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選択のジレンマ

2013年07月30日 23時55分 JST | 更新 2013年09月29日 18時12分 JST

つい、先日のことになるのだが、「充実した大学生活を過ごすには?!」というテーマで大学一年生に話をしてくれないか、と依頼を受けた。

「え、もう夏休みになるけど、遅すぎやしないですか?!」と尋ねると、「いや、夏休みの今の時期だからこそ重要なんです。一通り大学生活にも慣れ始めて、ようやくこれからの生活に目を向けられる時期なんです!」ということらしい。

私は大学時代、ラクロスというスポーツにのめり込みすぎた結果、他にも大事だと思えること(勉強や社交など)にほとんど時間とエネルギーをさくことができなかった、という反省が未だにある。

そのため、「反面教師でよければ・・・」ということで引き受けることにした。

どんな話をしようかと考えていたのだが、「そもそも、今の大学生って、どんな気持ちで毎日過ごしているんだろうか?!」と疑問に思い、会社のインターンに来ているA君に聞いてみた。

すると、「いやー、なんていうか、"選択のジレンマ"に陥っていますね・・・」と、難しいことをいう。「ん?どういう意味か教えてもらえる!?」と詳しく話を聞けば、どうもこういうことらしい。

つまり、高校生の頃は、「大学生になれば自由になれて、何だって出来るんだ!」と、A君は胸をときめかせていたという。

そして、意気揚々と大学に入学する。

サークルだ!

勉強だ!!

バイトだ!!

恋愛だ!!!

――やりたいことは星の数ほどあれど、「選択肢が多すぎて、選びきれない」というジレンマに陥ったのだという。「大学に入りたての頃って、何かを選ぶってことは、可能性を排除するような気がしていたんですよねー」とのこと。

その結果、中途半端なあれこれを繰り返しているうちに、気が付けば一年がたち、二年がたち・・・「あー、何かに真剣に打ち込んでおけばよかった」と気が付くころには、もう就職活動の時期になってしまったんだとか。

「もし戻れるとしたら、当時の自分に言ってあげたいですね。"選択肢を絞っても、決してそれは、可能性を排除するわけじゃない"って。"一つのことを深めることが、結果として広がることもあるんだよ"って」

「・・・なるほどー!!それ、そのまま今度の話に使わせてもらっていい?!」

「もちろんいいですよ!・・・でも、大学一年生の頃って、理性が飛んでいるじゃないですか(笑)だから、誰がどうアドバイスしたって、聞きやしませんよね」

「確かに(笑)」

・・・というような話を、つい先ほどまで社内でしていた。

考えてみると、A君のいう「選択のジレンマ」は、何も大学生に限った話ではなく、今の自分自身についても当てはまる。

一人の人間として、どう生きていくべきか。今後の日本はどうあるべきか、あって欲しいのか?!

無数にある将来の選択肢を思えば思うほど、思考停止に至り、結局は現状維持を「選択」してしまう。

そんなことを考え、反省させられた一日であった。