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日本株式会社 介護事業部 社内人材活用のご提案

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「介護士として働きたいんですが・・・」。
募集もしていないのに、フィリピン人からの問い合わせが相次ぐ施設がある。
東京都足立区にある特別養護老人ホーム ハピネスあだちだ。
施設側が不思議に思い、応募理由を聞いてみると、既に当施設で働いているフィリピン人から評判を聞いたという。

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来日して20年ほどの工藤リザさん。結婚しており、日本で永住権をとれれば…と希望している

日本における外国人介護士・看護師の受け入れは、2006年にフィリピンとEPA合意したところから始まり、その後、インドネシア、ベトナムからの受け入れも合意している。しかし、多くのメディアが報じている通り、彼らにとっては日本語のハンデもあり、国家試験のハードルは高く、不合格後の再チャレンジ容認や日本語習得のための支援も試みられたが、合格率は昨年の段階で40%を切り、日本人の合格率に大きく水をあけている。また、合格をしても日本に残らず、帰国する者も相次いでいるという。
結果、この政策への失敗の烙印は押されたままだ。

一方、「フィリピン人雇用者を非常に大事にしてくれているところがあるらしい」。そんな口コミが広がり、ハピネスあだちへ問い合わせをしてくる多くは、既に日本に在住しているフィリピン人だ。例えば、10年以上前にダンサーとして来日してきたフィリピン人女性たちである。

ハピネスあだちでは、全介護士の約5%をフィリピン人が占める。
元々クリスチャンの人も多く、ホスピタリティに溢れているといわれるフィリピン人。
雇用側からの評判も上々だ。ハピネスあだちで在宅マネージャーとして管理にあたる福田大輔氏はいう。
「彼らは正義感が強い。また、国の文化なのか、親やお年寄りを見る・ケアするという気持ちを当たり前に持っている。自ら進んで掃除をしたり、仕事をする。非常にこの仕事に向いていると思いますよ」。

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気になる部分はないのか聞いてみたところ、彼らの特性として、物事をはっきり言うことを指摘する声があった。例えば、自分の休みや勤務時間などの権利は徹底的に主張する。納得いかないこと、わからないことは気が済むまで議論する。しかし、これは長所でもある。後々に不満が残らない。また、物事をはっきりいうのは、お年寄りには「わかりやすい」と好評だという。
また、入居者やそのご家族の方、同僚のスタッフの方からは「国籍が気になったことは一度もない」「同じ場所にいるのが当たり前」「本当によくやってもらっている」という声が聞かれた。

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勿論、問題がないわけではない。
それは何より、言葉の壁だ。彼らのように日本に長く住み、言葉は流暢に話せても、日本語で文字を書けない人も少なくない。介護士の仕事の中には、入居者の方々の様子を記載すること、引き継ぎをするにあたって文字を使う作業は必然である。

これらの日本語の問題にどう対処しているのか。

「○や×で表すことが出来るようなことは、記号を使うようにしています。また、平仮名なら読める人も多い。気を付けて他のスタッフが平仮名を使ったり、振り仮名をつけたりしている」
「しかし、それはそんなに大きな問題ではないし、入居者の方からも、ご家族の方からも苦情を受けたことは一度もない」。

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「ハピネスあだち」の外観

それにしても、何故、当施設はここまで彼らを惹きつけるのか。

それには施設側の対応にある。
「とにかく受け入れる。フィリピン人問わず、皆さん受け入れます。主婦でお子さんがいらっしゃって時間的に制約があり、他では働くことが難しい方。他に仕事が決まらず、消極的に来た方含め、みんな受け入れる」。

人口構成の高齢化を背景として、介護従事者の確保は喫緊の課題だ。一方で、昼夜を問わない労働環境、様々なスキルが求められる介護現場であるがゆえに、時に労働条件の割に合わないという指摘もある給与体系などから、雇用者の確保も決して容易ではない。
そんな雇用環境から見れば、誰しも受け入れざるを得ないというのも当然だろう。
しかし、それはどこの現場も同じ筈だ。それにもかかわらず、当施設の外国人介護士からの人気、定着率の理由は、そんな状況下での消極的、消去法的に選択せざるを得ない受動的採用ではなく、能動的に彼らを取り込もうとする意思と、彼らへ向けた好意、そして受け入れるための様々な工夫、定着してもらうための具体的な行為・行動につなげる努力を怠らないところにあるのではないか。

今、政府が進めているように、外国から受け入れていくことも勿論重要だ。しかし、日本にはまだ多くの職に困る外国人が既にいる。彼らは日本語も習得しているし、何よりも日本の文化を、そして人を、既に理解してくれている。
彼らを使わない手はない。

ハピネスあだちのような好事例がある中で、次にしなければならないこと。それは、外国人の彼らに地位を与える。そして、彼らの中からリーダーを育成することだ。外国人介護士のロールモデルを作り、彼らの地位を上げられるように制度も整えていく。そして、内側から海外に向けて、「日本はどうやら働きやすいようだ」、そんな口コミが広がる。
まさに、それがお金を使わずに出来る最善の発信の仕方ではあるまいか。

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