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ヒトパピローマウイルスワクチン接種後の症状から回復して

2016年12月21日 15時31分 JST | 更新 2016年12月21日 15時31分 JST

私の娘は、ヒトパピローマウイルスワクチン(HPVV)、いわゆる子宮頸がんワクチン接種を受けた後に、様々な症状を発症しました。幸いにも今は回復して元気に過ごしています。まだ様々な症状で苦しんでいる方がいらっしゃるようですので、私の経過が何らかの参考になれば、と思い、顛末を記します。

娘は、接種半年後から下痢や便秘、強い倦怠感、睡眠障害、抑うつ症状、不安、いきなり暴れだす、心臓周辺の痛みといった症状が出始めました。多岐にわたる症状に、どの科の診療を受けたら良いのか分からず狼狽えました。

最初に内科を受診し、過敏性大腸症候群と言われ、精神安定剤の処方を受けました。改善しないため次に心療内科を受診し、抗てんかん薬のランドセン、中枢神経刺激薬のコンサータが処方されました。

薬は効かず、物が二重に見える、常に眠いなど新たな症状まで出現して苦しみました。首や足に痛みがでましたが、整形外科で受けたX線検査で異常なく、痛みの原因となるような異常は認められない、との診断でした。

やがて手足の指が腫れる症状が出始めました。寝起きの辛さが続いていたので小児起立性低血圧症を疑い、小児科にも受診しました。リウマチの血液検査は異常なし。「(指の腫れは)思春期にはよくあるのよ」と言われました。心理テストも受け、「お嬢さんはいろいろなストレスがあるのよ」と言われました。

心臓については24時間ホルター心電図検査では異常見つからず。診断はつかず、様々な治療も奏効しませんでした。次第に倦怠感が強くなり、楽しく通っていた学校でも体育は見学が多くなり、保健室に担架で運ばれることが増えました。

症状が出そろったころ、SNS で全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会の会長とつながりました。会長がつぶやいていた『HPVV接種後の副反応だとする症状』が娘の症状とそっくりだったので、娘の症状もHPVVの副作用ではないかと疑いようになりました。ほかに頼るところがなく、医師もこれといった治療をしてくれなかったので、藁にもすがる気持ちですぐに入会しました。

ここで、他の会員さんが柔道整復師の林先生を紹介して下さいました。すぐに娘を連れて行って治療を受け、初回の治療後すぐに、それまで長期間苦しんでいた痛みがとれてしまいました。

それまで、どの医師からも「原因はわかりません」「治るか分かりませんが様子を見ましょう」と言われ続けて不安だったのですが、林先生は「治りますよ」と言われ、私も娘もこの言葉に救われた思いでした。林先生を紹介してくださった会員の方にはとても感謝しています。

施術後、しばらくすると症状がぶり返すため、最初は二週間間隔で施術を受け、軽快するに従って一か月、三か月と徐々に間隔をあけ、最終的に完全になくなりました。姿勢の悪さも改善され、痛みだけでなく他の症状も全て無くなりました。

施術以外には、食事に関するアドバイスがありました。毎日のように電話で様子を報告し、相談に乗ってもらいました。いつでも相談できる安心感は、それまでどこの医療機関からも得ることができなかったもので、非常にありがたく感じました。食事の制限がすべてなくなったのは治療開始後1年2か月後、食事のアドバイスにも厳密に従うようにしてから10か月後のことでした。

娘の症状がほぼ消えて、治療も必要なくなった頃、林先生に「あなたのお子さんの症状は心因性の要因もありますよ」と言われました。それまでも医療機関で暗に「気のせい」扱いされたように感じ、さんざん嫌な思いをしてきた上に、治してくれた林先生にまでその言葉を言われ、初めはショックでした。

ただ、「症状が消えてもまた出るかも」、「この症状はワクチンのせいだ」というようなことを娘の前では言わないように指示されていたことを振り返ると、もうずいぶん前から心因性の疾患としての治療も受けていたように思えるのです。

娘の症状が一体何であったのか。ワクチン接種が強いトリガーとなって、症状を引き出したと同時に薬液も無害とは言い切れないと思っています。ただし、ワクチン接種のタイミングにまったく別の疾患がおきたと考えることもできなくはないでしょう。いずれにしても今となっては元気になったのでよかったと思っています。

林先生の治療に出会うまでに、ずいぶんいろいろなものを失いました。仕事、時間、体力、お金、そして西洋医学への信用など。病院でもう少し話をきいてもらえていたら、もう少しいろんな情報がもらえていたらと、少し残念に思います。

娘に起きたような体調不良は、ワクチン接種が始まる前にもすでに存在していたことは、どの医師も話してくれませんでした。

もちろんこちらから「これは副反応でしょうか?」といいだすこと自体難しい雰囲気なので、ワクチンの話までたどり着けない場合も多いと思います。

子供に体調不良が出て回復した今、治ったのなら問題ないではないかとなりそうなものですが、実は親の心に大きな後遺症を残しています。まず、ワクチンへの恐怖心が消えない。

「あの時うたせなかったら」と後悔をしながら壮絶な看病生活を一定期間過ごすと、次にワクチン接種のチャンスがきたときに「また後悔することになるのではないか?」と思ってしまい、尻込みしてしまうのです。

他にも治療で処方された薬物で症状が悪化したり、新たな症状が出たために、普通の風邪で出される薬にさえ恐怖を感じてしまいます。通常の西洋医学の治療を受ける際に恐怖の記憶が邪魔をしてしまうのです。こういった親の心のケアも、ワクチン接種後の体調不良の治療を行う際には必要であると感じています。

(2016年12月17日「MRIC by 医療ガバナンス学会」より転載)