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プロや専門家から「まちづくり」を取り返す

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ここのところ、「地方創生」がテーマの講演やセミナーにたくさんよんでいただきます。

僕はもともと、地方自治や公共政策などが専門ではないので、ご縁があって外から入れてもらうことになって、そこで驚いたことや、感じたことがいっぱいありました。そして、自分なりに目指したいものもできてきました。

それで、先日、とあるまちでのトークセッションで、会場から激しくうなずきがあったのが、コレです。

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みなさん一斉に、首を縦にふってました。

どうやら、どこの地域でも、同じことが起きているようです。

「このまちで活動するなら、まずは◯◯さんとのところに行かないと」
「このまちのことで、私が知らない情報はモグりだから」

いやはや、「まちづくり」なるものは、いつからそんな格式高いライセンス稼業になってしまったんでしょうか。それでいて、そういう番人面をされた方々にかぎって、「一般市民の声が大事」とか言うんですね...。

一般市民なる方々のほとんどは、普段から「まちづくり」なんて意識して生活してません。それでも、そのまちで日々働いて、悩んで、工夫して、一人ひとりちがう立場からまちの文化やコミュニティをつくっています。

もちろん、市民感覚にちゃんと寄りそいながら、丁寧に活動をつくりあげている素晴らしいプロや専門家の方もいらっしゃると思います。しかし、そうでない方たちは、やたらと大きな「地方創生」の看板をかかげて、これまで陽があたっていたようなところまで、陰らせてしまっている(少なくともそのように感じている人たちがたくさんいる)ようです。

今、地方創生は一種のビジネスチャンスだと思います。それを生業にするのもいいと思います。

それで、ビジネスとしてのポジションを独占したいんだったら、「地域のため」とかワケのわからないことを言ってないで、ちゃんと施設利用料を払って、スタッフに常識的なギャラを払って、市場競争の中で勝ち抜いて、堂々と稼ぐべきです。

でも、それは簡単なことじゃないと思います。まちづくりの市場性は、まだまだ未熟です。そうなると、「社会貢献」の免罪符を使って、市民や仲間の善意に甘えてしまうことも、いっぱいあると思います。

別に、甘えていいと思うんです。

ビジネスとして成立していなくても、地域の中の「なれあい」や「つながり」を発展させて、これまでになかった文化や価値のひろがりを生みだせることもあると思います。

でもそれなら、自分たちだけが地域の番人であるかのような、そんな思い上がりは絶対にダメだと思います。

「まちづくり」なるものは、公園と一緒で、みんなのものです。実績とか資格とか、なにも必要ありません。

ちなみに僕は今、自分の出身である福井県の中の鯖江市というところで、いくつかの公共事業に携わらせていただいています。そして、けっこう、夢中になっています。すると、「どうして地方に貢献しようと思ったのですか?」などと聞かれたりします。

それは、生まれ育った故郷の福井に、自分の仕事と居場所をつくりたかったから、ただそれだけです。今は、その仕事を通じて仲間がたくさんできたので、多少、責任感みたいなものはあります。

でも、僕が明日突然いなくなったとしても、福井や鯖江の日々は、なにひとつ変わらず続いていきます。それくらいのことは、わきまえているいるつもりです。

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