「美味しいお豆の作り方」

テレビの司会者 「これから、ジメジメとした梅雨がやってきますね。こういう時は、なにかと身体に不調が現れるものですが、さぁさ、そういう時こそ、美味しいお豆をたくさん食べて、健康で素敵な身体をつくりましょうね。今日はハタケ先生をお招きして、美味しいお豆の作り方を教わります。先生、今日はよろしくお願い致します。」

テレビの司会者 これから、ジメジメとした梅雨がやってきますね。

こういう時は、なにかと身体に不調が現れるものですが、

さぁさ、そういう時こそ、美味しいお豆をたくさん食べて、

健康で素敵な身体をつくりましょうね。

今日はハタケ先生をお招きして、美味しいお豆の作り方を教わります。

先生、今日はよろしくお願い致します。

ハタケ先生 はいはい、どーも。

まずはみなさん、汚れてもいい靴、服装、手袋を準備してくださいね。

準備が出来ましたら、早速、お豆さんの作り方です。

テレビの司会者 それでは、早速、材料をご紹介します。

まずはフリップを御覧ください。

広いハタケ:0.5ha

道具:細い竹の棒 長さ1.5m~2m 1,500本、小さなバケツ

材料:大豆、黒大豆、小豆、花豆、虎豆、貝豆

テレビの司会者 先生。ご家庭ではなかなかハタケは用意できないと思いますが。

その時はどうしたらいいでしょうか?

ハタケ先生 そうでもございませんよ。

日本中、放ったらかしになってるハタケはうんとあるじゃありませんか。

そういうところにバンバン豆を播かれたらよろしんじゃないかしら。

日本中の空き地に豆を播いて、どんどん美味しい豆を作りましょう。

テレビの司会者 はぁ。

では早速、美味しいお豆の作り方を教えて下さい。

「カッコー、カッコー」

あら、先生、カッコーが鳴いてますよー。

カッコー。

ハタケ先生 はいはい、これは豆を播けよ、の合図ですね。

では大豆から播いていきます。

小さなバケツにお豆を入れて、一歩、歩くごとに二粒、足元に落とします。

いいですかー。まっすぐに落としていくことですよ。

テレビの司会者 ではやってみまーす。

うわー楽しい。お豆を落とすだけなのに楽しいですねー。

これがお豆になるんですねー。

テレビの司会者 あら、そうですかー。

ハタケ先生 あたりまえじゃないの。

つねに前を向いて歩かなくちゃ。

目先のことばかり気にして歩くから、人生が曲がってしまうんですよ。

前を向いて、二粒。前を向いて二粒。オイッチニー、オイッチニー。

テレビの司会者 前を向いて、二粒!前を向いて、二粒!

ハタケ先生 オイッチニー、オイッチニー。

テレビの司会者 前を向いて、二粒!こうですか?

ハタケ先生 それでは折り返しまーす!

さっき落とした豆から65cm離すのよ。そしたら、また前を向いて二粒。

播いた豆には軽く土を足でかけながらー、オイッチニー、オイッチニー。

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テレビの司会者 先生、随分とたくさんの大豆が播けましたね。フフフ。

ハタケ先生 あなたね。ちょこちょこ下向いてたでしょ。

テレビの司会者 しっかり前を向いていたつもりでしたケド。

ハタケ先生 嘘、おっしゃい。あなたのとこはもう、グネグネの蛇みたいよ。

テレビの司会者 ヒドイ、あたしちゃんとやったのに、そんな。

ハタケ先生 まぁ、いいわ、発芽すれば分かるんだから。

あなたが、いかに迷い迷い生きてきたかが、

グネグネの緑の道となってハタケに浮カビアガルノヨ、グヒヒヒヒ…。

テレビの司会者 怖いこと言わないでください。さっ気を取り直して。

続いては小豆です。

ハタケ先生 そうですね。小豆はあんこにしたり、お汁粉にしたり、

みなさんとっても好きね。

うんと作って、ボタ餅でも作ったら楽しいでしょうね。

テレビの司会者 うわー、楽しみです。

先生、小豆も大豆と同じように播くんですか?

ハタケ先生 そうですよ。

大豆も黒大豆も、小豆も、一歩に二粒、

『前を向いて、二粒』が原則だわよ。

テレビの司会者 やってみまーす。

(やってみる)

あら、あらららら。大豆より、豆の粒が小さいから難しいですね。

ハタケ先生 あたりまえじゃないの。

小さい粒だから小豆と言うんだもの。

ほらほら余計に落としてるじゃないの、グズね。

しっかり前を見る。そう。遠くに立つ一本の木を目印にしなさい。

目標を見つけて生きるのよ。

あらあら、ちっともダメじゃない。

テレビの司会者 先生が耳元でごちゃごちゃうるさいから、気が散ってしまいます。

テレビなんで黙っててもちゃんと、カメラさんが撮ってくれますから。

(小声で)もうテレビがわかってないのよねー。

ハタケ先生 しっかり聞こえてますよ。

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テレビの司会者 先生、最後は花豆ですね。

この花豆は、花を観賞するために日本に入ってきたそうですね。

ハタケ先生 そうですよ。

とーってもきれいなスイトピーに似た花が咲くの。

白い花豆には白い花が、紫の花豆には赤い花が。

テレビの司会者 この竹は何に使うんですかー?

ハタケ先生 花豆やいんげん豆にはツルがあるのよ。

朝顔なんかと同じでね。

そのツルを巻きつけるために、こうして、竹を立てるんですよ。

テレビの司会者 ひゃー。それにしてもたくさんありますね。

1500本もあるんですかー。

ハタケ先生 竹はね、三本で一組にして立てます。

まずはあなた、三本一組でここに立ててご覧なさい。

テレビの司会者 こーかな。あーかな。あれれ。よいしょ。あらら。

ハタケ先生 あなた、なんにもわかってないわね。

ちっとも土に刺さってないじゃない。

30cmは刺さなくちゃ。

こんなんじゃ風が吹いたら、すぐ倒れてしまいますよ。

テレビの司会者 やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、

ほめてやらねば、人は動かじ。だっつーの。

はい。出来ましたー。

この三本を紐でしばるんですかー。

はい、縛りましたー。

ハタケ先生 そうですね。いいでしょ。

では、これを300組作ってちょうだいな。

テレビの司会者 そんなにー、大変ですー。

ハタケ先生 そうよ。

みんなこの竹立てがいやで、花豆を作る人が日本からいなくなってるのよー。

でもね、苦労して作ったお豆はとっても美味しんだから。

つべこべ言ってないで、頑張って立てる。

こういう単純作業は歌いながらやるといいのよ。

春色の汽車に乗って♪

テレビの司会者 海に連れて行ってよ♪

ハタケ先生 赤い~♪

テレビの司会者 ハナーマーメー♪っと。

終わりましたー。

ハタケ先生 何回、歌ったかしらねー。

テレビの司会者 リピート、リピートで

『赤いハナマメ』のほうがしっくり歌えるようになりましたわ先生。

ハタケ先生 なんだか、感無量ね。

それでは、竹の下にそれぞれお豆さんを二粒ずつ植えていきます。

この列は白花豆、おとなりは紫花豆、そのおとなりは虎豆。

そのお隣は貝豆を植えましょう。

テレビの司会者 美味しいお豆を作るのって楽しいですねー。

ハタケ先生 あら、素直になってきたわね。

順調にいけば10日ほどで発芽しますのよ。

大豆は発芽したら、鳩が食べに来るから、

あなたはここでカカシとなって、鳩を追っ払ってちょうだいね。

テレビの司会者 えぇ!?あたし自宅が東京なんで、そう簡単には来れませんよー。

先生、そろそろお時間です。今日はありがとうございました。

みなさんも、心と時間に余裕があれば、

美味しいお豆を作ってみてください。

今日の詳しい作り方とレシピは、テキストに載っています。

ハタケ先生 テレビに映ってるところだけ調子よくやろうとするのは、

あなたたちの悪いところ。

ちゃんと播いたんですから、責任持って育てなくっちゃ。

除草もやらないとダメですよ。

ちゃんと手をかけてあげればお豆は答えてくれます。

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カフエ マメヒコでは、

北海道でハタケマメヒコとして、

大豆、黒大豆、小豆、花豆を自分たちの手で育てています。

7月26日(土)、27日(日)は

『ハタケマメヒコの夏の遠足』を企画しています。