傘なるものを買いました。

案外、便利なんですね。

ピンクの水玉模様にカエルのマークがついているので、

東京ではきっとささないと思います。

こちらに来て、一週間になるところです。

ひと通り「いま」の上海を見て回ろうと来ました。

はじめはタクシーを使おうとしたんですが、

英語が通じないと早々に判断したので、徒歩が一番でした。

(自転車も考えたんだけど、音の出ないバイクに

音もなくひかれそうなのでやめました)

なので折り畳み傘を買ったんですね。

ひと通り全部、あぁ、あれねと分かる程度に

市内は回りました。

本当にめまぐるしい変化をとげている最中なので、

「いま」見えている上海はingの集積であり、

「いま」のingの集積は、来年の上海の姿であるわけで、

全貌はつかめません。

ただ、それに自分たちは関わっているんだという感じは、

街ゆく人々に感じられたのが印象的でした。

ボクは一応、カフェを経営しているので、

上海のカフェやレストランは気になります。

総じて。

どの店も、おしゃれで素敵で、素晴らしい。

東京より、ずっといいお店が多いですね。

そのわけは、

いまのトレンドに敏感な若手のデザイナーの

活躍の場が多いんだと思います。

また、日本と違って古い建物が残っているので、

それを活かした再開発にとても熱心で、

オールド上海と新しいものの融合が

うまくいっています。

とくに新天地という地区は、

見た中でもそれがうまくいっています。

ボクはホテルは現地で行き当たりばったりで泊まるんですが、

今回は新天地の最新のホテルに3日間泊まりました。

クラシックな5つ星ホテルより、微に入り細に入り関心しました。

新天地は150年ほど昔の石作りの住宅地だったところで、

そこを香港のチームが再開発したショッピングモールです。

ショッピングモールといっても、

案内標識などのディテールが大事にされていますし、

テナントとして入ってるお店にも統一感があって、

日本ではこうはならないんですね。

そのなかにもちろんスタバもあって、

スタバもきちんと、新天地に組み込まれたスタバになっている。

「不便?暗い?うるさい?それのなにが悪いの?

おしゃれじゃなきゃ、

みんなお金は落とさないにょよ」

若いデザイナーの声がメッセージとして届いているし、

ある種、そこは閉鎖的な感じさえしますが、

たしかに、おしゃれだから、

おしゃれじゃないヒトまで集まってて事業としては成功です。

この中にマメヒコがあったら、きっと一役買うはずです。

なぜかって?マメヒコみたいな店が無いからです。

マメヒコみたいな店が無いというのは、

・まだ誰もやってないのか、

・やってみたけど、ちっとも流行らなかったのか、

・流行りそうもないから、やらないのか、

色々考えられるけど、ボクがやってないからが原因でしょう。

やってみたいですね。

*    *

市場に任せて自由に競争させると、

ものの値段が下がりすぎて、みんな貧しくなってしまうのは困ると。

国が色々と規制しようじゃないかと始めたのが共産主義です。

実際、東京にはあふれんばかりのカフェが出来て、

そのとおり、みんな貧しくなって困っていますね。

そのうち淘汰されて、

自然と数が落ち着くというのが資本主義ではありますが。

上海は共産国家ではありますが、

カフェはどんどん出来ています。

東京のカフェのようにみんなで困るということにならないのは、

それを上回るほどの経済的成長が見込めるからで、

困らないならとくに規制する必要はないよと

いうことなのかもしれません。

カフェを始めようとするヒトには、

こんなカフェを作ってみたいというパッションと、

現実にそって生み出したカフェを育てていく愛情と、

ふたつそろってないとカフェはうまくいきません。

(それぞれ別々なヒトでもいんですが。パパとママみたいに)

成熟した東京で、カフェを誕生させ成長させていくには、

パッションよりも愛情のほうがずっと必要です。

実際に、東京のマメヒコでも、三軒茶屋と渋谷の店では、

これが同じ親の子か!?と思うくらい、

なんていうか、個性が違う。

立地も違えば、営業年数も違う、

景気的背景も違うし、スタッフも違うから、

あたりまえといばあたりまえなんだけど、

それぞれにそれぞれの愛情がないとやっていけない。

かつてのアメリカもヨーロッパからすれば眩しかったように、

いまの上海やシンガポールも、日本からすれば眩しい。

今の日本に、かつてのような活気を期待するのはお門違いです。

歴史は順繰りと持ち回りです。

低きに流れる水の流れをみて、けしからんと憂うよりも、

いまの水の流れにまかせてすぐさま行動するほうがよほど賢明です。

~カフェと編集者と漫画家の景色~

カフエ マメヒコ開店から続く フリーペーパー『M-Hico』が今年リニューアルし、

隔月の発刊になりました。

リニューアルにともなって、

漫画家・小説家などの エージェント会社「コルク」を設立された佐渡島庸平さんと、

vol.10~ 「M-Hico」描き下ろし漫画を連載してくださる

漫画家の羽賀翔一さんをマメヒコにお迎えして

「カフェと編集者と漫画家の景色」について色々と伺います。

7/4(金)、5(土) 19:30開場 20:00開始

カフエマメヒコ宇田川町店にて

お申込みの詳細はカフエマメヒコHPでご確認ください